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為替日報(2017年10月11日)

 

おはようございます。

 

Shortmanです。

 

このニュースはかなり驚いています。

 

Bloomberg, カリフォルニア・ワイン産地に大きな「衝撃」-山火事でブドウ園被害

 

オーガニック・レストランやハンバーガーショップ、寿司屋等を視察する為に24日からLA入りする予定で、しかも26日にはナパ・バレーのワイナリーに買い付けにいく予定でスケジュールを組んでいたのですが・・・先方から悲しい知らせが。

 

『ナパの山火事の件ですが、情報収集をしっかりした上でご案内しようと考えておりました。

 

現状ですが、この火災においてケンゾーエステイトの敷地の一部も被害にあった模様です。

が、生産に関しては現状問題ないとのことです。

 

ワイナリーはお客様と従業員の安全を期して臨時休業とさせていただいております。よって見学は厳しい様相です。確定情報を追ってご連絡申し上げます。』

 

まだ2週間あるので、一日も早く鎮火して、ワイナリーに入園することができたらなと思います。

 

まぁ、カリフォルニアに行っている時でなくて良かったのは良かったのですが、少し残念です。

 

まぁ、そんな個人的なネタは横に置いておいて、今年のノーベル経済学賞は、米シカゴ大学のリチャード・セイラー教授に授与されることが決まりました。

 

ロイター, ノーベル経済学賞に米シカゴ大のセイラー教授、行動経済学で評価

 

このセイラー教授の主な業績というのが、『行動経済学』という研究。簡単に言うと、経済学と心理学の融合ですね。近代経済学は元々物理学の手法を多用して来ました。その為数学ができないと本当はダメな学問です(きちんと研究しようとするなら、受験の時は数学で受験しないとダメで、歴史で合格すると後々苦労します・・・)

 

わかりやすい記事があったので、紹介しておきましょう。

 

Business Insider, これで行動経済学が分かる? 今年のノーベル経済学者が「ワイン」で解説する基本

 

『質問:数年前に1本50ドルで買ったワインの価値が、現在500ドルになっている。これを飲んだ場合、いくらの損失になるか?』

 

サンク・コスト ➡ 50ドル

オポチュニティ・コスト ➡ 500ドル

 

ちなみに経済学ではこのオポチュニティ・コストが非常に大事で、人々は合理的に判断して行動するという前提を置いているが、人間はそんな合理的じゃないんだ、バーロー!ってのが行動経済学が貢献したこと。。

 

自分が飲んでも元々は50ドルのコストで500ドルのワインを飲んでいる訳だから損は無いという心の会計学で判断を下す人もいるし、売れば500ドルになるんだから飲んだら損と思う人もいます。しかし、同じワインを外の店で500ドル支払って飲むかどうかは別の問題で、自分のワインは元々50ドルなんだからと得をしたがり飲むのを躊躇する人がいて、金銭的な判断を下す時に人間は必ずしも経済学が想定するような合理性は持ち合わせていないということです。こうした貢献が評価されて今回の受賞になったのでしょう。

 

私も経済学を博士課程まで研究してきたのですが、なかなか学問としては未成熟で、限界の多い学問でした。そして、毎年ノーベル経済学賞の受賞のニュースを見ると、やはり限界の多い学問だと思います。昔はマクロ経済にしろ、ミクロ経済にしろ、国家的な単位という世界的な単位の研究が主流であったが、経済学の学問としての限界もあるし、人間の行動は数学通りにもならないし、個々と集団では行動パターンも変わるし、数式上導き出された経済学的な均衡解と現実の解は必ずしも一致しないばかりか、その多くは経済学の均衡解とはことなります。

 

それを解決しようといつの時代も若手の研究者たちが精力的に新分野を切り開きました。その後はゲーム論が登場して、情報の非対称性や契約理論を用いた研究が開花し、さらには経済学と生物学を融合させて進化ゲームを応用して産業組織論が発展しました。しかし、発展すればするほど、研究の対象はマイクロになっていきました。

 

そしてとうとう心理学と融合して行動経済学なんて分野が登場して、一国全体の経済学というよりは非常にマイクロな分析に主体を置くような研究に変ってきているなと思います。

 

最後に私が一番大事なことを書きます。

 

 

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