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為替週報(2018年1月29日)

 

おはようございます。
Shortmanです。

 

最近ちょっとドル円が動き出してきましたね。
トランプ大統領がダンピング対策で関税強化。
保護主義懸念で円高へ。
ムニューチン米財務長官がドル安を歓迎する発言をして、今回の急激なドル安が進行。
ロイター, 弱いドルは米国にとって良いこと=ムニューシン米財務長官

その後はトランプ大統領が強いドルを支持する発言。

一瞬で1円20銭も円安に。
しかし、今度はダボス会議で日銀の黒田総裁が日本経済は緩やかなペースで成長しており、インフレ期待はやや上向いているとの認識を示した。
トランプ大統領の口先介入で一度は109円台を回復したドル円でしたが、再び108円台前半へ戻されるという。
もちろんこちらも黙ってはいません。
三つ巴の為替戦争が勃発するとかしないとか。
アメリカは対ユーロでのドル安を希望。日本は植民地なのでアメリカ様には逆らえず。日本は欧州との取引はそれほどないのと、ユーロドルの上昇と円の上昇でユーロ円の影響は軽微。したがって、日銀は緩和政策を維持するスタンスを見せながら、出口戦略を少しに負わせてドル安へ誘導して、アメリカへ援護射撃をしているとも考えられる。
まぁ、下衆の勘繰りですがね。
今後がますます楽しみになってきました(^_-)

2018年1月22日週の為替概況:

1月22日週のドル円は、19日以降閉鎖が継続していたことから110円台前半まで下落した。その後の2月8日までの暫定予算案が可決されるとドル円は買い戻され、週間高値トなる111.22円まで上昇した。しかし、23日にかけて開催された日銀の金融政策決定会合で、現行の金融政策が維持されたほか、物価安定目標(2%)の達成時期も 19年度頃とする前回の見通しのままであった。黒田総裁は記者会見で、長期国債の買いオペの運営は、金融正常化策に向けた動きではないとと強調し、現状の緩和策を粘り強く継続する姿勢を示したが、こうした効果は一時的なもに留まった。また、ムニューチン米財務長官が24 日にダボス会議の記者会見で、「貿易に関して言えば、ドル安はいいことだ」と 発言したことでドル安に拍車が掛かり、25 日には一時 108.50円と昨年 9 月以来の安値圏に。その後トランプ大統領が強いドルを支持したことからドルが買い戻され、109円台を回復するも、26日に日銀の黒田総裁がダボス会議で、日本が物価目標に近づきつつあるとの認識を示したのを受け、日銀が金融緩和の縮小に動くとの思惑が広がり、再び円高へ。26日のNY時間にはドル円は値を下げ108.27円まで円高が進行した。

ドル円の実際のレンジ:

108.27円1~111.22円

2018年1月29日週のドル円予想:

1月30日(火)・31日(水)で今年最初のFOMCが開催されます。イエレンFRB議長が最後の議長を務める会議ですが、政策金利の変更は予想されておらず、3月のFOMCでの利上げに向けての地ならしになるかなと思います。各国中銀が金融正常化へ向けて動く中、ドル安の基調に変化は見えにくいと思われます。

ドル円の予想レンジ:

107.00円~110.00円

定点観測:

ダウとドル円

ドル円と米2年債利回り

ドル・インデックスと米10年債利回り

VIX

金価格

原油価格

Shortman’s view:

