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為替週報(2017年9月11日)

 

おはようございます。

 

Shortmanです。

 

利上げ期待の後退はインフレ鈍化が影響。

 

その理由は白川・前日銀総裁が指摘したように高齢化などの構造的な問題が原因だと思っているが、米国も日本が歩んできた道を歩んでいる。

 

Bloomberg, 米10年債利回り3%見込んだウォール街、予想が外れて2%を新照準に

 

『トランプ米政権が財政政策による景気刺激の公約を実現できずリフレ期待も後退する中で、債券市場が利回り上昇の可能性にいかに悲観的になっているかを、こうした見通しの変化は浮き彫りにしている。昨年12月には次期政権の財政刺激策などを楽観し、10年債利回りは2.64%と2年ぶりの高水準に押し上げられたが、当時楽観論に飲み込まれたアナリストは大急ぎの予想下方修正を余儀なくされている。これに対し、高齢化や生産性の伸び悩みといった構造的な諸力が優勢となると見込んでいた向きにとっては、17年はほぼ予想通りの展開となっている。』

 

これはそのまま円高へと結びつく。

 

2017年9月4日週の概況:

 

先々週に行われた北朝鮮の核実験強行を受けて、先週のドル円は前週末終値 110.25円から87銭と約1円近くも円高となる109.38円からのスタートとなったが、その後は買戻しが継続し109.92円まで値を戻した。しかし、ブレイナードFRB理事やミネアポリス連銀カシュカリ総裁が利上げに慎重なスタンスを示したことや、その後は北朝鮮リスクと米国の債務上限問題が意識される中、大型のハリケーン「ハービー」の被害拡大が懸念されじり安に。しかし、6 日にトランプ米大統領が北朝鮮情勢に関して、「軍事行動が最初の選択肢ではない」と発言したことや、ハリケーン「ハービー」の被害者救済措置と抱き合わせで債務上限を3 ヶ月間の引き上げる案で議会側と合意したことを受けてドル買戻しも、ドル円の戻り高値は 109.39円にとどまってしまった。その後はECBの金利据置が決まり、ドラギ総裁が10月に緩和縮小の計画を発表すると示唆したためドル売りに。一時108.04円まで下落した。その後は再び北朝鮮情勢と次の大型ハリケーン「イルマ」の影響を懸念してドル安になり、一時107.31円まで円高が進行した。その後はNY連銀のダドリー総裁がなおも利上げを支持していること発言したことを受けてドルは買い戻された。

 

2017年9月11日週の予想:

 

先週同様にドルは弱含む展開を予想。利上げ期待の後退、ECBが出口戦略を来月にも示すことへの期待からのユーロ買いも予想され、型ハリケーンの被害も今後拡大する恐れがあり、ドルが売り込まれ易い状況。北朝鮮」情勢は予断を許さず、米国の政府施設の閉鎖は一時的には回避されたものの、3か月と期間も限定的で、抜本的な経済・財政政策は何も決まっていない状況であり、ドルを買い戻す動きが加速するとは思えにくい。

 

今週のドル円予想レンジ:

 

106円~110円

 

定点観測:

 

ダウとドル円


ドル円と米2年債利回り


ドル・インデックスと米10年債利回り


VIX


金価格


原油価格


Shortman’s View:

 

歴史的な考察は大事で、このコラムはなかなか面白い。

 

ロイター, コラム:ハリケーンの爪痕、米利上げ要因に=永井靖敏氏

 

『ハリケーンが経済指標に与えるタイミングをみる点で、2005年に上陸したハリケーン「カトリーナ」が参考になる。カトリーナは8月25日にフロリダ州に上陸した後、29日にルイジアナ州に再上陸した。ハービーは8月25日にテキサス州に上陸し、30日にルイジアナ州に再上陸したので、日付がほぼ一致する。』

 

『当時とは経済状況が異なること、ハービーの被害がカトリーナを上回る可能性があることを念頭に置く必要はあるが、一般論としてハリケーンは生産能力の低下を招き、その後の復興需要が見込まれるという点で、インフレ的な現象である。このため、政策対応としては、金融引き締めと財政出動というポリシーミックスで望むべきだ。』

 

2005年9月時点では、利上げは4%程度で一巡するとの見方が一般的で、5.25%まで引き上げられると予想したエコノミストや市場参加者はほとんどいなかった。ハリケーンだけが原因ではないが、結果として予想以上の利上げが行われた。』

 

歴史通りになるかどうかは不明だが、これは参考になる。

 

Good Duck!

Shortman

 

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