おはようございます。

 

Shortmanです。

 

本日はNYがメモリアル・デーで休場で、私のレポートもお休みのはずですが、相場も大きな動きが無いので、暇潰しに週報を送ります。

 

お暇なら読んでみて下さい。

 

 

伊勢・志摩サミットは終わりました。

 

G7 伊勢志摩首脳宣言

 

予想通り、経済・財政政策は何も具体的なことが発信されずでした。

 

要点はこんな記事を読めば良いかなと。

 

ロイター, 情報BOX:G7伊勢志摩サミット首脳宣言のポイント

 

経済政策的には何の価値もない会議でしたが、この写真を見ると平和な世の中になったなと感じさせるので、それだけは価値があるかな。

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出所:時事通信, オバマ米大統領、広島訪問 写真特集

 

そして、日本的にはオバマ大統領の広島訪問の方が、ニュース的には影響が大きかったようですが、オバマ大統領が原爆記念館で記帳したようですね。

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出所:時事通信, オバマ米大統領、広島訪問 写真特集

 

日本語訳は、「我々は戦争の苦しみを知っている。勇気を持って、共に平和を広げて、核兵器の無い世界を追求しよう」というところ。オバマ大統領もノーベル平和賞をもらった人だから、大統領の任期中に広島に来れた事は、彼のキャリア的にも良かったことなんだろうね。

 

しかし、相場には関係ないから、我々にはどうでも良いニュースです。

 

さて、伊勢・志摩サミットよりも世界が注目していたのは、イエレンFRB議長の講演でした。

 

ロイター, 今後数カ月の利上げ、おそらく適切=イエレン米FRB議長

 

『イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長は27日、経済成長が想定通り継続し雇用創出が続けば、FRBは今後数カ月に利上げすべきとの認識を示した。』

 

他のFRBの関係者よりはタカ派的ではないと感じるし、利上げは6月より、7月の可能性が高いとShortmanは感じましたが、毒者の皆様はどうですか?

 

イエレンFRB議長の真意を探るには、今週末の雇用統計を見て、6月6日に予定されているイエレン議長の講演を聞く必要があると思うので、ゆっくり待ちましょう。

 

実際、CME Group FedWatchを見ても、6月の利上げ観測は低いままです。

 

6月の利上げ期待

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出所:CME Group FedWatch

 

7月の利上げ期待

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出所:CME Group FedWatch

 

こちらは今週6月3日(金)の5月の米雇用統計の数字を確認して、来週6日(月)のイエレンFRB議長の講演を聞くしかない状況です。

 

Shortman’s View ①

さて、サミットが終わり、マジで予想通りなんだけど、安部総理は消費税増税を延期したいらしい。

 

ロイター, 安倍首相が消費増税の2年半延期を政府・与党幹部に伝達=関係筋

 

『安倍首相は先の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)で、世界経済が危機に陥るリスクに直面しているとの認識を共有したと説明。金融、財政や構造改革などあらゆる政策を動員するのに併せ、消費税率10%への引き上げを2年半先送りし、19年10月とする意向を伝えた。』

 

これは当然の判断だと思っている。

 

国にバランスシートでも説明したが、国の債務である国債残高を減らすようにすることは、家計の資産を減らすことに他ならないだけでなく、それでなくても景気の足を引っ張っている個人消費を、一段と低迷させてしまうからだ。

 

この図を見て欲しい。これは2010年を100とした場合の消費水準指数だ。

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出所:総務省統計局, 家計調査(家計収支編) 時系列データ(二人以上の世帯)よりShortman作成

 

1989年に消費税が3%になる前まで消費水準は右肩上がりで上昇してきた。3%になった後はしばらく横ばいで、ほぼ変わらなかった。しかし、5%に税率を上げて以降は右肩下がりとなり、8%に増税されると消費水準は一段と低下している。

 

つまり、消費税増税は個人消費を低迷させる要因の一つということがわかる。

 

なので、ここで消費税を10%に上げることは、日本の消費をさらに低下させて、景気を一段と悪化させてしまうことになる。なので、消費税10%を延期したことは、少なくとも目先の景気対策として、私は正しいと思っている。

 

為替との関係でえ考えるならば、消費税率の引き上げを延期することは、明らかに円安要因なのだが、果たして市場はどう判断するであろうか。

 

 

前週5月23日週の概況:

5月26日・27日に伊勢・志摩サミットが開催された。結果的には何も政策的に面白いことは皆無であった。5月27日にイエレンFRB議長の講演が行われ、来月6月とは言及されなかったものの、経済データ次第で今後数ヶ月以内での利上げが示唆された。また、サミット後に安部総理から消費税率の引き上げ延期が与党幹部に指示されたようだ。米FRBによる利上げ観測を受けた買い戻しは既に一巡しており、全体的には様子見ムードが強く、値幅も109.98円~110.45円と今年一番の狭いレンジとなった。

 

今週の予想レンジ:

109円~111.50円

 

今週5月30日週の予想:

今週は6月3日(金)に5月の米雇用統計を控えており、来週6日(月)には、再びイエレンFRB議長の講演を控えていることから、先週に引き続き様子見ムードが強いと思われる。ただ、FRBによる利上げに関しては、来月6月の利上げを市場は想定しておらず、再来月の7月の利上げに関して、ようやく60%程度に過ぎない。FRBの利上げ期待からドルが強含むと想定され、ドル円は底堅い展開が想定される。

 

定点観測:

 ダウとドル円

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ドル円と米2年債利回り

20160530-usdjpy

ドル・インデックスと米2年債価格

20160530-usd

VIX

20160530-vix

VIX:VXV

20160530-vixvxv

金価格とドル・インデックス

20160530-gold

原油価格とドル・インデックス

20160530-wtic

 

