『トランプ大統領は会談後、ツイッターへの投稿で「非常に良好かつ友好的な会談だった」と評価。「金利やマイナス金利、低水準のインフレ、金融緩和、ドル高と製造業への影響、中国や欧州連合(EU)との貿易などすべての問題について協議した」と述べた。』直接話をして、アプローチは違えど2人の目標が株価の上昇であることは同じだと理解が深まったのであろう。
大分前にも書いたけど、ムニューチン財務長官がトランプ政権にいる限りは大丈夫。今回も2人の間に入って、相互理解を深めるために尽力したと思っている。
だからこのトランプ大統領のFRBへの口撃が無い事には驚かない。
ロイター, 焦点:トランプ氏のFRB「口撃」が一服、来年に対立再燃か
『金融政策に関してはトランプ氏のツイート回数は足元で激減し、FRBとの融和ムードが確立されたことがうかがわれる。一時はトランプ氏がFRB首脳部を「無知」「間抜け」などの侮辱的な言葉で罵倒し、FRBはトランプ政権の予測不能な通商政策のせいで景気が悪影響を受けるのを防ぐために利下げを通じた対応を迫られ、緊張関係が高まった。』セミナーではもう少し深読みしたことを話したが、先週の週報にはこう書いた。
*********************************************************
トランプ大統領は己の業績を株価の上昇に結び付ける。そしてFRは雇用の最大化と物価の安定の代理変数を株価としている節がある(FRBの第一目標は「NY株価の上昇」と個人的には思っている)。
したがって、NY株価上昇はトランプ大統領とパウエルFRB議長共通の目標と言えよう。
しかし、残念なことは、9月に起こった短期金融市場の資金逼迫は大暴落の予兆であったかも知れないのに、パウエルFRB議長率いるFRBにまんまと消されてしまったことだ。
*********************************************************
パウエルFRB議長はトランプ大統領のミスになりそうな短期金融市場の異変をいち早く察知し、迅速にそれを処理し、リーマン級の規模の金融危機を救った訳だからね。
先週も書いたけど、パウエルFRB議長はかなりキレる。
こうなるとBig Shortは難しい。
*********************************************************
これではなかなかBig Shortは難しいかも知れない。
FRBの政策が効果を及ぼせない何か・・・
①北朝鮮のロケットマンによる日本へのミサイル発射
②ドイツ銀行の破綻
③大規模な天変地異や制御不能な疫病
のようなことが起こればBig Shortの可能性は上がりそうだ。
まぁ、期待薄いけどね・・・(^_-)
*********************************************************
北朝鮮のロケットマンへの期待が高まる訳だ。
『国営の朝鮮中央通信(KCNA)は国防科学院の報道官を引用し、「13日午後10時41分から同48分(日本時間同)の間に西海衛星発射場で重大な実験が行われた」と伝えた。朝鮮労働党中央委員会は当局者に祝意を表したと報じたが、金正恩委員長が立ち会っていたかどうかは明らかにしなかった。北朝鮮は7日にも「非常に重大な実験」を行ったと発表していた。朝鮮人民軍の朴正天総参謀長は14日、一連の実験で「極めて貴重なデータ」が得られたとし、「米国による核の脅威を確実にけん制、制圧する」新たな戦略兵器の開発に用いられると表明。』
北朝鮮からのクリスマス・プレゼントの準備だな。
ロイター, 北朝鮮、米に改めて譲歩要求 「クリスマスプレゼントは米国次第」
北朝鮮からのクリスマス・プレゼントは日本に届く気がする・・・
2019年12月9日週のドル円概況:
前々週6日に公表された11月の米雇用統計が予想よりも強かったことから、ドル円は週初から108円台を維持。週間安値となる108.67円を記録したが、FOMCや英国の総選挙絵を控えて様子見ムードの展開。11日にFOMCの声明が公表され、市場予想通り金利は据え置かれ、2020年一杯この金利水準を維持する見通しであることが予測された。翌12日には米中通商交渉で両国が合意に至ったと報じられドル円は急騰した。その後、英国の総選挙で与党保守党が過半数を獲得したことから、ドル円は週間高値となる109.70円まで上昇した。
