おはようございます。
Shortmanです。
11月7日 8:00追記
私のレポートの後にこんな記事が出てしまいました。
https://jp.mobile.reuters.com/article/idJPKBN13111V
これによりクリントンが勝利を収める可能性が極めて高くなったと思います。
今朝は早朝から海外へ行くので手短に。
今週はアメリカ大統領選挙のみに注目しておきましょう。
NY Timesの世論調査では両者の差はだいぶ狭まってきている。
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出所: NY Times, Latest Election Polls 2016
米インベスターズ・ビジネス・デイリー(IBD)と米テクノメトリカ・マーケット・インテリジェンス(TIPP)ではトランプ氏が逆転しているという。
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出所: IBD, Clinton Vs. Trump: IBD/TIPP Presidential Election Tracking Poll
精度が高いと言われているIEM予測市場(The Iowa Electronic Markets)によると、やはりクリキントン女史が優勢のようだ。
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出所:IEM, 2016 U.S. PRESIDENTIAL ELECTION MARKETS
トランプ氏の猛追を受けて、市場の利上げ確率はやや低下した。
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出所: CME, Countdown to the FOMC
今のところクリキントン女史が優勢だが、隠れトランプ応援団が白人男性には多いはずなので、正直予測不可能だと思われます。
先週10月31日週の概況:
先々週28日(金)に7-9月期米GDP(速報値)が公表され105.53円をマークしたドル円だが、米連邦捜査局(FBI)によるクリキントン女史のメール問題に関する捜査再開が市場の不透明感が漂っている中、11月1日に日銀金融政策決定会合が開催され、緩和期待から105.12円と105円台を回復した。基本的に現状維持となったが、黒田日銀総裁が2.0%のインフレ目標を任期中に達成できないと己の無能さを認めたことは意義深い。しかし、その後は円高へ向かい103.80円まで円高が進行した。1日・2日と米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、12月の利上げに向けて何らかの踏み込んだ文面が見られるかと期待されたが、9月よりは12月の利上げに向けたハードルは下がった感じを受けるが、2015年の時のように利上げに関して「次回会合(next meeting)」という文面はなく、ドル売りになり、102.99円まで円高が進んだ。同時に、トランプ氏がクリキントン女史を猛追し、世論調査のいくつかで優勢が伝えられると、政治の不連続性を懸念したトランプ・リスクでドル円は102.54円まで円高が進んだ。その後4日公表の10月の米雇用統計を前に103円台を回復していたが、雇用統計が公表され、予想を下回ったことを受けて、102.81円まで円高が進行した。
今週の予想レンジ:
98.50円~105.50円
今週10月7日週の予想:
8日に米大統領選挙を控えて、選挙の結果が出るまで市場は世論調査に左右される可能性が高い。仮にトランプ氏が大統領に選出されると、ランプ・リスクで短期的には円高へ向かい、クリキントン女史が選ばれると短期的には円安になると予想される(しかし、それほど上がらないと思われるので、仮に105.50円まで来たら絶好のドル売りかなと思います)。しかし、市場はクリキントン女史を好感しているが、その選挙結果は実力伯仲の様相を呈しているので、蓋を開けるまでは全くわからない状況。また、どちらが当選してもややこしい状況が生じそうで、トランプ氏が当選すれば、クリキントン女史がFBIを相手に訴訟を起こして無効を訴えるかも知れないし、クリキントン女史が当選すれば、トランプ氏が暴れて選挙の無効を訴えるかも知れないし、さらにはFBIがクリキントン女史の大統領就任前に訴追するかも知れない。とにかくエロ爺さんと強欲婆さんの大統領候補なので、どちらが当選しても、何となくややこしいことになりそうだなと思って見ています。
定点観測:
ダウとドル円
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ドル円と米2年債利回り
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ドル・インデックスと米2年債価格
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VIX
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VIX:VXV
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金価格
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原油価格
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今週はアメリカ合衆国大統領選挙という大きなイベントがありますが、負けないように頑張りましょう。
Good Duck!
Shortman