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為替週報(2018年3月5日)

 

おはようございます。
Shortmanです。

 

月末のこの2本のニュースは今後の相場動向を占う上で市場に重要な気がしております。
第一に、米国の保護主義色の濃さ。
トランプ政権の保護主義色が先鋭化してくる可能性があります。
このことはグローバル経済において不安定化を加速させる結果になり、リスク回避の動きが大きくなる可能性があります。米国の関税強化は中国や欧州の反発を招きやすく、各国が報復関税の措置を採用すれば、グローバル経済の不安定化を招き、リスク回避の動きに結びつく可能性もあるので、要注意。
第二に、日銀の出口戦略。
日本だけ出口戦略が描き出せないままな状況に、ある程度の絵がぼんやりと目始めた感じを受けます。もちろん黒田総裁はオオカミ少年なので、2%という物価目標も未達ですし、今後再度変更する可能性は高いものの、ここらで時期を打ち出したことで、リスク回避通貨としての円を買いやすくしたのは間違いないであろう。

2018年2月26日週の為替概況:

前週の予想は104円~108円に設定しておきまたが、予想通り週初は大きな動きはなく、27日にパウエル議長の議会証言を受けて、市場は3月の利上げを完全に織り込んだ形で、ドル円は週間高値となる107.67円をマークした。その後は揉み合いになるも、1日にはトランプ政権が鉄鋼輸入品に対し25%、アルミニウム製品には10%の関税を課す方針を来週発表するとして、保護主義的な政策とそれに対する各国の報復措置を懸念して、ドルが売られる展開に。さらに2日には、日銀の黒田総裁が衆院議院運営委員会で、物価目標2%については2019年度頃に達成の可能性が高いと確信していると述べたことで円買いを支援した。ただ、黒田総裁は2%という物価目標の達成時期を何度も先送りしており、今回もその信憑性はかなり低い。ただ、黒田総裁は19年度ごろに出口を検討していること間違いないと発言したことも円買いを支援している。そんな中、トランプ大統領が2日、ツイッターで「通商面で実質的に全ての国に対し何十億ドルも失っているとき、貿易戦争は有用で、勝つのも簡単だ」と述べたことで、円高が一段と進行し、2日金曜日には週間安値となる105.23円まで円高が進行した。

実際のドル円:

105.23円~107.67円

2018年3月5日週の予想:

今週のドル円はトランプ政権の保護主義的な政策への懸念と、黒田総裁が出口を2019年頃に検討していると発言したこともあり、3月末の年度末決算を控えて本邦輸出企業の円転が進行する中、円買いが一段と進む可能性が強いと予想します。2月の米ISM非製造業景況指数や2月の米雇用統計などの主要経済指標が公表されるが、ドル安・円高の動きを変えることにはなりそうもない。したがって、今週はやや円高圧力が強まる可能性もあり、レンジを1円ほど円高方向へシフトさせます。

ドル円予想レンジ:

103.00円~107.00円

定点観測:

ダウとドル円


ドル円と米2年債利回り


ドル・インデックスと米10年債利回り


VIX


金価格


原油価格


Shortman’s View:

なかなか参考になるので読んでおきたい。
金融正常化 ⇒ 物価や経常収支等に注目
『だが、昨年末頃からこの相関関係が崩れ始め、ドル円と金利差は現在では明確に乖離(かいり)し始めている。金融政策の正常化が意識される中、市場は金利差ではなく、物価や経常収支などの米国の構造的要因に注目し始めた。構造的要因からみれば、ドルはさらに5―10%程度の下落余地があると考えられる。』
米財政赤字の拡大 ⇒ 長期金利の上昇
『ドル安を促している構造的要因とは何か。まず、トランプ米政権の経済政策がほぼ出そろい、税制改正法案も成立し、この上さらに市場を盛り上げる政策は期待できない。米国の利上げも、ペースの問題よりも最終的な金利があまり上昇しないとみられている。むしろ、拡大する財政赤字が金利のリスクプレミアム上昇(悪い金利上昇)を通じてドル安につながるとの懸念が出始めた。』
投資家資産 ⇒ ドルに満腹感
『そして何よりも大きいのが、ドルから他通貨へのシフトが加速している点だ。1998年から2016年における投資家の株と債券(時価総額)保有の各通貨建ての割合をみると、米ドル建ては45─55%の間で推移しており、直近値は55%に近い。つまり投資家は依然としてドル資産に傾斜している「ドルリッチ」の状態にあり、国内総生産(GDP)見通しの上方修正が相次いだ欧州や、景気が順調な新興国などに投資資金が向かいやすい状況が続く。』
米国の景気回復は内需型 ⇒ 関税は米経済の孤立化へ
『要するに、米国の景気回復は、以前ほど他国に依存しておらず、また他国に影響を与えていない。実際、輸出額と輸入額を合計した貿易額を国内総生産比でみた貿易依存度は2011年以降、低下傾向にある。トランプ大統領による鉄鋼やアルミの輸入制限などの政策は、米国経済をますます「孤立化」させることにつながる。 』
為替動向 ⇒ 金利差と経済ファンダメンタルズの鬩ぎ合い
『為替市場は、片方に金利差、もう一方に物価や経常収支などのファンダメンタル要因を乗せた「シーソーゲーム」のように動いている。金利差要因だけでみれば、ドル円は1ドル=118―124円と整合的だが、経常収支や物価要因からみれば1ドル=98―105円までドル安が進む可能性がある。双方の要素を計量的に評価するなら1ドル=110円あたりがシーソーの均衡だろう。だが、今後しばらくは、経常収支などの構造的要因の方に比重が傾いた状況が続きそうである。』
私は株式投資はしませんが、株を買うなら暴落した時に買います。為替に関しては引き続き円ロングです。
実際のポジション構成は各自で考えましょう。

 

Good Duck!
Shortman

 

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