2019年12月9日週の予想レンジ:
107.50円~109.50円
2019年12月9日週の実際のドル円:
108.67円~109.70円
2019年12月16日週のドル円予想:
年内最後のFOMCが無難に終了した。懸念だった米中通商交渉で第一弾の合意に至り、追加関税は回避された。英国の総選挙でも与党保守党が過半数を獲得し、大きなイベントは終了。買い安心感はあるものの、材料出尽くしといった感じもある。ややリスクオン方向へのバイアスを強めるが、上値も重そう。今週から欧米諸国はクリスマス休暇入りと思われ、動きは鈍くなりそう。しかし、流動性が乏しくなることから、値動きの激しさが増す事もあり得るので、そうした値動きには注意が必要。
2019年12月16日週の予想レンジ:
108.50円~110.50円
定点観測:
ダウとドル円
ドル円と米2年債券利回り
ドル・インデックスと米10年債利回り
※対ユーロやポンドでのドル売りが加速している。ドル・インデックスの下落を見るとドル円も円高方向へ向かいそうなのだが、ユーロやポンドが対円でも上昇しており、ドル円はやや円安方向。なので円安は一時的に過ぎないと考えられる。
VIX
金価格
原油価格
Shortman’s View:
以前から金(ゴールド)を買えと言っているのだが・・・
今年の1月のニュース。
日経, 中銀の金購入量、71年以降で最高 前年比74%増
『2018年に各国の中央銀行や国際通貨基金(IMF)など公的機関が購入した金の総量が、金・ドル兌換(だかん)制度が廃止された1971年以降で最高となった。金の国際調査機関ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が31日に発表した。米中貿易戦争や保護主義の台頭で、政治・経済に不確実性が高まっていることを映した。各国中銀など公的機関の金購入量は651.5トンと前年比で74%増え、過去最高だった13年の実績を超えた。中銀による金の買い越しは、欧州債務危機があった翌年の10年以降9年連続となる。』
今年もそのトレンドは変わらなかった。
この先も続く続くであろう。
Bloomberg, 各国中央銀行のゴールドへの愛着、需要を後押し-ANZ
『ANZは27日付のリポートで、「新興国通貨の不確実性が高い現環境では、 ロシアやトルコ、カザフスタン、中国などの国がポートフォリオの多様化を続ける十分な理由があると考えられる」とし、同セクターによる買い越し額は650トンを上回る水準が続く公算が大きいとの見通しを示した。中銀による金の買い増しは、世界市場でますます重要なトレンドとして浮上しており、 需要増加で2013年以来の高値圏にある価格をさらに支える。 当局が金準備を増やす背景には、経済成長の鈍化や貿易と地政学的な緊張の高まりに加え、保有資産の多角化を目指す国のドル離れがある。当局の購入は現在、世界の消費量の約10%を占めるとANZは試算した。』
金現物ではなくても、金ETFも紹介した気がする。
悪くないね~。
Good Duck!
Shortman
ブログランキング応援ぽち
Shortmanのブログランキング1位獲得を目指して応援ポチをお願いします!!

人気ブログランキング
注意
投資は自己責任です。読者の投資判断の最終決定に、我々は一切関与しません。この情報を用いて読者の方が損失を被っても、我々は一切の責任を負いません。我々はNY市場が世界の金融市場の未来を決めていると考え、NY市場を中心に分析しております。我々が用いるデータ、チャート、ニュースは、誰でもインターネットで無料で用いることができるものだけを利用して、できるだけ正確に理解し、できるだけ簡潔に、かつ、わかりやすく皆様に伝えられるように心がけております。また、個別株の分析は行いません。先物(株価指数・為替・商品・一部オプション)のトレードに必要な情報のみ提供しています。