私は仮想通貨の専門家ではないですが、大学・大学院で金融論を長いこと研究してきましたが、理論的な背景が乏しいのと、金儲けにならないので、貨幣の本質的な価値に関して専門に研究したことはありません。
なのであまり詳しい議論はできませんが、紀元前6000年から貨幣として存在している金と比べても、現在の国の債務(すなわち国民からの税金)を裏付けとして発行する中央銀行券と比較しても、仮想通貨はやはり通貨と呼ぶには相応しくない商品だなと思います。
先週は日本で事件が起きました。
(ノ∀`)アチャー
取引所のセキュリティの脆弱性は既に分かっていたことなんですが・・・
あまりにも杜撰ですね。
知り合いの弁護士に電話をしたら開口一番「コインチェックでやられたの?(笑)」でした…(^^;
きっと関係する投資家の方々は青色吐息でしょうね。
私は桃色寝息ですけど(^_-)
『仮想通貨取引所運営大手の一つであるコインチェック(東京都渋谷区)は28日、不正流出した仮想通貨「NEM(ネム)」を保有する約26万人全員に日本円で返金すると発表した。総額は約463億円となる見込み。返済原資は自己資金としているが、補償時期や手続きの方法は現在検討中。』
本当に返せるのかな?
まぁ、元が仮想通貨だけに返金計画も仮想なんだろうな・・・ご愁傷様です。
さて、仮想通貨に関して毒者の方からご質問を頂戴しました。
私の個人的な見解はいつも書いていますが、仮想通貨は電子版の子供銀行券か地域商品券。
まぁ、交通系ICカードの方がはるかに仮想通貨より優れていると思うので、
もうちょっとブロックチェーン技術は何か使えるのかも知れないけど、仮想通貨は通貨って名前の付いた仮想商品です。
ではご質問を紹介しておきます。
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ビットコインがなぜ値上がりするのかについて考えていました。
値上がりする理由(価値)がどうしてもわからないからです。
私の下記の箇条書きにした認識が間違っているのか?自分としては基本的には合っていると思うのですが・・・?
そこのところを教えてほしいです。
〇まず現状の通貨についての自分の認識は
貨幣(通貨)はものとモノの交換手段である。いかえれば決済手段である。
貨幣の中に売ったモノの価値が一時的に貯蔵されている。
人々が貨幣を通してモノの交換(売買)をするには、貨幣の価値が変わってはならない。
ただ時間とともに貨幣の価値は少しずつ変わってくる。また国家間の通貨価値の差異も調整される(為替取引)。
通貨の価値は国家によって強制力をもって決定される。国力が弱まってくると価値も・・・超インフレ。
〇ひるがえって仮想通貨(ビットコイン)は
ビットコインは決済手段である。(サトシナカモトもそう言っている。)
決済手段であるなら微調整の変動はあってもいいが、大きく変わってはならない。
数年で何十倍にも変化するビットコインは交換手段としての通貨の価値があるか疑問である。
値上り容認派というか積極派は、ビットコインが有限であるから値上りする価値があるという。
確かにビットコインは有限であるが、仮想通貨の決済手段としてはビットコインである必要もない。
ブロックチェーンを用いた他の通貨を創作すればよいだけ。1種では有限の各種仮想通貨が無限につくれる。
金(キン)は物としての希少価値があるが、ビットコインには決済手段以上の価値はないと私には思える。(実体としての価値は決済手段だけ)しかし、これだけ変動すると実質的には決済手段として怖くて使えない。
決済手段としての価値しかないビットコインが、決済機能を発揮できないとなるとどのような価値があるのか?何もない?
だれがビットコインの価値を決めるのか?市場が決めるのがビットコインではあるが・・・一体何ビットコインで鉄と交換するのか。
現状の仮想通貨を各国が容認しているのは、仮想通貨が一部で使用されているだけなので実験として眺めている部分もあると思う。
ビットコインが国の通貨にとって代わるのを国家が容認するとは思えない。国の通貨が今後ブロックチェーンを用いたものに変容していくことはあるかもしれないとは思うが・・・。
・ビットコイン(仮想通貨総体)のブロックチェーン技術は画期的なものであると思うが、値上りするような代物かどうか???
