おはようございます。
Shortmanです。
誤字・脱字が多くて申し訳ないです。
少しでも早く書いてメールを送らないと・・・私の優しい気持ちが誤字・脱字を生んでしまいます。
そして、事務局も1秒でも早くアップさせようとして、文章を見直さない。
ご愛嬌でお許し下さい。
さて、「G7仙台財務大臣・中央銀行総裁会議」が終わりましたね。
結論から言うと、(楽しんだかそうかは別にして)先進7カ国の財務大臣と中央銀行家が仙台観光をしてきたという感じですかね。
ロイター, 仙台G7、成長確保へ政策活用で合意 米独は冷めた指摘も
『仙台市で開かれていた主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議は21日、世界経済の成長確保に向けて各国が金融・財政・構造政策を活用していくことで合意し、閉幕した。
ただ、ショイブレ独財務相は大きな決定はしなかったと発言。ルー米財務長官も各国によって立場が異なると述べ、日本が当初模索していた財政出動での「協調」は合意できなかった。
また、為替では過度の変動や無秩序な動きが経済に悪影響を与えるとの認識で一致したが、(為替)介入のハードルの高さを米、仏の財務相が指摘するなど、日本にとって課題も残った。』
実質的に何ら実りのある会議では無かったということだね。
何しにあちこち総理と財務大臣は国民の税金で外遊してたんかね。全く事前の根回しができてないし、国際情勢を理解していないよ。
余りにもレベルが低過ぎて、話にならなんな。ダメ、ダメ、全くダメ。意味ないじゃん。
はっきり言って、「失敗」だね。
ロイター, 焦点:G7会議、為替動向の認識触れず 米の円安けん制鮮明に
『焦点の為替では、「過度の変動や無秩序な動きは好ましくない」との認識で一致したものの、会議終了後に米財務省高官は円相場について「秩序だった状況」とあらためて指摘し、為替での米国による円安けん制スタンスが鮮明になった。21日の日米財務相会談の動向に一段と注目が集まりそうだ。』
そもそも「焦点の為替」ってのは日本の議員センセがアピールしたいからであって、外国人は本来「市場が決めること」と思っている。そんな「あたり前田のクラッカー」を、わざわざ先進国の財務大臣や中央銀行家を仙台くんだりまで呼びつけて、議論するなっての!金の無駄遣いだ!・・・とShortmanは思います。
本当に(日本の政治家はアホ議員センセばかり多くて)イライラするんだよな!
(政治献金をたくさんしてくれる経団連の古い輸出企業の為に)為替介入をしたい議員センセが多いのであろうか、アホ丸出しだな。
ロイター, G7で為替安定の重要性強調、最近は投機的な動き=麻生財務相
『2日目の討議に先立って行われた日米財務相会談では為替について、麻生財務相から「最近の為替市場では、一方的に偏った投機的な動きが見られたが、為替市場の急激な変動は望ましくない。為替の安定が重要だ」と発言した、という。』
「一方的に偏った投機的な動き」・・・どこが?
そして、事前予想通りなんだけど、ジャイアン様が許さない。
ロイター, 米財務長官、G7後の発言要旨「無秩序な為替、バーは高い」
『「競争目的の通貨切り下げ回避だけでなく、相互に連絡を取り合うことで合意したのは重要な点だ。お互いに意外感をもつことなく、措置を講じた場合の想定される帰結について明確に理解できるようになる。現在の為替レートの動きについての我々の分析は明らかで、無秩序な状況とするためのバーは非常に高い」』
「無秩序な状況とするためのバーは非常に高い」・・・無秩序ではないとさ。
阿呆撃沈!www
この「G7仙台財務大臣・中央銀行総裁会議」の結論を考えると、正直に書きますが、今週26日・27日で開催される「伊勢・志摩サミット」では、経済問題に関して、何ら実りある結論は得られず、単に風光明媚(だが不便)な伊勢・志摩を観光してきた程度のことになるでしょうね。
でも、今回のサミットという機会を利用して、現職の米国大統領(今はオバマ)が広島を訪問することになれば、伊勢・志摩観光の副作用的な成果として意味があるのかなと。もっとも、オバマ米大統領が広島を訪問することと、日本の景気が良くなることや、為替レートには全く関係がないですがね。
前週5月16日週の概況:
4月26日・27日に開催されたFOMCの議事録が公開された。大半の参加者が、条件が揃えば、6月の利上げが適切と判断していることがわかり、市場は利上げ見通しを修正して、ドル円は上昇した。しかし、110円台の戻り売りも厚く、上値が重い展開となった。先週末にはG7財務相・中央銀行総裁会議を控えていたので、様子見ムードも強く、やや円安バイアスであったが、108.43円~110.58円のレンジ内での取引となった。
今週の予想レンジ:
108円~111円
今週5月23日週の予想:
今週は26日・27日に伊勢・志摩サミットが開催されるが、これに先立ち行われたG7財務相・中央銀行総裁会議では、何ら具体的な協調的な財政政策はなく、為替介入に関しては日本への理解が得られなかったことを考慮すると、サミットで何か国際協調的な経済・財政政策が打ち出される可能性は皆無と予想できる。これは円高要因となるが、一方で、27日はイエレンFRB議長の講演が予想されており、利上げに関して前向きな内容と思われ、こちらが円安要因と判断している。短期的にはG7財務相・中央銀行総裁会議に失望した円高があるかも知れないが、FRBの利上げ期待で円安に戻されると想定するのが、妥当ではないかと。
定点観測:
ダウとドル円

