おはようございます。

 

Shortmanです。

 

先週末に8月の米雇用統計が公表されましたね。

 

米労働省が先週末金曜日の2日に発表した8月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数(季調済)が前月比15.1万人増となり、市場予想の同18万人増よりも弱かった。また、同時に公表された失業率は4.9%となり、市場予想の4.8%よりも弱かった。

 

まぁ、失業率はほぼ横ばいで、労働参加率も横ばいでしたが、賃金の伸びは鈍化という状況で、私は9月の利上げは厳しいと思っています。

 

8月末のレポートにこう書きました。

 

『今週2日金曜日に公表される8月の米雇用統計を前に動きが無い。

 

利上げ期待よりも、雇用統計前に短期筋のショートカバー中心で戻している気がしますが、個人的には「9月は利上げはない」と予想しました。

 

もちろん責任は持ちません。

 

先々週だかなんかに書いたけど、日本の例でもわかるように、完全雇用は達成している。問題はそこからで、デフレだったり、製造業の回復が遅かったりして、経済成長が緩やかになるのをどう克服するのかが大事。イエレンFRB議長もわかっていて、そこから先は財政政策が重要で、それは本来は政治家の仕事なんだと。

 

現状、米国は完全雇用を達成しているけど、正直なところ労働生産性が低回している米国経済の第三四半期のGDPを確認するまでは、利上げはしたくないのが本当のところ。だけど、米国経済の強さを示して安心感を演出したり、米国の株価や不動産価格がバブル気味だから、それを少しは牽制したりしておかないと、後々制御不能な債務問題になりかねないから、FRBの高官達が利上げをちらつかせているだけだと個人的には思っている。

 

今週は珍しく「100.50円~104.50円」と円安予想だが、103円後半から上は、売り向かっていくつもりでおります。』

 

イエレンFRB議長のジャクソンホールでの講演の前後にフィッシャーFRB副議長の発言があって、9月利上げ説が騒がれ始めましたが、いろいろ検討をしましたが、私の予想は実は8月18日と19日のレポートから変わっていません。

 

『しかし、こちらは無視はできません。

 

ダドリーNY連銀総裁(投票権あり)が講演を行いました。

 

ロイター, NYの視点:ダドリーNY連銀総裁、強い米Q3GDPが利上げにつながるとの見解

 

『ダドリー総裁は議事録公表後の18日に開催された会見で、「自分の見解は16日から変わっていない」と表明。7−9月期の国内総生産(GDP)の強い成長が、持続的な成長への楽観的な見通しにつながると述べた。また、労働市場も引き続き強まると見ている。』

 

9月の利上げは否定しないが、良く読むと答えが書いてある。

 

『7−9月期の国内総生産(GDP)の強い成長が、持続的な成長への楽観的な見通しにつながる』

 

ということは、第3四半期の米GDPがわかるのは9月を終えてからなので、11月か12月までは利上げはないということが読み取れる。

 

まぁ、私が考えている展開と同じだろうなと思う。

 

昨日こう書きました。

先月公表された第2四半期の米GDPの数字を見て、雇用よりも経済活動に焦点が移っていると私は説明していますが、今回の内容もそれを裏付けるもので、雇用のデータ的には既に利上げを行っていても不思議ではないです。しかし、FOMCのメンバーが、もう少しデータを蓄積して利上げのタイミングを計る必要があると判断している背景には、米国の生産活動とインフレ率の伸びの悪さがあるからだと私は思っています。なので、仮に8月と9月の米雇用統計の数字が良くても、利上げが行われるとは思えません。恐らく、第3四半期(7~9月期)の米GDPやPCEデフレーター、米労働生産性指数等の数字を待ち、各種の製造業の景況指数、鉱工業生産、消費者物価指数(CPI)等を総合的に判断する必要があると思われるからです。

 

データを蓄積する期間が、7月の会合から9月の会合までの2ヶ月を意味するのか、それとも年内を意味するのかは誰にもわかりませんが、7月末の段階では、今すぐ利上げできる状況ではなかったということであり、さらには、将来的な利上げの時期を明言できるだけの経済データは揃っていなかったということになります。

 

9月の利上げはない。12月でもどうか怪しい。

一昨日に書いたこと。

 

『これを見る限り、9月の利上げ予想は低く、大統領選が行われる11月も低く、年内最後12月になると確率が55.1%を超えるなど、半数が12月での利上げを予想しております。まぁ、Shortmanも利上げをするなら大統領選後と思っているので、これが普通でしょう。』

 

しばし、株価は高いままを維持し、貿易収支や経常収支の黒字を反映して、ドル円は円高基調を変更する可能性は少ないかな。』

 