私には疑問だらけです。
(追伸)
・10月頃のCOMSAの募集には予約申し込みはしましたが、(募集主体は有力企業ばかりでしたが)よく解らなかったので振込はしませんでした。
ビットコイン他に変えなければならなかったし、無くなってもいい金は持ってないし。
12月には2倍になったというアナウンスがあったようですが。
・ビットコイン自体の投資も疑問はあったが、皆が踊るときは踊らにゃ損々とも思いましたが、どこで天井になるかと思うと踏み切れませんでした。
それにしてもCMEに上場となって2日後から暴落開始とは思いませんでしたが。1月から徐々に下落かと思ってました。
***************
非常に冷静に分析(分類)されていて、わかりやすく比較できますね。
そして、結論の方向性も正しいと思うので、私の方で解説する必要もないのですが、補足的に書かせて頂きました。
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ご質問ありがとうございます。
先日のセミナーでもちょっと話したことですが、通貨や貨幣の役割として、決済手段に重きをおいてわかり易く考えてみたいと思います。
交通系ICカード(例えばスイカ)は1枚購入するのに500円のデポジットが必要です。
個人情報を入力する必要も無く、匿名性は担保されています。各社のシステムをリンクさせて、社会的インフラの構築がどんどん拡大しております。交通機関に限らずコンビニでも、自販機でも、ありとあらゆる端末で出入金が物理的には可能です(20,000円までしかセーブできませんが・・・)。
このICカードの中には日本ならば日本円が入っています。この日本円を地域通貨や各種商品券(百貨店、ビール券、図書カード、地域商品券、各社の割引クーポン等)に置き換えても、匿名性は担保されますし、必要な時に必要な金額を価格変動なしで残高がある限り使えます。。
そしてこのICカードは端末にかざすだけで出入金ができるので、分割も可能という優れものです。
では、このICカードの価値は?という質問です。
1枚500円で購入可能ですので、500円です(より正確には、500円はデポジットで、解約時に220円を徴収される、280円が返金されるので280円です)。
仮に匿名性の高いICカードが出来て、入金残高が無制限(理論的には可能)となるならば、ICカードに1億円をチャージして、そのカードを取引相手に渡せば、マネーロンダリングも使えます。
500円のカードにマネーを入れて初めてその金額分の価値が生じますが、1枚は500円です。
恐らく無制限残高にしても1枚は500円で値段が1500倍に跳ね上がることは無いと思います。
ICカードはブロックチェーン技術を使わなくても、決済手段として十分に機能しつつあり、貨幣として(というよりも、細分化された財布として)、電子マネーは社会的に必要な性格を十分に備えていると思います。
では、ビットコインなどの仮想通貨はどうでしょうか?
ネットの中で取引をすることは可能で、ネットを通じてスマホなどの端末で入出金が可能ですが、基本的な性格は交通系ICカード等の電子マネーと同じかなと思っています。
そんな単純な仕組みが高値を付ける意味がわかりません。
しかも、ブロックチェーン技術はその使われている仮想通貨に何ら価値を産み出しません。
現在の仮想通貨は、それを信じる人々の間で、主に投機目的で売買され、現実の価値以上に高い値段が付いています。しかも既存のドルや円という貨幣価値で。しかし、実際に政府が規制をして、仮想通貨と既存貨幣の交換を禁止する処置をとると、貨幣との交換が不可能になります。
政府は万能です。仮想通貨の取引を禁じるだけでなく、仮装通貨と貨幣の交換を禁止することで、仮想通貨の価値をゼロに変えることも可能です。
まだ規制当局は様子を窺がっている状態です。しかし、政府や中央銀行の存在を脅かす存在になれば、遠慮なく匿名性の削除等の強制的な措置を講じると思います。
仮想通貨が非常に困った存在なのは、価値が安定していないことです。価格が常に変動するので、支払い履歴に関係なく残高が変動します。そんなものが電子マネーと立場を逆転するとは思えません。また、ICカードは重い携帯端末を持たなくてもカード一枚でやり取りができるので、仮想通貨よりもはるかに利便性が高いです。
