おはようございます。

 

Shortmanです。

 

現在、気温が約30度近くある東南アジアの国へ出張中です。2時間の時差があるので、少々ご不便をお掛けしますが、どうぞお許しくださいませ。

 

トランプ大統領が誕生しました。

 

特段取り上げるような演説ではないですが、まぁ、イベントだし掲載しておきましょう(たいした内容ではないので、日本語訳は省略します)。

 

ロイター, 情報BOX:トランプ新大統領の就任演説全文(英語)

 

この演説の後、ややドルが売られております。

 

昨年の為替日報(2016年12月29日)に私の予想は書いてあります。

 

『私の予想では、トランプ氏の大統領就任式前後まで相場は強い可能性があるのですが、その後は山谷を繰り返しながら、右肩下がりな展開を想定しています。』

 

今、ドル円は114円前後の水準です。

 

昨年の11月からトランプ氏の財政政策などへの期待から、市場はリスク回避の巻き戻しでドルの買戻しが進み、ドル円は118円半ばを超すほどに一時は円安に戻しましたが、トランプ氏の性格が変わる訳でもなく、相変わらず保護主義一辺倒な代わり映えのしない言動で、やや調整の売りが入ったかなという印象を受けます。

 

先週末の為替日報(2017年1月20日)にはこう書きました。

 

『ゲーム論で考えれば、結論はわかりきっている。

 

トランプ氏は米国の製造業とその雇用を守るために「保護主義」を堂々と専念しているのであるから、ドル高になろうはずがない。』

 

そして、ドル高になろうはずがないデータを支持してくれるのが、実質実効為替レートです。

 

何だ?この実行為替レートって???

 

日銀(「実効為替レート(名目・実質)」の解説)による解説はこんな感じ。

 

『実効為替レートは、特定の2通貨間の為替レートをみているだけでは捉えられない、相対的な通貨の実力を測るための総合的な指標です。具体的には、対象となる全ての通貨と日本円との間の2通貨間為替レートを、貿易額等で計った相対的な重要度でウエイト付けして集計・算出します。』

 

ん~、こんだけ読んだくらいでは全然わかりませんね。

 

金融上方サイトiFinanceの「実効為替レート」の説明を記載しておきます。

 

実効為替レートは、外国為替市場において、ある通貨の総合的な価値を示す合成レートのことをいいます。これは、ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円、スイスフラン/円、豪ドル/円、カナダドル/円、人民元/円などのように、一つの国に関して複数の為替レートが存在していることを踏まえ、特定の二通貨間の為替レートを見ているだけでは分からない「一国の通貨の対外競争力(強さ)」を、単一の指標で総合的に捉えようとするものです。具体的には、ユーロ圏などを除き、国ごとに通貨単位が異なるため、一定基準時点からの為替レートの変動を指数化して、貿易相手国との貿易取引量(総輸出入額)で加重平均し算出されます(市場で取引されている複数の国の通貨に対する為替レートを、貿易額などに応じて加重平均して算出)。

 

一般に実効為替レートは、国際通貨基金(IMF)や各国の中央銀行などが算出しており、一国の通貨の総合的な価値が単一の指標で示されるため、その国の通貨の強さ(輸出競争力)を見る上で一つの参考になります。また、本レートには、「名目実効為替レート」と「実質実効為替レート」の2つがあります。

 

名目実効為替レートとは?

名目実効為替レートは、主要な貿易相手国・地域との為替レートを貿易額に応じて加重平均し、指数化したものです。

 

実質実効為替レートとは?

実質実効為替レートは、通貨の対外競争力が物価動向(インフレ動向)によっても変化するため、名目実効為替レートに対して、物価調整をした後のものです。』

 

超簡単に書くと、主要な貿易相手国・地域との為替レートを貿易額に応じて加重平均し、指数化したものに物価を考慮して計算した指数ということですね。

 

その実質実効為替レートを見てみるとこんな感じです。


​出所:日本銀行, 時系列統計データ検索サイト

 

赤線はドル円のスポットレートで、青線が実質実効為替レートです。今の円の水準は決して円高でなく、むしろ歴史的に見ても過度な円安と言っても過言ではないでしょう。

 

それを保護主義丸出しのエロ爺さん、ではなく、エゴ爺さんトランプ氏が放置プレイをしてくれるとは決して思えません。

 

その理由は昨日、大学院生の皆様にLINEで送った通りです。

 

『実質実効為替レートは歴史的に見て既に過去最高レベルの円安水準。保護主義を掲げるトランプ政権がドル高・円安にすると考えている人は、日経新聞とか東洋経済とかの記事を真面目に読んでいる人。洗脳され過ぎか、頭がトランプ…(^^;;』

