為替週報
為替週報(2019年7月29日)
おはようございます。
Shortmanです。
今月の31日に開催されるFOMCまでは動きが出難い状況です。
『クドロー米国家経済会議(NEC)委員長がドル安誘導のための介入の見通しを排除した数時間後、トランプ大統領はホワイトハウスで、ドルについて「行動を起こさないとは言っていなかった」と記者団に語った。』トランプ大統領が為替介入するか否かはわからない。
しかし、大いに議論すべきテーマはある。
輸出を後押しするための直接的な為替介入はともかく、量的機緩和や低金利政策は通貨安政策には該当しないのか?
という素朴な疑問が残る。
経済が弱い。インフレ圧力が不十分という理由で緩和的な政策を継続するのは為替誘導と違うのか?
皆様はどう考えますか?
『外為ストラテジストらは、ムニューシン米財務省長官が18日に「現時点で」米国のドル政策に変更はないと述べたことを受け、米国がドル押し下げに動くリスクは高まったと指摘した。』相場は美人投票。
ストラテジスト達は介入をある程度予期しているようだ。
2019年7月22日週のドル円概況:
週初に107.69円の週間安値をマークしたが、連邦債務上限が2年間凍結され、歳出上限も3,200億ドル引き上げられたことや、米国のライトハイザーUSTR(米通商代表部)代表とムニューシン財務長官が29日に訪中することが報じられリスク回避ムードが後退。その後、ECB理事会が開催され、9月以降の利下げや資産買い入れ再開が示され、金融緩和姿勢が鮮明になり、ドル買い・ユーロ売りに。26日金曜日には週間高値となる108.82円までドル円は上昇した。
2019年7月22日週の予想レンジ:
107.00~109.00円
2019年7月22日週の実際のドル円:
107.69円~108.82円
2019年7月29日週のドル円予想:
7月29日・30日には日銀金融政策決定会合が行われるが、こちらは利下げなどは無し。大事なのは7月31日にFOMC。なので月内は動意が出難い。7月31日開催のFOMCでは、0.25%の利下げを市場は100%織り込み済であるが、9月まで資産買入の縮小の停止はないので、0.25%では実質引締めのままだと市場が解釈するとNY株価がネガティブに反応するかも知れない。また、どの程度の反対が出るのかと、今後の利下げ見通しに関して注目しておきたい。地政学的には米イラン関係、貿易問題では米中問題、米仏関係が上値を重くする可能性があります。
2019年7月29日週のドル円予想レンジ:
107.00~110.00円
定点観測:
ダウとドル円
ドル円と米2年債利回り
ドル・インデックスと米10年債利回り
VIX
金価格
原油価格
Shortman’s View:
『米連邦最高裁は26日、国防総省の予算を転用してメキシコとの国境の壁を建設するトランプ政権の計画を承認する判断を下した。』最高裁の判事9名中5名がトランプ大統領が指名した判事なので当然こうなるのかも知れないが、まぁ、予想通りの判決だと思う。
『米下院民主党はトランプ大統領弾劾に関する調査開始に向け、重大な一歩を踏み出した。下院司法委員会はモラー元特別検察官が捜査で集めた大陪審資料の強制開示を求め、連邦裁判所に訴えを起こした。』正直先日のモラー元特別捜査官の議会証言は民主党議員達にとって、極めて物足りない証言内容であったが、ロシア疑惑にすがってきた民主党議員達はこのままで終わらせる訳にはいかず、意地でも大統領の弾劾手続きに向けて頑張っているようだ。
米国の法律の事はわからないし、感情論で法的な判断は翻らないので、自分の意見は控えるが、この方の意見は参考になるような気がします。
東洋経済, トランプ大統領弾劾が不発に終わりそうな論拠
しかし、非生産的なことを好む方々はどの世界にもいるが、そろそろロシア疑惑などと言う不毛な幻想は終わりにして欲しい。
Good Duck!
Shortman
ブログランキング応援ぽち
Shortmanのブログランキング1位獲得を目指して応援ポチをお願いします!!

人気ブログランキング
注意
投資は自己責任です。読者の投資判断の最終決定に、我々は一切関与しません。この情報を用いて読者の方が損失を被っても、我々は一切の責任を負いません。我々はNY市場が世界の金融市場の未来を決めていると考え、NY市場を中心に分析しております。我々が用いるデータ、チャート、ニュースは、誰でもインターネットで無料で用いることができるものだけを利用して、できるだけ正確に理解し、できるだけ簡潔に、かつ、わかりやすく皆様に伝えられるように心がけております。また、個別株の分析は行いません。先物(株価指数・為替・商品・一部オプション)のトレードに必要な情報のみ提供しています。