おはようございます。
Shortmanです。
最初に8月14日(火)・15日(水)・16日(木) はお盆休みでレポートを休刊させて頂きます。
但し、特別取り上げる必要がある場合は配信させて頂きます。
先週末のユーロ急落の背景はこれ。
ここからトルコへのエクスポージャーを多く抱えるスペイン、 イタリア、フランスの金融機関への懸念が顕在化し、 ユーロが急落した。
『リラTRYTOM= D3は米国との関係悪化やトルコのエルドアン大統領の金融政策へ の影響力などが懸念材料となり急落。英フィナンシャルタイムズ( FT)紙が、リラ急落を受け欧州中央銀行(ECB)がスペイン、 イタリア、 フランスの銀行のトルコに対するエクスポージャーに懸念を示して いると報じたことを受け、売りはユーロにも波及した。』
この結果、ドル・インデックスは急騰。
ドル・インデックスと米10年債利回り
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一瞬でドボンという。 どうせならドイツ銀へ飛び火して欲しいものだ・・・ さすれば世界的にドボンなんだが・・・
ユーロドル
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中国の次はトルコか・・・
『トルコと米国の緊張が高まっている中で、 トルコのエルドアン大統領が強気な姿勢を軟化させる兆しは全く見 られない。 投資家はトルコが本格的な金融危機に陥ることを懸念しており、 この混乱がどこまで波及するかが大きな問題となってきた。』
世界の破壊王・トランプ氏の旅は続く(笑)
2018年8月6日週のドル円概況:
7月30日・31日開催の日銀金融政策決定会合で、「 強力な金融緩和継続のための枠組み強化」が決定され、 さらには金融緩和の長期化を示すフォワードガイダンスが導入され 、長期金利の誘導目標をゼロ%程度としていたもの、「 上下にある程度変動しうるもの」 とされ金利上昇余地を生じさせた。 これを受けて日本の長期金利が上昇していることに連動して円が買 われている。一方で8月1日にFOMCの声明が公表され、 6月と文言に変化がなかったことから9月利上げが確実されている 中、米中貿易摩擦への懸念が増大する中、 中国の人民元安誘導とアジア通貨の下落を受けてドルが買われてい る。円買いとドル買いが生じている中、 ドル円は週初6日に111. 52円を付けた後は週末10日の安値110. 48円まで右肩下がりで推移した。
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2018年8月6日週の予想レンジ:
108.00円~113.00円
2018年8月6日週の実際のドル円:
110.48円~111.52円
2018年8月13日週のドル円予想:
ドルは堅調な株価を背景に買いが継続する可能性があるが、また、 米中貿易摩擦問題の長期化が懸念され、 人民元及びアジア圏通貨の下落を受けたドル買いが生じているや、 トルコ・リラの急落を受けて欧州圏の債務問題へ飛び火した形でユーロが急 落したこともドル買いを誘っている。一方で、 日銀の政策スタンスの変更で長期金利が上昇しており、 円も買われる可能性があり、ドル円は小動きか。
2018年8月13日週の予想レンジ:
108.50円~112.50円
定点観測:
ダウとドル円
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ドル円と米2年債利回り
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ドル・インデックスと米10年債利回り
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VIX
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金価格
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原油価格
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Shortman’s View:
この見方は参考になりますよ。
『今回このように資産購入を弾力化した目的は何だろう。将来、 政府が財政出動に踏み切り国債発行が増加する際にも、 国債の日銀引き受けとの疑義を受けずに、 かつ長期金利をある程度安定させる手法を模索している可能性があ ると筆者は感じる。
政府と日銀の間で密約があるわけではないだろうが、 日銀は政府の財政政策の方向をより正確に把握することが可能な立 場にもある。 消費税増税の実施後には政府は景気対策を講じる公算で、 今年8月の概算要求の締め切りに合わせて、 補正予算の議論も出てくるなどと日銀は察知している可能性がある 。
国債発行が増加した場合、 長期金利の上昇を許容する幅を今回作った。 発行増加額がそのまま日銀国債買い入れの増加額と等しくならない ためのバッファーとみることができる。 同時に国債入札日にオファーしない原則は、 当該新発国債だけであると市場に認知させた。今後、 国債入札の不調や市場金利を抑え込む効果があるだろう。
今回、 財政ファイナンスとの疑義が生じないための政策調整だったなら、 リフレ派の若田部昌澄副総裁が了承した理由も納得がいくし、 実際、金融政策の持続性は意味のある強化がなされたことになる。 行動は言葉よりも雄弁に語るという。 日銀同様に投資家も財政刺激策の実施に備えたい。』
米国も財政赤字をファイナンスするために米国債の発行増が避けれ ない。それを中央銀行であるFRBが予測するならば、 何が何でも今、利上げをしておかないといけないのかも知れない。
今週も宜しくお願い申し上げます。
Shortmanです。