おはようございます。
Shortmanです。
私は以前から、黒田日銀総裁と岩田規久男日銀副総裁の金融政策を批判して来ました。彼らが日銀を舵取りするようになって、こうした事態を招きました。
ロイター, 日銀の保有国債が4割突破、巨額買い入れ4年弱経過
この結果、日本はデフレを克服できたでしょうか?
答えはNo!です。
さて、そもそも国の債務問題は日本を見ていてもわかりますが、役人や政治家という無責任な人たちが好き勝手に増やしてしまうことが原因です。しかし、債務と経済成長は昨年もバランスシートを用いて説明しましたが、一度使うと止められない内での小槌みたいなものでして、国債の発行を減らすと国家全体で資産が減少するという事態を招いてしまうのです。
さて、再びギリシャ神話に話題がマーケットで浮上してきました。
ロイター, アングル:ギリシャ再びデフォルト懸念、返済前に改革審査難航
臭いものに蓋をしても、臭いものは臭いし、臭いものは無くならない・・・当たり前ですね。
今に始まった話ではなく、昨年から継続しております。
Bloomberg, IMF:ギリシャ債務は持続不可能-EUは「帳尻合う」との立場維持
2012年6月に緊縮財政を掲げて新政権が誕生したが、当然のことながら景気は悪化し、IMFの統計によるとギリシャのGDPは、2008年にUSD354,600mil.でしたが2015年にはUSD195,320mil.にまで減少してしまいました。
出所: GLOBAL NOTE 出典:IMF
当然のことですが、景気が悪化してしまった分、税収は伸び悩み、社会保障を削減しても追いつかない状況で、財政健全化への道のりは相当遠いのが現状であります。
簡単なISLM分析でもわかります。大緊縮財政はIS曲線を左へシフトさせます(青矢印)。
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