という具合です。

 

7月のFOMC議事録を読み、ダドリーNY連銀総裁の発言を分析し、その後のイエレンFRB議長の講演も、その他FRB高官達の発言なども検討した結果、やはり9月の利上げは厳しいという結論になってしまいます。

 

それは米国金融市場の取引参加者達も同じで、利上げの確率は21%しかありません。

利上げ9月(9月5日)

 

12月の利上げ予想も50%なので、丁半博打状態で非常にどうなるか怪しいですね。

利上げ12月(9月5日)

 

出所: CME, Countdown to the FOMC

 

そして、ドル円の値が上がっている(円安)理由として、短期筋のショートカバーや円安仕掛け的な動きかなと思いましたが、どうも違うようだ。

 

私はこの円安の背景にあるのは、米国の利上げが理由だと思っていましたが、利上げ期待は再度低下して21%しかないという寂しい現実。

 

それなのに円安という。

 

では、投機筋が売り仕掛けているのか?

 

出所: CFTC, Current Legacy Reports: Chicago Mercantile Exchange

 

円の買いが91750枚、円の売りが27909枚となり、円は3345枚の買い越しで、実に5週連続の買い増しであった。

IMM(9月5日)

 

出所: CFTC, Current Legacy Reports: Chicago Mercantile ExchangeよりShortman作成。

 

投機筋が円の買い増しを5週連続行っているにもかかわらず、ドル円はこの3週間円安に振れている。

 

ここでドル・インデックスの週足のグラフを見て欲しい。

USDw(9月5日)

 

2015年以降はほぼ94~98のレンジに収まっている。

 

ここ数週間はドル・インデックスも上昇しているが、ドル円が大きく反発する局面とも考えにくい。

 

9月の利上げ確率は21%と低く、短期筋も円高に賭けている状況で、円安になる理由は?

 

誰かが円を売っていることは確実で、その主体が誰かがわからないが、少なくとも投機筋ではない可能性が高い。

 

自画自賛が予想される黒田日銀総裁の『総括的な検証』では、せいぜいETFやREIT、社債を購入する枠を増やすことと、マイナス金利の深堀しかないので、追加緩和を規定して本邦勢が円売りを仕掛けているのかも知れないな。

 

実需のフローか?

 

本邦機関投資家による外債投資か?

 

またミセスワタナベか?

 

誰かはわからないけど、円売りで対抗しているようだ。

 

えっ、ミセスワタナベ?

 

6月27日のレポートにもちょいと書いたけど英国のEU離脱の際もミセスワタナベさんがぼろ負けしたと思われると(たまに毒者の中にもそんな方が・・・)。

 

『それと、この相場では、ミセスワタナベが大損したかなと思われます。まぁ、私が再三注意したので賢明なる毒者にはいないとは思いますが、半丁博打に賭けた日本人の個人投資家は・・・

 

ロイター, アングル:ミセスワタナベがポンド逆張り、英離脱ならドル/円下落加速も

 

『日本の個人投資家「ミセスワタナベ」が、ポンド円を買い増している。英国の欧州連合(EU)残留を見込んだ得意の逆張りだ。しかし、予想に反し離脱となれば、流動性が乏しい同通貨ペアは急落しかねない。FX(外国為替証拠金)の強制ロスカットが生じれば、ドル円の下落を加速させる可能性があると警戒されている。』

 

凍死!!!

 

半丁博打に勝つのは、実力ではなく、運。運も実力の内と言えるのは、実力のある奴だけだね。

 

今回の投票は800%博打です!!!

 

それに、私はミセスに興味はない。ミスが良い(^_-)。

 

なぜならばミセスと書いてBBAと読む・・・コラッ!ヽ(`Д´)ノ』

 

こんな冗談を書いてますが、また同じことが起こるのでしょうか?

 

前日のロイターの記事にはこう書いてあります。

 

国内FX取引高における「くりっく365」のシェアは1%に満たないが、残高ベースでは3割程度を占める。市場では「日本の個人投資家のポジションを、おおむね反映している」(同)とみられており、他のFX会社でも、ポンド/円の買い建ては売り建ての比率に差はあっても、同じ逆張り傾向だ。東京市場で個人投資家の取引は3割程度を占めると推計されている。』

 

では、クリック365のドル円のポジションの傾きをチェックすれば、ミセスワタナベの動向がわかるということだな。

クリック365のドル円のポジションの傾き
出所: くりっく365, 為替売買動向、単位:枚

 

英国がEUを離脱する時はポンド買いが売りの17倍であったが、ドル円は約2.4倍しか買いが多くない。ただ、ポンドとは買いの枚数の差はあれ、その時は約27万枚の買いだったのだが、今のドル円のロングも27万枚多い状況と考えると、またまた重力の流れに逆らおうとするBBA、失礼、またまた相場の流れに反して、出鱈目なメディアの情報に流され、逆張りクィーン・ミセスワタナベが本領発揮か?

