投資家様各位

 

お世話になります。

 

昔から日本人の西洋追随心理と群集心理が嫌いだ。

 

クリスマス、バレンタインデー、ハロウィン、イースター・・・

 

消費者心理を刺激し、国民が踊る。

 

私が大学時代にはハロウィンやイースターなど騒ぐことはなかった。

 

宗教的に違い儀式がイベントして日本に定着する。

 

今年はイースターを祝っているところが目に付いた。

 

顔貌・歴史・文化・習慣・宗教的背景・・・

 

全てが違うのに、何を騒ぐ?

 

日本人はすぐ西洋のものに目が行ってします。

 

そして、集団で動き出す。

 

同じような会社で働き、同じような給与で、同じような家に住み、同じような車に乗り、同じような服装をし・・・なんと個性が無いと思って育ってきた。

 

しかし、大人になると為政者(実は官僚)にとって国民が愚かであることが非常に重要だと気が付いた。

 

右へ倣え!

 

日本人は好きだ。右へ倣えが。

 

良い部分と悪い部分がある。

 

こうした愚かなる民を為政者は上手に利用する。

 

権力者は徴税権と通貨発行権さえ握っていれば、国民は愚かであればあるほど都合が良い。

 

「俺は愚かなる民にならないぞ!」

 

と1人思うが、クリスマス、バレンタイン、ハロウィン、イースター・・・と結局は女性を過ごすための口実に利用してきた若かりし頃の自分を思い出し、

 

「やっぱり俺も愚かなる日本人だ」

 

と苦笑いをする今日この頃、皆さんはいかがおすぎとピーコですか?

 

 

 

さて、先週水曜日に今週の週報でマクロ経済、特に1998年頃の「アジア通貨危機」のことを書こうと思ってアナウンスしたら、こんな感じで先を越されてしまった。

 

ロイター, コラム:「98年の悪夢」脱出へ、ドル高再開も=高島修氏

 

まぁ、歴史ってのはとても大事で、チャートで一番大事なのは、歴史ってことを忘れないように。

 

さて、この人の存在は初めてしまったし、内容的に全く深い話もない。ただ、私とは違うこと考えているので、参考程度に読んでおくと良いと思う(※決して鵜呑みにしていはいけない。肩書きだけのアナリストは腐るほど存在している。私が読んで勉強になるのは、JPモルガンの佐々木融さんだけ)。

 

皆さんもご存じのように、私は昨年から米FRBの利上げに関して基本「反対」の立場をとっているのですが、それには何となく昔の経験があるからです。

 

実は私は1998年に起きたアジア通貨危機の直後に、インドネシアのジャカルタに滞在していたことがあります。

 

目的はジャカルタのライアントの債務整理や不良債権の買取でした。

 

ジャカルタは暴動が起きて、貧民の怒りをわざと中国系に向けさせ、中華系の人々が中心に襲われ、財産は奪われるし、女子はレイプされるような事態にまで進展しました。最終的には戦車まで投入して治安を回復させましたが、一国の政治システムが崩壊寸前まで追い込まれたのを見てますので、通貨危機の危険性は認識しています。

 

当時の私のクライアントは、インドネシアでは有名な財界人で、世界的な名門ホテルをジャカルタとバリ島で経営をしていたのですが、問題になったのは、ドル建ての債務でした。

 

通貨危機が生じて、インドネシア・ルピアを含むアジア通貨は暴落。ホテルや商業ビルの収入はインドネシア・ルピアであるが、金利等の支払いは米国ドルで建てで支払わなければならず、私たちのクライアントはかなり苦しい状況でした。

 

こうなった背景には、ドル=ペッグ制度の存在がありました。

 

米国は大幅な経常収支の赤字を抱えながらも長期に及ぶ景気回復期間であったことから、1995年以降、強いドル政策へ変更してきました。その結果、本当であれば米国ほどの経済力はないものの、ドル=ペッグ制度で米ドルに連動して、通貨の価値が上昇しているアジアの通貨が、ヘッジファンドの攻撃の対象になってしまった訳です。

 

※これは映画「マネー・ショート」の時の主人公マイケルがMBSの嘘を見抜いた時と全く同じです。こうした通貨の経済とのギャップを見抜いて、最初に攻撃を仕掛けたのが、ポンド危機で一躍有名になったジョージ・ソロスです。アジア通貨危機の時も彼でした。

 

あれあれ、経済的な背景は別として、新興国債務の支払い方法、ドル高・・・似ていませんか?