ドル円と米2年債利回り

ドル・インデックスと米2年債価格

VIX

VIX:VXV

金価格とドル・インデックス

原油価格とドル・インデックス

Shortman’s View:
素朴な疑問。
FRBが金利を上げると、ドル円はどうなるでしょうか?
単純に日米金利差でドル円が上昇するのかと言えば、名目金利で比較しても意味がないので、日米の実質金利差で判断しないといけない。
実質金利差の話はまた別の機会にするとして、今考えて欲しいのは、「そもそもFRBが利上げを行うと、ドル円はどう動くのか?」ということ。(デタラメな)専門家が言うように円安・ドル高になるのでろうか?
そもそも米国が利上げを行ったのは、昨年12月のを含めても、この30年間に5回しかない。
①1987年9月4日
②1994年2月4日
③1999年6月30日
④2004年6月30日
⑤2015年12月17日
そして、この5回中4回が円高・ドル安なんですね。
円安に振れたのは、2004年6月の利上げの時だけ(だが、その時はユーロ高でドル安・円安な展開だったので、ドル安であったことには違わないので、5回の利上げともに、ドル安であった)。
ということで、毒者と毒蛇の皆様が自分でグラフ化して調べたりはしないであろうと思い、実際のFFレートとドル円(月中平均)を自分でグラフにしてみました。左縦軸が金利(%)で、右縦軸がドル円(円)です。

一目瞭然ですね。
ロンよりツモ、ではなくて、論より証拠が大事ですから。
FRBの利上げが6月か7月に行われるようだが、Shortmanが円高予想を修正しないのには、こうした背景があるということ。
ということで、真面目に解説してしまったが、この歴史的な事実の他に、日米の実質金利差がない(どころか、今年の2月の「マネーポスト, 日本の実質金利が米国上回る 強力な円高要因に」という記事を読むと、日本の実質金利が米国のそれよりも高かった)ことに加えて、さらには昨年2015年に5年ぶりに日本の貿易収支が黒字となり(「日経, 貿易収支5年ぶり黒字 15年度、経常黒字は倍増17.9兆」)、今年も円安の恩恵を受けて、経常収支・貿易収支が黒字化していることもあり、円高トレンドに変更はない。
こうした背景もわからずに、一方的な動きとか、投機的な動きとか騒ぐのは、経済も金融もわからないアホな議員センセ達だけだろう。
今週も銅像宜しくお願い申し上げます。
Good Duck!
Shortman
注意:
投資は自己責任です。読者の投資判断の最終決定に、我々は一切関与しません。この情報を用いて読者の方が損失を被っても、我々は一切の責任を負いません。我々はNY市場が世界の金融市場の未来を決めていると考え、NY市場を中心に分析しております。我々が用いるデータ、チャート、ニュースは、誰でもインターネットで無料で用いることができるものだけを利用して、できるだけ正確に理解し、できるだけ簡潔に、かつ、わかりやすく皆様に伝えられるように心がけております。また、個別株の分析は行いません。先物(株価指数・為替・商品・一部オプション)のトレードに必要な情報のみ提供しています。