おはようございます。
Shortmanです。

 

これはわかり易い。
貿易赤字や経常収支の赤字を政治的なパフォーマンスに利用する政治家が多いが、僕は「国際収支の赤字を企業の赤字と一緒にするな」と前々から語ってきた。そして、アメリカは経常収支は赤字だが、資本収支は黒字だとも(日本は逆)。
そのことに関して、比較的わかり易く解説している記事があったので掲載しておきます
『この米中貿易戦争には2つの全く異質な要素が混在している。1つは米国の貿易赤字とは黒字国による米国に対する搾取だと考えているトランプ米大統領の途方もない経済学的な無知である。』
これはトランプに限った話ではないけどね。企業の黒字や赤字と同じように考えている人は皆「無知」ってこと(^_-)
『もう1つは、知的財産権を盗み、米国を含む先進国の合弁企業に中国への技術供与を強要し、サイバー空間でも産業スパイ活動をしながら、ハイテク産業分野で覇権を握ろうとしている中国の動きを阻止するという要素だ。これには米国の戦略上合理性があり、最近はトランプ政権以上に米連邦議会が、後者の点で対中国強硬姿勢に傾斜しているようだ。』
で、ここでは知的財産権の話は割愛して、国際収支の話に注目すると、『米国の経常収支と対外資産・負債には通常の国には見られない2つの特異な性質がある』らしい。
米国の対外資産・負債は、1980年代以降の経常収支赤字の累積の結果、7.8兆ドルの負債超過(対GDP比率で39.3%)(純負債=対外資産27.6兆ドル、対外負債35.4兆ドル)であることはよく知られている(下の掲載図参照)。実際、この拡大する対外純負債の持続可能性の問題は、長年にわたり国際経済学の1つの大きなテーマにもなってきた。
ところが、米国の所得収支は1980代以降も一貫して黒字(受け取り超過)であり、近年では年間2000億ドル(約22兆円)を超える金額まで黒字が拡大している(2017年2217億ドル)。トランプ政権が問題視する米国の対中国貿易赤字が3752億ドル(2017年通年)であるから、米国が対外純負債であるにもかかわらず獲得している年間2000億ドル余の所得収支黒字の規模がいかに巨額であるか分かるだろう
累積の経常収支赤字=対外負債35.4兆ドル-対外資産27.6兆ドル=7.8兆ドル(負債超過)
にもかかわらず、米国の所得収支は年2,000億ドルの黒字。
その理由は?
『米国の対外直接投資が海外の対米直接投資よりも高いインカム・リターン(配当や利息などの利回り)を上げているからだ。』
しかも、 2017年の米国の対外直接投資の残高は8.9兆ドルで、外国からの対米直接投資の残高も8.9兆ドルで同じ水準にもかかわらず、米国側の受け取りは平均的に3%ほど高い。


なぜ米国だけリターンが高い?

『米国の場合は、対外資産に占めるエクイティ投資残高の比率が、対外負債に占めるそれを大きく上回っている。一方、米国の対外資産に占める債券(デット)投資の比率は低く、逆に対外負債に占める債券の比率は高い。』
超簡単に書くと、外国から債券で金を借りて、外国の株式に投資をしているということ。
『その結果、対外的なエクイティ投資残高から生じるキャピタルゲイン(資産価格の値上がり益)が、対外負債に生じるキャピタルゲイン(海外投資家が得る評価益、米国にとっては対外負債の増加)を上回っており、それが1980年以降2017年末で2.9兆ドルに達しているのだ。』
なるほど!
こうした投資資金を債券で確保するためには、弱いドルではダメなことがわかりますね。
 
では、問題です。
債権国である日本はどうでしょうか?

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