 

頑張るなミセスワタナベ!

 

邪魔だ!

 

凍死するぞ!

 

日本は貿易収支が黒字化して、良い感じの経常収支の黒字が続いている純債権国で、米国は経常収支の赤字が続く純債務国というマクロ経済的動向を考えても、円高は必然。そして、日本はデフレ下でも完全雇用状態からの脱却に苦労しているのだが、米国もほぼ同じ。米国経済は既に完全年雇用状態だが、インフレ率が伸び悩み、製造業の回復が進まない姿を見ると、いつか来た道としか思えないは私だけだろうか。

 

そんな中、ドル円が円安に振れる?

 

まぁ、私には関係なので・・・とりあえず構図的にはこうです。

 

ゴジラ vs キングギドラ

 

いや、

 

ゴジラ vs モスラ

 

じゃなくて、

 

投機筋 vs ミセスワタナベ(BBA)

 

ですね!

 

英国のEU離脱の際は連合軍(投機筋)の勝利で、大日本帝国(ミセスワタナベ)はボーナスと旦那には内緒にしていたヘソクリを飛ばすほどの大損害を受けてしまいました。

 

果たして今回はどうでしょうかね~(^_-)

 

 

前週8月29日週の概況:

先週は先々週26日(金)に米ジャクソンホールで行われたイエレンFRB議長の講演内容から9月利上げは読み取れなかったものの、9月2日(金)に8月の米雇用統計を控えて、市場は様子見ムードが強くなった。ただ、フィッシャーFRB副議長やその他FRB高官達のタカ派的な発言もあり、ジリジリとドル高方向へ下値を切り上げる展開になり、9月1日には一時104円まで円安が進行した。しかし、9月1日に公表された8月の米ISM製造業景況指数が好・不況の境目となる50を下回ったことで、今度は円高へ向かい103.03円まで下落した。そして、9月2日(金)に8月の米雇用統計が公表されると、市場予想を下回ったこともあり、一時102.79円まで急落しましたが、利上げ期待の燻ぶりからか、著名投資家のビル・グロース氏の「9月の利上げはほぼ確実(Bloomberg)」という発言もあり、今度は104.31円まで急騰した。先週の予想レンジは珍しく100.50円~104.50円と円安にしましたが、実際のレンジは101.81~104.31円とほぼ予想通り円安の展開となったと思います。

 

 

今週の予想レンジ:

102.50円~105.00円

 

 

今週9月5日の予想:

市場参加者の予想も9月の利上げ確率は21%と非常に少ないし、私なりの分析でも9月の利上げはないと判断されるが、為替市場では円安が進行している。短期筋がバタバタしているのもわかるが、先週公表された8月30日付の投機筋の動向を見ると、この円安の中で5週連続で円買いを増している。また、日本の個人投資家の動向を詳しくみると、ドル円の買い(円売り・ドル買い)建てが、ドル円の売り建ての2.4倍規模になり、27万枚とかなりの規模に膨れ上がっている背景を考えると、お祭りは終わりでそろそろ調整が入りそうかなと思います。今週は5日月曜日がお休みで、6日(火)のISM非製造業景況指数、7日(水)に米地区連銀経済活動報告(ベージュブック)の公表があることと、7日(水)にウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁が予定されている。ただ、彼はFOMCの投票権が無いので無視して良いが、9日(金)に行われるローゼングレン・ボストン連銀総裁の講演は注意深く見守ろう。彼には投票権があるので。基本的にはドル円の頭が重くなりそうで、仮に今後ドル円が伸びても105円までかなと。

 

 

定点観測:

ダウとドル円

INDU(9月5日)

ドル円と米2債利回り

USDJPY(9月5日)

ドル・インデックスと米2年債価格

USD(9月5日)

VIX

VIX(9月5日)

VXV

VXV(9月5日)

金価格

GOLD(9月5日)

原油価格

WTIC(9月5日)

 

 

お知らせ:

明日6日(火)の日報は、今夜のNY市場が休場のためお休みします。

 

また、今週10日(土)は大阪でセミナーと懇親会、11日(日)は東京でセミナーと懇親会を行います。セミナーはいつも通り大学のゼミのようなスタイルで、「和気愛愛」で行いたいと思います。

 

今週もどう宜しくお願い申しあげます。

 

Shortman

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