 

今回はどうでしょうか?

 

リーマン・ショック以降、米国はFRBによる量的緩和でドルを大量に増刷し、ドルの価値を下げてきたのだが、とうとう昨年12月に利上げに踏み切った。FRBが出口戦略についてFOMCで議論し始めた2014年7月以降、ドル・インデックスの価値は上昇し続けていたのだが、それ以前に行われ続けた三回にも及ぶ米FRBの量的緩和で市場にあふれたマネーは、新興国へと向かっていった。

 

そして愚かなる新興国は、投資銀行の営業マンに騙されて、また強い自国通貨(弱い米ドル)で資金を調達し、米ドルで返済するという債券を大量に発行してしまった。

 

ロイター, 焦点:新興国債に新たな難題、今後5年で1.6兆ドルの大量償還

 

しかし、今回は1998年の時とはそうとう違うと思う。

 

「国際金融のトリレンマ」ってのがあって、以下の3つの政策は同時に実現することができず、同時に2つしか実現できないと考えられている。

 

①自由な資本移動
②為替相場の安定(固定相場制)
③独立した金融政策

 

今、中国は無謀にもそのトリレンマに陥っています。

 

ロイター, コラム:中国も陥る「国際金融のトリレンマ」

 

②と③を維持するために、①を制限しているとしか思えないですが、

 

既にソロスは口撃を仕掛けております。

 

ロイター, 中国人民日報、米投資家ソロス氏の人民元・香港ドル下落予想に反論

 

私も香港に住んでいますが、香港で生活していると有り得ないくらい為替が高いことに気がつきます。最初にソロスや有名なヘッジファンドが空売りを仕掛けるならば、香港ドルかなと思います。そこへ中国が助け舟を出した時に、猛烈に人民元に攻撃を仕掛けるのではないかと思ったりして・・・妄想です。

 

しかし、ソロスの狙いが民元の下落にではなく、①の獲得や②の放棄だとすると、香港ドルや人民元へのに圧力はブラフということになりますね。

 

この狐(ソロス)と狸(中国)の化かし合いからは目が離せませんね。

 

さて、話を通貨危機と経済危機に戻しましょう。

 

今、中国はバブルが弾けてしまい、株価は昨年から急落しており、不動産価格も下落がはじまっています。恐らくですが、これから不良債権問題が表面化し、問題化していくことでしょう。
ロイター, コラム:膨らみ続ける中国の債務、抑制策は先送り

 

そんなタイミングで米FRBが利上げしてドル高になると、一連の新興国の債務問題に火がついて、ドボン!

 

なんてことを想像すると、やはりBig Shortなんだなと思う訳です。

 

しかし、私の仲の良い先輩である武者さんはまた逆張りなんだな。

 

ロイター, コラム:中国危機封じ込めで世界株高へ=武者陵司氏

 

それができたら世界株高なんて馬鹿でもわかるけど・・・

 

もっとも臭い債務をより大きな債務で隠すしか方法はないので、世界各国がリスク財政国家になると私は思っています。

 

Bloomberg, 無制限の貨幣増発と無限の財政赤字はタブーか-中銀の弾薬尽きた場合

 

世界経済はどこへ向かうのかな・・・

 

その時に大事なのは、金よりも食べ物かも知れないと。

 

前週3月21日週の概況:

 

先週は勢いは弱かったものの、予想通り円安・ドル高になった。先週はFRB高官の利上げ発言が相次ぎ、幅広い通貨に対してドルが上昇して、ドル円相場も週を通じてじり高に。期末の円転が円安のスピードを緩めてくれたようだ。もっともFRB高官の発言がどれほどFOMCで反映されるかというと、それは別の問題。24日のレポートに書いたが、田舎の地区連銀の総裁がメディアで騒ぐなと思う。冷静さを取り戻してきた市場の関心は、経済指標の悪さが目立ち、田舎の地区連銀総裁の発言に行き過ぎたドル高を抑制している感じを受け、経済指標の方を注視しているように感じられる。

 

今週の予想レンジ:

 

112円~115円

 

今週3月28日週の予想:

 

