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為替週報(2017年6月19日)

 

おはようございます。

 

Shortmanです。

 

先週6月13日(火)・14日(水)に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されました。先週末のセミナーで今回のFOMCからわかることを解説しましたが、この件に関しては週報で再度掲載します。

 

 

今回のFOMCで大事なことは、FRBが年内にバランスシートの縮小に着手すると示したことです。

 

“The Committee currently expects to begin implementing a balance sheet normalization program this year, provided that the economy evolves broadly as anticipated.”

 

そのバランスシートの縮小に関して具体的な手法が、付属文書「The Policy Normalization Principles and Plans(「金融政策正常化の原則と計画」)」に示されました。

 

For payments of principal that the Federal Reserve receives from maturing Treasury securities, the Committee anticipates that the cap will be $6 billion per month initially and will increase in steps of $6 billion at three-month intervals over 12 months until it reaches $30 billion per month.

 

For payments of principal that the Federal Reserve receives from its holdings of agency debt and mortgage-backed securities, the Committee anticipates that the cap will be $4 billion per month initially and will increase in steps of $4 billion at three-month intervals over 12 months until it reaches $20 billion per month.

 

The Committee also anticipates that the caps will remain in place once they reach their respective maximums so that the Federal Reserve’s securities holdings will continue to decline in a gradual and predictable manner until the Committee judges that the Federal Reserve is holding no more securities than necessary to implement monetary policy efficiently and effectively.

 

保有債の償還金再投資に関して、再投資停止を開始した最初の3ヶ月間は、米国債を毎月60億ドル、エージェンシー債やMBS(住宅ローン担保証券)を毎月40億ドルの毎月合計100億ドルを上限にして、償還分の再投資を停止し、以降3ヶ月毎に米国債は60億ドル、MBSは40億ドル増加した金額を上限に償還分の再投資を拡大させます。また、1年目以降は米国債を毎月300億ドル、MBSを毎月200億ドル再投資額が減額するとしています。1年間に再投資されなくなる金額が1年目は年間3,000億ドルで、2年目以降は年間6,000億ドルになります。

 

イエレン米FRB議長はバランスシートの縮小計画について、FOMC後の記者会見で以下の回答をしています。

 

・バランスシート縮小に着手する際、市場が大きく反応しないこと望む

・バランスシート政策、市場が用意できるよう事前に知らせる意向

・バランスシート縮小の開始時期は決定していない

・バランスシート縮小、比較的早期に開始する可能性

 

5月のFOMCの声明で市場参加者は思いの外FOMC内部でバランスシート縮小の議論が進んでいることを知った上で、今回の6月のFOMCで年内にバランスシート縮小に向けてのプログラムが開始されると示されても、市場は大きな反響を示しませんでした。また、それは市場が政策の変更に対応できていることを示しております。

 

その上で、バランスシート縮小の開始時期は、現段階では明確になっていませんが、比較的早期に開始する可能性を示唆しています。

 

このFRBのバランスシート縮小で大事なことは2点あります。

 

① いつ開始されるのか?

 

② どの程度金利に影響を及ぼすか?

 

最初に「①いつ開始されるのか?」について考えましょう。

 

FRBの政策目標の物価の安定という観点から掲げていたインフレ率が2.0%に届いていない状況があります。一方で、景気は8年拡大を続けており、経済指標を見る限りそろそろ息切れしてもおかしくはないタイミングですので、年内に予定されている3回の利上げの残り1回の利上げを焦る必要は無いように思われます。

 

その上で、イエレンFRB議長の任期が2018年3月までという中で、任期中に仕事の一区切りをつけるタイミングを考えると、9月はトランプ政権の2018年度予算の審議が米議会で行われている最中の可能性が高く、今年の12月に最後の利上げのチャンスを温存しておいて、「比較的早期に開始される可能性」を考慮すると、7月か10月ではないかというのがShortmanの読みですが、果たしてどうでしょうか?

 

次に「②どの程度金利に影響を及ぼすか?」ですが、これは非常に難しいのですが、以下のFRBのリサーチペーパーが役に立ちそうです。

 

FEDS Notes, The Effect of the Federal Reserve’s Securities Holdings on Longer-term Interest Rates

 

“This note outlines a way to estimate by how much Federal Reserve securities holdings resulting from these purchase programs reduce longer-term interest rates. In particular, we estimate the term premium effect (TPE) on the 10-year Treasury yield. Currently, our model suggests that the cumulative effect of the Federal Reserve’s LSAPs and MEP results in a reduction in the 10-year Treasury yield term premium of about 100 basis points.”

 

「過去FRBが資産購入プログラムで長期金利をどの程度引き下げて来たかの推計をしました。採用したモデルで推計すると、長期金利の押し下げ効果は100bp(1.0%)程度になります。」

 

FRBは約4.5兆ドルの債券(米国債・エージェンシー債・MBS)を抱えていますが、金融危機前の水準0.9兆ドルまで債券保有額を減らしたとして、100bpの金利上昇を引き起こすかも知れません。もちろん、償還金の再投資停止が開始されて1年も経てば月額500億ドルの債券購入が行われなくなるので、債券市場の需給が悪化してしまう可能性もあります。しかし、こればかりは事前の予測は難しく、出たとこ勝負かなと思っています。

 

こうしたことを考慮して今後のドル円相場を予測しないといけないので、正直ちょいと簡単ではなくなってきたぞと思っています。

 

2017年6月12日週の概況:

 

前週の英総選挙結果や米ハイテク株の急落を受けて、ドル円は 109.60円まで下落したが、その後ハイテク銘柄が値を戻して111円台を回復。その後14日に5月の米消費者物価指数(CPI)が予想を下回り108.10円まで下落しました。その後FOMCで予想通り0.25%の利上げが公表された。また、年内のバランスシートの縮小に向けた具体的な金額が示された。FOMC終了後はドル円が買い戻しに。

 

今週の予想レンジ:

 

109.25円~112.25円

 

 

2017年6月19日週の予想:

 

特段大きなイベントは予定されていません。住宅関連の経済指標が多いことと、FOMC明けでFRB高官の発言が予定されており、相場は住宅関連の結果や高官の発言内容に気を付けたい。但し、動意は少ないものと想定しています。

 

定点観測:

 

ダウとドル円

ドル円と米2年債利回り

ドル・インデックスと米10年債利回り

VIX

金価格

原油価格

Shortman’s View:

 

絶対に読むべし!!!

 

ロイター, コラム:量的質的緩和でインフレにならない訳=佐々木融氏

 

私がレポートで書いてきたことが簡潔にまとめられています。

 

流石です・・・

 

Good Duck!

Shortman

 

 

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