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為替週報(2018年10月29日)

 

おはようございます。
Shortmanです。

 

トランプ大統領は景気を腰折れし、株価を下落させるので、FRBによる利上げを快く思っていない。
感情的なTwitterでの攻撃が多いので、感情論で判断するアホウドリが多くなり、失業率は確かに低いが、なぜ低インフレなのに利上げをするのか?という疑問を残したまま、FRBは利上げ街道まっしぐらだ。
この利上げに対して米予算局も利上げどうなの???という疑問を抱いていることが伺える。
『マルバニー行政管理予算局(OMB)長官は、最新の国内総生産(GDP)統計はおそらく「金融当局がこれまでにその意向を示した通り利上げする負担を取り除くものだ」と述べた。米商務省が26日発表した7-9月(第3四半期)の実質GDP速報値は予想を上回った。米インフレ率は抑制された状態にある。』
『同氏はブルームバーグテレビとのインタビューで、「現在はGDP成長率が好ましい一方、このような市場で過去に見られたようなインフレが存在しないという、ゴルディロックス(適温)状態にあると、われわれは強く実感している」とも述べた。』
FRBが利上げを急ぐ理由は、先週(2018年10月22日)の週報に書いた通りだと信じているので、参照して欲しい。

2018年10月22日週のドル円概況:

9月のシカゴ連銀全米活動指数が予想よりも弱く、序盤はドル売り優勢であったが、イタリア財政不安を意識してドルが強含み、週間高値となる112.88円まで上昇した。その後は世界的な株安となりリスク回避のドル売り・円買いの流れになるも、対欧州通貨ではドル買いの流れが継続し、ドル円は方向感に乏しい展開。ECB(欧州中央銀行)の定例理事会で政策金利の据え置きが決定され、来年夏まで金利を据え置くフォワードガイダンスが維持されたこともありユーロ売りが加速した。また、NY株価も反発したこともドル円を支援した。しかし、7-9月期の米GDP(速報値)が予想を上回り一時ドル買いが強まったものの、その後に発表された米10月ミシガン大消費者信頼感指数確報値が予想外に下方修正され、株安を受けた米国債利回り低下に伴うドル売り、リスク回避の円買いに拍車がかかったことで週間安値となる111.36円まで下落した。

2018年10月22日週の予想レンジ:

110.00円~113.50円

2018年10月22日週の実際のドル円:

111.36円~112.88円

2018年10月29日週のドル円予想:

10月以降のNY株式市場の下落でNY株式は下げ過ぎとの声もあるので、NY株が買い戻されるとドル円は持ち直す可能性がある。一方で、11月6日に米中間選挙が行われる予定であり、この大きな政治的なイベント控え、値頃感的な買いは期待し難く、持ち高の調整(売り圧力)が勝る可能性もある。さらに先週16日時点での投機筋の持ち高は大きく円ショートのままであることから、円高の可能性も残されている。

2018年10月29日週の予想レンジ:

110.00円~113.00円

定点観測:

ダウとドル円

ドル円と米2年債利回り

ドル・インデックスと米10年債券利回り

VIX

金価格

原油価格

Shortman’ View:

日銀が既に出口戦略に舵を切っているのは先週のセミナーで話した通り。
しかし、表向きには日銀はそんなことは認めていないので、次のようなことを言い出す。
『黒田総裁は、日銀が出口に向かうことを知らせる方法について問われ、「2%物価上昇率が達成されたり、達成が近づいたりした場合は当然、金利目標を変更することがありうる」と説明。金利変更が出口戦略の開始の明確な合図になるとする黒田総裁の意図を確認する追加質問に対しては「その通りだ」と話した。インドネシア・バリ島でブルームバーグ・テレビジョンのインタビューに英語で答えた。』

 

金利変更が出口戦略の開始の明確な合図を待ってては相場に勝てない。
下の図は米10年債利回りと日本10年国債の利回りの推移を過去5年で比較したものです。
2016年の秋以降、米国は利上げを継続し、一方で日本はゼロ金利を維持し続けていたことで、日米金利差が拡大していることが確認できる。しかし、2018年秋以降、日本の長期債利回りも上昇し始めている。
期間を過去3年に縮めてみよう。
直近半年では米国債利回りと日本国債の利回りはほぼ並行している
実質テーパリグなのだ。
何度も言って来たが、日銀が望むと望まざるとにかかわらず既に出口戦略に突入しているのだ。このことはチャートが物語っており、隠しようがない。そもそも植民地の中央銀行になんの権限もない。
日銀からリーク記事が出始めたということは、利上げへの前段階、地均しということ。
『複数の日本銀行当局者から、現行の金融緩和策で操作対象とする長期金利について、多くの市場関係者が想定している上下0.2%を超える変動幅を許容する意見が出ている。事情に詳しい複数の関係者への取材で明らかになった。
複数の関係者によると、日銀当局者の間では0.25%程度までは10年物国債利回りの上昇を容認するとの声が複数上がっている。一部の当局者は緩やかな金利の上昇を容認する一方で、日銀としては急激な変動は望んでおらず、ボラティリティー(変動率)の上昇を目指しているわけではないという。』
はぁ、誰もが気付いているのに未だに政治みたいなことして・・・(;´・ω・)

 

Good Duck!
Shortman

 

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