市場の多くは、期末の円買いが終わり、FRB高官のタカ派的発言から円安を期待。実際、円安方向のトレンド考えるのが良いと思う。しかし、米国の経済指標を見ると、必ずしもドル高への移行は望めない。また、期末の円転は一段落も、4月に入ってからも配当金受取(ここ数年4月の所得収支が2兆円ほど)があるので、円高圧力はまだ残る。おまけに、期初で対外投資が行われる可能性があるが、こちらは為替ヘッジ付きが多く、それほど円売りにならないかなと思う。また、利回りの高い米国債へ向かうと米国債利回りが低下して、しまい一方的な円安にもなりにくい。ということで、狭いレンジでの取引を予想している。

 

どうだかな・・・、

 

定点観測:

 

先週25日(金)がNY市場は休場につき変わらずなので、省略。

 

おまけ・・・

 

私は原油のアナリストではないので、詳しいことはわからないが、前回のセミナーで「原油の減産とか、増産凍結の約束なんて合意しても絶対に守られない」と話をしたが、案の定こんなニュースが出てきた。

 

そもそもロシア、中国、韓国・・・第二次大戦の終戦間際と終戦後の彼らの言動を見ていれば、絶対に信用できないということは、日本人ならわかることだが、毎度毎度市場は馬鹿なほど騙されてしまう。

 

超簡単に時系列で見てみよう。

 

ロイター, サウジ・ロシアなど4カ国、原油生産水準の凍結で合意

 

これを境に原油価格が戻し始める。

 

しかし、そもそもこの時点で「穴だらけ」と指摘を受けていた。

 

ロイター, コラム:サウジとロシアの石油増産凍結は「穴だらけ」

 

魑魅魍魎の蠢く世界ですからね。騙し合いに、化かし合い。

 

ロイター, 原油増産凍結めぐり4月にドーハで会合、イラン抜きでも開催へ

 

来月には会合が行われるというが、イランは減産せずに、増産中。

 

そんな時に、このニュースだ。

 

ロイター, 焦点:増産凍結合意の裏に抜け穴、ロシアの原油輸出拡大で露呈

 

『原油の一部を国内の精製所から輸出用に振り向けることで、ロシアは生産量を横ばいに抑えつつ、輸出を増やすことが可能になる。』

 

抜け穴どころじゃないな。  それにこの発言。

『ロシアのノバク・エネルギー相は、合意の対象は「生産量の凍結のみだ。輸出は関係ない」と記者団に語った。』

やっぱりロシアだよな・・・

 

そもそも原油の生産をどう監督するのかご存知だろうか?

 

この記事は本当に勉強になるので、読んでおいて欲しい。

 

Bloomberg, サウジとロシアの原油増産凍結合意、順守判断の鍵は双眼鏡

 

『生産動向の判断について、石油業界は出港するタンカー数の算定を主業務とするほとんど知られていない企業数社に頼ることになる。これらの企業は人工衛星で収集したデータを利用するほか、双眼鏡を使うこともある。船舶が海水に沈む深さを測定して原油の運搬量を推計するのだ。』

 

頼みの綱は「双眼鏡」なんだな。

 

ちなみに船舶はこのサイトで追跡できる。

 

Mrine Trafic

20160328-mrinetrafic

ということで、難しいんだよ原油の世界はね。

 

今週もどぞ宜しくお願い申し上げます。

 

Good Duck!

Shortman

 

追伸、

 

花粉症ですが、とうとう重症化して、土曜日にステロイド1本!となりました。あぁ~、結局ステロイドか・・・副作用で筋肉モリモリになるなんてあったら良い鴨。

 

マッスル!

 

注意:

 
投資は自己責任です。読者の投資判断の最終決定に、我々は一切関与しません。この情報を用いて読者の方が損失を被っても、我々は一切の責任を負いません。我々はNY市場が世界の金融市場の未来を決めていると考え、NY市場を中心に分析しております。我々が用いるデータ、チャート、ニュースは、誰でもインターネットで無料で用いることができるものだけを利用して、できるだけ正確に理解し、できるだけ簡潔に、かつ、わかりやすく皆様に伝えられるように心がけております。また、個別株の分析は行いません。先物(株価指数・為替・商品・一部オプション)のトレードに必要な情報のみ提供しています。

 

 

 

 

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