おはようございます。
Shortmanです。
トランプ大統領は流石です(^_-)
『トランプ大統領はツイッターで「カナダのトルドー首相は、サミット中はとてもおとなしいふりをして、私が退席した後の記者会見で、『米国の関税は侮辱的』、『(カナダは米国の)言いなりにならない』と発言した。極めて不誠実で弱い奴だ。米政府の関税は、乳製品に270%の関税を課すカナダ政府に対抗する措置だ」と投稿。米政府代表団に首脳宣言を承認しないよう指示したことを明らかにした。』
アメリカを一番に考えているので当然のことです。
さて、今週は2つのイベントを控えております。
6月12日(火)の米朝首脳会談
6月12日(火)・13日(水)のFOMC
前者は開催されることに意義があり、後者は利上げが予想されている。
市場は既に織込み済と思うが果たしてどうであろうか?
材料出尽くしか?
まぁ、様子を見ましょう。
2018年6月4日週のドル円概況:
イタリアではコンテ氏が首相に就任し、新政権が発足したことで、再選挙が回避されたことや、NY株価の上昇に伴い米長期債利回りがが一時2.99%にまで上昇したことでドル円は買い戻され、6月6日(水)には週間高値となる110.26円まで上昇した。しかし、ドル高に伴う新興国通貨安もドル円の頭を押さえてる中、週末に開催を控えたG7 サミットを前に鉄鋼・アルミニウムへの輸入関税強化を唱える米国とEUを中心に対立が燻ぶっており、8日(金)にはドル円は109.17円の週間安値をマークした。
先週の予想レンジ:
108.50円~110.50円
2018年6月4日週の実際のドル円:
109.17~110.26円
2018年6月11日週のドル円予想:
G7首脳会談の6月12日にシンガポールで開催される米朝首脳会談が開催される。これ自体は好感されるべきことだが、市場は既に織込み済なので、材料出尽くしになるかも知れない。また、6月12日・13日にでFOMCが開催される。今回のFOMCで0.25%の利上げが予測され、FF金利の誘導目標は現行の1.50~1.75%から1.75~2.00%に引き上げられる見込み。ただし、市場は既に織込み済で、関心は年三回の利上げ予定に追加利上げが含まれるかどうか。今回のFOMCの結果を受けて、NY株価と新興国通貨がどう反応するのかを注視し、それによりリスクオンかリスクオフ予測したい。
2018年6月11日週のドル円予想レンジ:
107.50円~111.50円
定点観測:
ダウとドル円
ドル円と米2年債利回り
ドル・インデックスと米10年債利回り
VIX
金価格
原油価格
Shortman’s View:
なかなかNY株価が期待しているほど下がらない。
米金利高でドル高となりNY株価下落でドル円はリスク回避で円高というシナリオ通りにならないので、少々ストーリーを検証し直してみようと思う。
まずは昨年2017年のドル円相場を振り返ると、ドル円は107.31円~118.60円の幅で推移した。特に2017年の1月に118.60円の高値をマークした後、4月半ばに108円に近付くまでドル円は下落した。その後は109円~114.50円付近までのレンジ相場になった。
しかし、ドル・インデックスを見ると、FRBによる3回にも及ぶ利上げや、資産購入規模の縮小にもかかわらず、ドル・インデックスは年始からFOMCで債券再投資額の縮小が決まった9月下旬まで下げ続けた。その後はリバウンドしたものの、北朝鮮の地政学上のリスクやトランプ政権の政治的な混迷等が主たる要因となり再度弱含んだ。
一方でNY株価は、ドル安に支えられながら、好調な企業業績や各種経済指標を背景に、最高値を更新するなど堅調な推移を見せております。
ここまでNY株価が上昇してしまうと、僕の理解を超えているので、もはやバブルとしか説明ができません。
しかし、このダウ平均の過去1年間のチャートととても似ているのが、日本がバブルの時1989年の日経平均株価の推移。
2018年のNY株式市場は1989年及び1990年に日本で起きたことと同じようなことが生じ、投資家の皆様、ご愁傷様でしたというシナリオを考えた。のシナリオの背景には、FRBが2017年に3回、今年2018年にさらに3回の利上げを予定しており、金融引締めによる株価下落が生じるであろうという僕の想定があつた。
さらに、QE(量的緩和)の完全なる終焉に向けてFRBによる債券再投資額の縮小が開始されるからNY株価が下落する可能性が高いであろうと。
FRBのバランスシートとSP500の相関及び今後のFRBのBS縮小計画
出所:REAL INVESTMENT ADVICE, The Fed Balance Sheet Unwind Myth
このグラフはQEが行われた時期とFRBのバランスシートの残高推移(黒色実践)に、今後のFRBのバランスシートの縮小計画(点線)を加えたものだ。このグラフを見てみると、NY株価が急落した時にFRBが株価を支えようとQEを実施、つまりFRBが資産を購入してバランスシートを膨らませてきた。実際、NYの株価はFRBのバランスシートの拡大と並行して上昇し続けてきたことがわかる。
だから今後のFRBのバランスシートが縮小していけば、点線に沿ってNY株価は下落していくであろうと僕は推測した。
しかし、2018年のNY株価は過去の歴史が物語っていると信じて、1989年及び1990年の日経平均株価のような値動きになってはいない。
ん~、マンダム。
昨年2017年の年始から直近までのダウ平均の株価は、昨年のクリスマス休暇直前に決まったトランプ政権の減税策を織り込んで最後の上げを見せたものの、イエレン前FRB議長の退任と時を同じくして急落し、その後は23500ドルをフォロアーにして上へ下へと行ったり来たり。。
果たして何が起きているのか。
この後にNY株価がさらに値を下げるのか、それとも利上げが進む中、QEが実施されずむしろFRBによるバランスシートの縮小が行われるにもかかわらず、ここからさらに値を上げるのは誰にもわからない。
だからこそ揺れ動く己の心理との戦いになる訳だ。
今週もよろしくお願い申し上げます。
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