 

 

先週2017年1月16日週の概況:

週初から英国のハードブレグジットの可能性が意識され、ドル円は上値の重い展開であった。17日のWSJに掲載されたトランプ氏の発言記事(『Mr. Trump said the U.S. dollar was already “too strong” in part because China holds down its currency, the yuan. “Our companies can’t compete with them now because our currency is too strong. And it’s killing us.”』)で、「ドルが強すぎる」「(ドル高で)殺される」という内容がドル高牽制発言と意識されたことや、スカラムッチ氏次期上級顧問やダドリーNY連銀総裁のドル高懸念発言が意識され、ドルが売られてドル円は112.58円まで円高が進行した。しかし、18日のイエレン議長が講演で、利上げを示唆する発言をしたこともあり、ドル円は急反発した。その後は良好な米経済指標や、ムニューチン次期財務長官の公聴会での長期的なドル高は望ましいとの発言を受けて、ドル円は115.61まで反発した。20日にトランプ氏が大統領に就任すると、就任演説では特別に新しい内容もなく、ドル円は114.60円まで値を落として取引を終えた。

 

 

今週の予想:

112.50円~116.50円

 

 

今週2017年1月23日週の予想:

1月31日・2月1日に今年最初のFOMCが控えており、今週は米第4四半期のGDP統計が公表されるが、これといった話題はない。トランプ氏のTwitterでの発言、トランプ政権高官の発言、FRB高官の発言。英国のハードブリグジット関連のニュース、原油相場などに影響を受けると思われるものの、トレンドを形成するには乏しい。トランプ政権の経済・財政政策の具体的な内容が未だ不透明で、来月に行われるであろうトランプ大統領の一般教書演説や、トランプ政権の予算教書で具体的な内容が判明するまでは様子見ムードが継続すると思われる。以上からレンジは先週と同じレンジを想定します。

 

 

定点観測:

ダウとドル円


ドル円と米2年債利回り


ドル・インデックスと米2年債価格


VIX


金価格


原油価格


 

Shortman’s View:

ここにソロス氏の記事を掲載しておきます。

 

Bloomberg, ソロス氏:トランプ氏勝利後の株高は終了へ、EUは崩壊しつつある

 

『ソロス氏は特に、20日に米大統領に就任するトランプ氏を厳しい言葉で批判、 「ペテン師」と呼んだ。トランプ氏の考えは矛盾しており、顧問や閣僚の間で争いが見込まれるためトランプ政権は失敗するとソロス氏は述べた。次期閣僚の上院の指名承認公聴会で、トランプ氏の主張と相反する見解が示されていることに言及したものと思われる。またトランプ氏が公約した規制緩和や歳出拡大への期待で昨年11月の大統領選後に株価が上昇したが、この株高は終了するとソロス氏は述べた。』

 

という内容を語ったようだ。

 

より正確に。

 

『”Uncertainty is at a peak, and actually uncertainty is the enemy of long-term investment,” said Soros, the chairman of Soros Fund Management. “I don’t think the markets are going to do very well. Right now they’re still celebrating. But when reality comes, it will prevail.“』

(『ソロス・ファンド・マネジメントの会長であるソロス氏は、「不確実性は今がピークだ。そして不確実性というものは実際、長期投資の敵だ。相場はあまり好調に推移するとは思わない。現在はまだご祝儀相場だが、現実が訪れたら、現実が勝利する」と指摘した。』)

 

どうもトランプ氏の勝利で大損したらしい(WSJ, ソロス氏、トランプ相場で誤算)ので、彼のポジション・トーク全開の記事かも知れないけど、Shortman的には確証バイアスで全然OKら~!

 

我々は現実が来る時に備えて売りを入れておけばよい(^_-)

 

今週もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

Good Duck!

Shortman

ブログランキング応援ぽち:

Shortmanのブログランキング1位獲得を目指して応援ポチをお願いいたします。

注意:

投資は自己責任です。読者の投資判断の最終決定に、我々は一切関与しません。この情報を用いて読者の方が損失を被っても、我々は一切の責任を負いません。我々はNY市場が世界の金融市場の未来を決めていると考え、NY市場を中心に分析しております。我々が用いるデータ、チャート、ニュースは、誰でもインターネットで無料で用いることができるものだけを利用して、できるだけ正確に理解し、できるだけ簡潔に、かつ、わかりやすく皆様に伝えられるように心がけております。また、個別株の分析は行いません。先物(株価指数・為替・商品・一部オプション)のトレードに必要な情報のみ提供しています。