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為替日報(2019年1月24日)

 

おはようございます。
Shortmanです。

 

過去私は何度となく黒田日銀総裁の政策を批判して来ましたが、本当に黒田総裁がしたことは罪深い。一体何のための量的・質的緩和だったのか・・・
『日本銀行は23日の金融政策決定会合で、長短金利操作付き量的・質的緩和の枠組みによる政策運営方針の維持を7対2の賛成多数で決定した。片岡剛士、原田泰両審議委員が反対した。経済・物価情勢の展望(展望リポート)で、消費者物価指数(除く生鮮食品、コアCPI)前年比の見通しをすべて下方修正した。』
為替週報(2018年4月30日)にこう書きました。
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銀の黒田総裁をオオカミ少年と呼んでいる。
イソップ寓話のひとつに、「嘘をつく子供」という有名な話がある。我々が良く知る「オオカミ少年」だ。羊飼いの少年が、退屈しのぎに「狼が来た!」と嘘をつき、その度に大人達が武器を持って現れるが、狼はおらず徒労に終わる。少年が繰り返し同じ嘘をついてきたので、狼が本当に現れた時に少年が「狼が来た!」と叫んでも騙され続けてきた大人達は少年の言葉を信用せず、誰も助けに来なかったので、その村の羊は狼に食べられてしまったという話。
本ではこの寓話を由来として、嘘を繰り返す人物を「オオカミ少年」と呼ぶ。
このニュースを見て、オオカミ少年は嘘がばれそうになり、とうとう自らその嘘を消し去る行為に出たなと思った。
本銀行は27の金融政策決定会合で、「2019年度ごろ」としていた物価目標2%の達成時期を経済・物価情勢の展望(展望リポート)から削除した。』
黒田銀総裁は、過去5年間に及んで達成できなかった金融政策の目標であった物価目標2%達成時期を削除するという荒業を行使した。
財務官僚が如何に秀才であっても、必ずしも中央銀行家として優秀かどうかはわからない。逆に、たいしたことない奴でも、組織的な政治力学で出世する奴も多い。特に財務省(旧大蔵省)は東大法科出身とうだけで、後は国家公務員1種の成績順で出世するので、特に年寄りが優秀かどうかなんかはわからない(頭の中:『昔の大蔵省時代、東大法科出身の国家公務員試験の合格者の上位者のほとんどは、大蔵省を目指したもんだ。個々人は極めて能力が高く、本国の現状や将来を考える意識も誰よりも高かい人材が多かった。しかし、森友学園への国有地払い下げ問題に関連する国会での虚偽答弁で辞任した佐川前国税庁長官(産経, 佐川宣寿氏、改竄部分は「部下考えた」 特捜部に供述)やセクハラ騒動の福田前財務次官(経, 財務省、福田前次官のセクハラ認定 退職金減額)の辞任なんかを見ていると、個々人がいくら優秀でも、その優秀な個人が集まった集合体が必ずしも組織として優秀とは限らないということを証明しているようにも思える。』)。
安倍総理が首相に復活したタイミングの20133財務官僚出身の黒田銀総裁誕生で、量的緩和が推進され本の景気が良くなったと思っている(頭の中がのどかな)方々が多そうだが、それは金融や経済が理解できていない方々であることを証明しているに過ぎない。安倍総理と黒田銀副総裁が誕生したタイミングが良く、本経済はたまたま米国FRBの大規模金融緩和のお陰で救われたってのが本当のところ。実際黒田銀総裁が誕生して以降の金融政策は、極まて学術的に浅はかであり、政治的パフォーマンス色が強く、金融政策の副作用面に蓋がかぶされている気がしてならない。
実際、米FRBが昨年3回の利上げを行い、債券再投資の減額を開始して以降、黒田銀総裁は金融緩和を継続し続けるかのような発言を繰り返しているが、実際は銀の金融政策はその発言に関係なく、米FRBの金融政策に引きずられ、ドル円相場は円高で、株価はダウに連動し、意図せざるテーパリングを迫られているように思える。少なくとも僕から見れば白川前銀総裁の方が地味ではあったが、中央銀行の役割や金融政策の限界を理解しており、それ以上は効果が無い上に、出口が難しくなるという副作用で後々困るから、無駄なことはしないという姿勢を打ち出しており、今の黒田総裁に比べれば中央銀行家としては優秀であったと思う。
実際、銀のバランシートの資産の40%以上が本国債で、新発債約80兆円のほとんどを市長消化の後に銀が購入し尽くす事態が、まともととは思えなかった。そこまで緩和策を講じたにもかかわらず、物価も上昇しなければ、実質賃金も上昇しない本で、景気回復を実感している国民がどの程度いるであろうか。さらに本国債でパンパンに膨れ上がった銀のバランスシートを今後どのようにして圧縮して、健全な中央銀行のバランスシートに戻すのかが大きな課題になっている。政治的なパフォーマンスの良さと引き換えに、極めて扱いの難しい量的緩和の出口戦略が後回しになっている。
FRBはバーナンキ元FRB議長や彼の後任のイエレン前FRB議長等は、試行錯誤をこなしながらも極めて上手に市場とのコミュニケーションを成立させ、信頼関係を構築してきた。その結果、辛うじて今年の1末のイエレン前FRB議長の辞任まで、米国の金融市場は安定してきた。
では、黒田銀総裁は市場と上手にコミュニケーションが取れているであろうか?
黒田銀総裁が就任後に真っ先に『「量的・質的金融緩和」の導入について』(201344)として、物価目標を掲げた。
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201 3 年 4  4 
 本 銀 行
「量的・質的金融緩和」の導入について
1.本銀行は、本の政策委員会・金融政策決定会合において、以下の決定を行った。
(1)「量的・質的金融緩和」の導入
本銀行は、消費者物価の前年比上昇率2%の「物価安定の目標」を、2年程度の期間を念頭に置いて、できるだけ早期に実現する。このため、マネタリーベースおよび長期国債・ETFの保有額を2年間で2倍に拡大し、長期国債買入れの平均残存期間を2倍以上に延長するなど、量・質ともに次元の違う金融緩和を行う。
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黒田銀総裁は記者会見においても、「2%の物価目標を達成するには「大胆な金融緩和継続に対する強いコミットメントが必要」とし、「やれることは何でもやる姿勢を示さなければ、物価安定という最大の使命を達成できない」と宣言しつつ、当初2年で2%の物価目標を達成するとしていた。
しかし、その後は毎年毎年物価目標を達成することはなく、常に「サプライズ」のみを市場に与える金融政策の変更と、「物価上昇率を2%にする」という根拠無き強気の発言の連続であった。
正直、我々が事実として現実的な政策効果を見る限り、黒田銀総裁が大風呂敷を広げたにもかかわらず物価上昇は全く結果を伴わなかった。
にもかかわらず続投しているとは・・・政治家の任命責任は重い。
 
私は趣味がFed Watching銀ウォッチングだ(笑)
黒田銀総裁が20133に就任して以降の本銀行が公表している『経済・物価情勢の展望』の「物価の中心的な見通し」を追いかけると、以下のように下方修正の連続という変遷をたどっていることがわかる。

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