Shortman’s View ②

毎週公表されているIMM通貨先物の数字で、投機筋の動向をチェックしている毒者も多いであろう。

 

言葉的な定義やその意味に関しては、私が毎週投機筋の動向を確認するために、参照している外為どっとコムさんの「IMMポジションについて」からの抜粋しておきます。

 

『CFTC(全米先物取引委員会)は、各取引所にそれぞれの商品先物の建て玉の公表を義務付けています。各取引所は毎週火曜日の取引終了後の建て玉枚数をCFTCに報告し、CFTCはそれを集計して当該週の金曜日午後3時30分(米国東部時間)にホームページ上で公表しております。

 

ここで取り上げた4通貨(円、ユーロ、ポンド、豪ドル)は、いずれもシカゴのIMM(CMEの1部門)に上場されている商品です。

 

なお、この統計表に記載されている為替レートと通貨先物の数値は、いずれも当該週の週末終値であって、建て玉枚数の数値は当該週の火曜日の数値であることにご注意ください。

 

一般的には、Non-Commercial(投機筋)のLong(買い)とShort(売り)の枚数が最も注目されております。ヘッジファンドやCTAなどの投機筋のポジションの変化によって、相場の方向性を見る投資家が多くなっております。ただし、大口のヘッジファンドなどは手口が公開されることを避けるため、通貨先物を利用しないといわれており、必ずしも投機筋の動向が反映されるとは限らないことに注意する必要がございます。』

 

投機筋の大体の動きがわかるという程度です。

 

具体的にCTFCのデータから見てみましょう。

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出所:CFTC, Current Legacy Reports: Chicago Mercantile Exchange

 

これは5月24日の建玉ですが、上の青丸で囲った部分をご覧ください。

 

Non-Commercial(非商業、つまり、投機筋)

 

Long(円買い) 54,792枚 Short(円売り) 32,737枚

 

これが投機筋のポジションですので、買いと売りの差を見る必要があります。

 

Long(円買い) 54,792枚から、Short(円売り) 32,737枚を引いてあげると、ネットでは22,059枚のLong(円買い)が多いことがわかります。

 

ちなみに1ドル=110円として計算すると、1枚が100万通貨単位なので、1億1,000万円×22,059枚=2兆4,265億円分のドル円を買い持ちしていることになりますね。

 

この投機筋のネットの建玉数とドル円の関係を、過去3年程度ですがグラフにしてみました!

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出所:外為どっとコムCFTC, Current Legacy Reports: Chicago Mercantile ExchangeよりShortman作成

 

まぁ、相関があることはきちんとわかると思います。

 

しかし、別に投機筋が相場を決めているとも言い切れません。

 

投機筋は流動性を供給しているに過ぎないだけとも言えます。

 

先物取引は基本的に「差金決済」ですので、買い手がいれば。売り手が100%存在します。

 

先ほどのCTFCの公表データに戻りましょう。

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出所:CFTC, Current Legacy Reports: Chicago Mercantile Exchange

 

これは先ほどの投機筋の建玉を見たのと同じです。今度は、上の赤丸で囲った部分をご覧ください。

 

Commercial(商業、つまり、実需)

 

Long(円買い) 73,603枚 Short(円売り) 96,638枚

 

これが実需のポジションですので、買いと売りの差を見る必要があります。

 

Long(円買い) 73,603枚から、Short(円売り) 96,638枚を引いてあげると、ネットでは23,035枚のLong(円売り)が多いことがわかります。

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出所:外為どっとコムCFTC, Current Legacy Reports: Chicago Mercantile ExchangeよりShortman作成

 

この実需側の建玉とドル円のグラフを見ると、ドル円を決めているのは、投機筋ではなくて、実需のフローだと思ってしまうのは、Shortmanだけだろうか・・・

 

先ほどの投機筋のネット建玉と実需のネット建玉を比較しましょう。

 

投機筋 22,059枚のLong(円買い)

 

実需 23,035枚のShort(円売り)

 

ということで、実は投機筋と実需はほぼバランスしていることがわかります。

 

年末からの円高への流れは、3月は日本の年度末なので、その時期に向けて日本の輸出企業の円買いフローが増えると予想されます。なので実需のフローに、投機筋が応え、流動性を供給していると考えてる方が、筋が通った見方かなと。

 

(※実際は、投機筋と実需の間には、976枚のLong(円買い)が超過な状態です。しかし、Non-Reportbale(報告漏れ)がいて、そちらはLong(円買い)が27,970枚で、Short(円売り)が26,994枚なので、ネットで976枚のLong(円買い)となり、CME全体では買い越しと売り越しの差はネットでゼロです。)

 

結論的には、投機筋のポジションからは、円安・円高期待の強弱や、実需の望んでいることがざっくりわかる程度と思って下さい。

 

今週もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

Good Duck!

Shortman

 

注意: 

投資は自己責任です。読者の投資判断の最終決定に、我々は一切関与しません。この情報を用いて読者の方が損失を被っても、我々は一切の責任を負いません。我々はNY市場が世界の金融市場の未来を決めていると考え、NY市場を中心に分析しております。我々が用いるデータ、チャート、ニュースは、誰でもインターネットで無料で用いることができるものだけを利用して、できるだけ正確に理解し、できるだけ簡潔に、かつ、わかりやすく皆様に伝えられるように心がけております。また、個別株の分析は行いません。先物(株価指数・為替・商品・一部オプション)のトレードに必要な情報のみ提供しています。

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