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為替週報(2019年12月9日)

 

おはようございます。
Shortmanです。

 

今年2019年9月中旬ごろに米短期金融市場で異変が生じた。

ロイター, 米短期金融市場で金利急上昇、FRBは臨時で資金を供給

『米短期金融市場で17日、銀行や企業が資金調達する際に支払う翌日物レポ金利が前日に続き上昇し、一時10%を付けた。四半期の法人税納付や国債入札の決済が立て込むなか、今週に入って短期市場に混乱がみられており、ニューヨーク(NY)連銀は臨時の資金供給を実施した。』このレポ市場における金利急騰の背景には、大きく2つの事柄が関係していると思われている。

①企業が法人税を支払うため短期市場から資金を引き出したこと。

②大量の米国債入札の決済が重なったこと。

この短期金融市場における資金需要の逼迫を押さえるべく、FRBは資金供給の行動を起こした。

その時のことを今年10月15日の為替日報にこう書いた。
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『米連邦準備理事会(FRB)は11日、銀行システム内における「潤沢な準備」の確保に向け、月額約600億ドルの財務省証券の買い入れを10月15日に開始すると発表した。少なくとも2020年第2・四半期まで実施する。FRBは、こうした措置はこのほど見られた短期金融市場の逼迫に対応する「テクニカル」なもので、金融政策スタンスの変更ではないと強調。毎月の買い入れ規模は、銀行システム内に必要な流動性水準について知見が得られるに従い、調整していくとした。』

FRBはそうではないと言うだろうが、株価下落に備えた予備的な量的緩和とも言えなくはない。

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どうやらおいらの予想通り量的緩和(QE4)のようだ。
実際、FRBはこの短期金融市場における資金需要の逼迫を押さえるべく、この2ヶ月で1.2兆ドルも短期資金の供給オペを実施した。
そしてFRBのバランスシートはリーマン・ショック直後並みに拡大していることから量的緩和第四弾(QE4)と呼べるかも知れない。
トランプ大統領は己の業績を株価の上昇に結び付ける。そしてFRは雇用の最大化と物価の安定の代理変数を株価としている節がある(FRBの第一目標は「NY株価の上昇」と個人的には思っている)。
したがって、NY株価上昇はトランプ大統領とパウエルFRB議長共通の目標と言えよう。
しかし、残念なことは、9月に起こった短期金融市場の資金逼迫は大暴落の予兆であったかも知れないのに、パウエルFRB議長率いるFRBにまんまと消されてしまったことだ。
これではなかなかBig Shortは難しいかも知れない。
FRBの政策が効果を及ぼせない何か・・・
①北朝鮮のロケットマンによる日本へのミサイル発射
②ドイツ銀行の破綻
③大規模な天変地異や制御不能な疫病
のようなことが起こればBig Shortの可能性は上がりそうだ。
まぁ、期待薄いけどね・・・(^_-)

2019年12月2日週のドル円概況:

米中通商交渉への期待の高まりから週初2日月曜日に109.72円の週間高値をマークしたドル円であったが、11月の米ISM製造業景気指数が48.1となり4ヶ月連続で好・不況の境目となる50を割れたことや、11月の米ADP雇用統計や米ISM非製造業景気指数も予想よりも弱かったこと等に加えて、トランプ大統領がレアル安やペソ安への対抗手段としてブラジル、アルゼンチンからの鉄鋼やアルミニウムの輸入に対して関税を課す考えを示したことでリスク・オフに展開に。4日水曜日には週間安値となる108.41円まで下落した。

2019年12月2日週の予想レンジ:

108.00円~109.50円

2019年12月2日週の実際のドル円:

108.41円~109.72円

2019年12月9日週のドル円予想:

今週は10・11日に年内最後のFOMCが開催される。金利の変更な無しと予測されている。また、15日は米中通商交渉第一弾の合意の期日であり、その結果が出るまでは様子見の1週間となりそう。先週同様に108.50円を挟んで前後1円前後の値幅を想定。

2019年12月9日週の予想レンジ:

107.50円~109.50円

定点観測:

ダウとドル円

ドル円と米2年債利回り

ドル・インデックスと米10年債利回り

VIX

金価格

原油価格

Shortman’s View:

その病名は「日本病」という新種の経済病気・・・

ロイター, コラム:自覚症状なき経済衰退の兆し、「日本病」の実態

『直近で公表された日本の経済データは、弱い数値が目立つ。詳細にみると、経済のエンジンが不調となり、循環的に回復しないリスクが高まっていることがわかる。しかし株式市場はそれに目を向けることなく、年末高値を追っている。衰退リスクに自覚症状のない今の現象を「日本病」と呼びたい。この病気は予想外に進行している。』どう治療するのか?

『この病気は、株価が上がっているために、多くの人々に「苦痛」を感じさせず、経済構造の「エイジング」を進ませる恐ろしさがある。

症状を止めるには、より多くの人々がこの病状に気づき、まずは「声」を上げることだと思う。自己株消却でROE(自己資本利益率)の引き上げばかり考えている経営者に、大きな刺激を与え、ニューウエーブが起きることを期待したい。』

 

Good Duck!
Shirtman

 

 

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