おはようございます。
Shortmanです。
マーケットは28日に予定されているトランプ大統領の両院での演説と、「驚異的な」減税策の内容待ちで、ここのところレンジの中で上下している。
そんな中、1月31日・2月1日で行われたFOMCの議事録が公表されました。早期利上げを期待していた方々からは失望の売りが・・・
Minutes of the Federal Open Market Committee
個人的には、以下の4点に注目。
① 景気が見込み通りなら早期に利上げの可能性。3月の利上げに対する言及は無い。
② 緩やかな利上げペースが適切。
③ ドル高による下振れリスク。
④ 大幅なインフレ・リスクは小さい。
⑤ バランスシートの縮小の議論は今後。
「ハト派な内容だな!」と感じ、「こりゃ~3月の利上げは無いな」と思いました。
参考:
ロイター, 多くが「比較的早期」の利上げを想定=FOMC議事要旨
Bloomberg, FOMC議事録:「かなり早期」の利上げも-景気の過熱回避で
正直、「ハト派的な内容だろうな」と読み切っていました。
今年2月15日の為替日報にこう書きました。
***************
本日も下院でイエレンFRB議長の証言がありますが、一言。
昨夜のイエレンFRB議長のメッセージは、タカ派的なメッセージと受け止められました。しかし、昨年も利上げをするかのごとく、前向きな(ややタカ派的な)メッセージを発信し続けながらも、実際の利上げは年末12月の1回だけでした。
こういう強気な姿勢は、黒田日銀総裁の強気な姿勢と同じで、中央銀行家として市場に与えるメッセージ性と議員たちへのアピールがあり、自分が行っていることは正しいと思わせる必要があるからです。正しいと示さないと、その職にふさわしくないですからね。
そして、将来的に思い通りの政策運営ができなかった時は、外的要因のせい(例えば、黒田日銀総裁の言い訳は原油価格の値下がりだったし、今回のイエレンFRB議長の場合は、財政政策の変更に伴う経済見通しの不透明さが増大していることを掲げ将来的ない訳のリスク・ヘッジ)にして、上手に言い訳にする訳ですよ。
なので、「議会証言通りに受け止めることはできません!」というのがShortmanの本音です。
皆さんはどう思いますか???
**************
正直、FOMC議事録は想定通り。ゲーム理論と言うよりもむしろ、ポーカーですね。
単なるブラフ(BLUFF)と同じで、見抜けるかどうかです。レポートで事前に指摘しておいたように、毎度のハッタリ・・・ですね(^_-)。
おっと、忘れてました。三菱の内田さんのレポートを読みましょう!
ここから先は Shortman会員 限定です。
Shortman為替レポートの10日間無料購読キャンペーンはこちら