そんなことを考えると、どうも今の仮想通貨ってのは通貨ではなくて、電子版子供銀行券のレベルかなと思えてしかたがないです。
ここに2つの記事を掲載しておきます。
2つとも的を得ていると思いますので、是非読んでください。
『ビットコインの価値は、仮にその取引の全てをデビットカードやクレジットカードの取引のように当局側で把握できるならば、1万ドルよりもむしろ10ドルに近づくはずだ。』
『問題は、ビットコインの熱心な支持者が、貨幣の特性とその本質を混同している点にある。これは難しいテーマだ。主流の経済理論では、貨幣とは何かという点にほとんど触れないまま、単に物々交換の手間を省くための仕組みだと想定している。
紙幣が金との兌換性を保っていた時代には、ほとんどの人が、貨幣には、貴金属である金が持つ本質的価値があると信じていた。だが、18世紀初頭に起きたミシシッピ会社「バブル事件」の元凶となったジョン・ローが指摘しているように、「商品を交換する際の価値基準が貨幣なのではなく、貨幣という価値を求めて商品が交換される」のだ。
要するに、金は、貨幣として用いられることによって、その価値の大半を獲得しているのであって、その逆ではない。では、貨幣はその価値をどこから得ているのだろうか。』
仮想通貨は、貨幣として用いられることによって、その価値を得ているであろうか?
ジョン・ローが指摘した点を考慮すると、貨幣という価値を求めて仮想通貨が取引されているという意味で、仮想通貨は実在しない仮想の商品に過ぎないので、まさにバブルであり、電子マネーを超えるレベルのものではない
というのが私の個人的な意見です。
***************
そしてBloombergにこんなニュースが出ていました(字幕は日本語)
そんなのわかりきっているでしょう(^_-)
まぁ、価値があるのは今のうちだけなので、価値が無くなればこんな問題も無くなります。
おまけですが、ICカードの賢い利用法???
スイカ1枚を購入する際に500円のデポジットを取られます。そして上限の2万円をチャージ。一方で、スイカの解約時に払い戻し手数料として220円引かれるので、戻りは280円。スイカに上限2万円をチャージした場合、1枚の手数料は1.4%になります
ここで悪知恵が働きます。
仮に1000枚作って2万円をチャージすると2,000万円分の電子マネーの出来上がり。しかも無記名で駅の自動発券機で買えるので極めて匿名性が高いです(おまけに領収書が出るので経費で落とせるし・・・社員数が少ない会社はリスクあるけどね)。これを誰に渡そうが、監視されていなければ、もう追いかけることは不可能。
もちろん換金の手間はかかりますが、手数料1.4%で匿名性を担保したまま、他人へお金を譲渡することが可能な訳です。例えば、2,000万円を愛人に譲渡する際に、税金を課される心配もありません。わずか1.4%の手数料、つまり、28万円だけ払えばお金を譲渡できるんです。仮に10000枚に2万円チャージすれば2億円です。2億円をバカ息子に相続させようとすると、相続税が掛かります。その税率は1.4%なんて低い訳ありません。しかしスイカを使えば、ある意味合法的に相続税を回避することが可能で、そのコストはわすかに280万円です。
スイカを盗まれるリスクはありますが、仮想通貨も取引所から盗まれるんですから同じでしょう。
シンプルに考えていくと、仮想通貨には皆が理解できないブロックチェーンという技術のことで煙に巻くだけで、貨幣として機能している箇所がない。基本的な性質は電子マネーだし、日本では交通系ICカードの方がはるかに社会的インフラに近く、かつ利便性も高く、価値の貯蔵手段として機能しているし、さらに国内である限り円の価値は一定なので、上限が2万円という制約はあるけれども、十分に匿名性もあるし、譲渡も可能だし、換金も簡単。
これに胡散臭い仮想通貨が勝つとかあり得ないと思います。
専門家ではないので間違っていたらごめんなさい。

 

Good Duck!
Shortman

 

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