おはようございます。
Shortmanです。
先週も退屈なドル円でしたが、恐らく今週も退屈なドル円になるでしょう。
特記事項何もないです。
ドル高の要因は円安によるものではなく、ポンドの売りとユーロの売り。
先週の週報や日報でも書いた通り。
でもそろそろ・・・
先週10月17日週の概況:
『12月の米利上げ期待とか、経済指標が好調だとかに関係なく、ドルは底堅い展開を維持する可能性が強い。先に述べたように、新MMF規制に伴うドル需要の高まりからLIBORが上昇しており、実質的に利上げの状態に陥っていることが大きい。その上に、12月のFOMCでも利上げ期待や英国のEU離脱問題によるポンド安からの逃避需要のドル買いも加わりそう。』と週報に書きましたが、基本的には欧州通貨とドルとの関係がメインでドルが買われた1週間でした。ただ、ドル円を見ると、底堅い半面、投機筋のシートカバーもありながら、ECB理事会後のユーロ安・ドル買いに伴うドル・インデックスの上昇に対して、1週間の値幅が1円24銭と非常に狭いレンジで、かなり値動きは安定していました。欧州通貨の売りに対する円買い需要も多かったことになります。先週はドル円は102.00円~105.50円の予想レンジに対して、10月17日(月)に104.39円の高値をマークした後は、レンジ入りして、10月19日の安値103.15円まで下落するも、その後は104円を回復している。
今週の予想レンジ:
102円~104.00円
今週10月24日週の概況:
今週も先週と同様に退屈な1週間になりそう。12月の米利上げ期待はあるが、こちらは既に述べているように日本の金利も上昇しているので、実質的には相殺されている。また、米大統領選でのクリキントン女史の優勢とかは市場は既に織り込み済み。実際には新MMF規制に伴うドル金利の上昇が継続すると予想されることや、依然として英国のEU離脱のプロセスや、緩和傾向が継続しそうなユーロの動向に左右されて、ドルが上昇しそう。ドル円はこれらの動きに加えて、投機筋のショートカバーも加わり、円安方向へ向かいそうだが、欧州通貨の売りに対するリスク回避の円買い需要で総裁されると思われ、先週同様に狭いレンジが予想される。注意すべきは、10月28日(金)に米第3四半期(7-9月期)GDP速報値が公表されるので、この数値には要注意。市場予想は前年同月比2.5%上昇であるが、これを下回ると12月の利上げ期待は後退する可能性が強い。アトランタ連銀が公表しているGDP Nowによれば、2.0%に留まる見通し。また、同時の公表される米第3四半期(7-9月期)コアPCEデフレーター・速報値も同様に注意が必要。金曜日に想定外に弱い数字が公表されると、レンジを超えて円高へ流れる可能性もあるので、注意が必要。
参考:
Federal Reserve Bank of ATLANTA, GDP Now.
“Latest forecast: 2.0 percent — October 19, 2016
The GDPNow model forecast for real GDP growth (seasonally adjusted annual rate) in the third quarter of 2016 is 2.0 percent on October 19, up from 1.9 percent on October 14. The forecast of third-quarter real federal government expenditures growth increased from -0.1 percent to 0.3 percent after Friday afternoon’s Monthly Treasury Statement from the Bureau of the Fiscal Service.”
定点観測:
ダウとドル円
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ドル円と米2年債利回り
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ドル・インデックスと米2年債価格
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VIX
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金価格
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原油価格
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今週も退屈は1週間になりそうですが、どうぞお付き合いください。
そんな退屈な相場の時は、いつもの確証バイアスで尊敬するJPモルガンの佐々木さんの記事でも読みましょう。
ロイター, コラム:ドル円下抜け目前か、日米金利に前触れ=佐々木融氏
待てば海路の日和あり~
Good Duck!
Shortman