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為替日報(2012年9月14日)QE3・・・間違った方向へ向かう金融政策

おはようございます。

FOMC

Bloomberg, FOMC声明(全文):住宅ローン担保証券を追加購入

雇用対策に全く効果の無いQE3なのに、このタイミングで実施するバーナンキFRB議長。

米国の金融システムはそれほどまでに脆弱なままなのか?

違う。

ロイター, 米FRBがQE3実施、労働市場の見通し改善まで資産購入継続へ

大義名分は雇用対策だが、FRBの行動は雇用対策を利用して、金融機関を肥らせる金融政策な気がする。労働市場の見通しの改善・・・いかにも先の長そうなテーマではないか。株価(や商品価格、リスク資産の価格)を上げたいだけなのかも知れない。

だとすれば、金融政策は間違った方向へ向かっていないだろうか?市場の望むものを提供するのが金融政策なのか?

中央銀行家の仕事は物価の安定であり、株価の維持ではない・・・

が、バーナンキFRB禿議長のQE3決定は金融政策がもはや限界で、せいぜい株価を釣り上げることくらいにしか効果が無いことを示しているのではないかとも思えるようになった。

バーナンキFRB議長は、FRBによる資産の購入は、財政支出と同じではないと言った。そして、FRBによる資産の購入が財政赤字削減への強い支援となるとも言った。

物は言いようだ(笑)。

中央銀行による資産購入は財政支出ではないが、財政ファイナンスだ。そして、無能な政治家や官僚達が招く、無秩序な財政赤字につながる恐れが強い。決して、財政赤字削減への強い支援などには決してならず、むしろ財政赤字拡大に向けて、強い支援となるであろう。

滅茶苦茶乱暴な理解をしよう。

リーマン・ショックを経て、民間(金融機関)の債務が国家の債務へとトランスファーし米国の財政赤字は拡大のスピードを速めた。QEが実施されうようになり、株価の回復が始まった。FRBはBSをパンパンに膨らましながら債券購入を続け、米国の債務残高も増えた。

そして、今回のQE3だ。雇用の改善が見込まれるまで資産購入を続けると言うことは、雇用回復が確認されるまで株価を上げるぞと宣言しているようなものだから、米国の債務残高は増え続ける危険性が高い。なので、どう考えても財政赤字拡大に貢献するのでは?

この件、ゆっくり考え直してみようかな。

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