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為替日報(2020年1月17日)

 

おはようございます。
Shortmanです。

 

JPモルガンの佐々木さんがコラムを書いている。
目先の利益を追求する外資系金融マンが最後に書いていることが、私が以前から警告していることに一致するので読んで欲しい。
最近のドル円のレンジが狭くなっている。『2019年中のドル/円JPY=EBS相場は、7.6%のレンジ内での推移にとどまった。これは1980年以降最小で、過去3年間は連続して10%以内、105円─115円のレンジをほぼ外れていない。』

その理由は2つ。

『為替相場の変動は2つの通貨の変きが重なって発生するが、近年、ドル/円相場のレンジが小幅なのは、1)円の動きが小さくなっている、2)円と米ドルの動きに差が付かなくなっている──という2つの要因が影響している。』

1)円の動きが小さくなっている・・・理由は?

『円の名目実効レートの年間変化率(絶対値)は直近3年間の平均が3.8%で、データをさかのぼれる1997年以降で最小となっている。円の変動幅が小さくなっている理由は、簡単に言えば、円が以前ほど「安全通貨」と呼ばれるような動きをしなくなったことが背景になっていると考えられる。』

しかし、そもそも円が安全な通貨な訳ではない。

『市場参加者は通常、リスクテイク志向が強い時に、低金利通貨である円を売る一方、高金利通貨を買うことによって金利差を稼ぐキャリートレードを活発に行う。しかし、地政学的リスクの顕現化などを受けて、先行き不透明感が強まり、投資家のリスク回避志向が強まると、投資家はポジションを閉じる必要に迫られるため、買っていた高金利通貨を売り戻し、売っていた円を買い戻すという行動に出る。

これが、円が「安全通貨」のように買い戻される理由である。ちなみに、かつて「有事のドル買い」と呼ばれたのも同じメカニズムだ。

つまり、円は先行き見通しが明るいと見られているときに余計に売られるので、先行き不透明感が強まるとその分、余計に買い戻される結果、動きが大きくなっていた。』

しかし、ここ数年は先行き見通しが明るいときでも円が売られなくなっている。それには3つの理由が考えられるらしい。

①歴史的割安水準

『1つ目は、海外勢を中心に円が実質的に歴史的割安水準にあるという認識が強まり、現状レベルから円を売ることをちゅうちょする市場参加者が増えていること。』

②金利差が少ない

『2つ目は、そもそも他の国も低金利になっていることから、高金利通貨と呼べる通貨がなくなり、キャリートレードが活発に行われなくなっていること。』

③BOJよりもECBの金利が低い

『3つ目は、円よりもユーロの方が低金利になっており、キャリートレードを行うとしても、円ではなく、ユーロを売る市場参加者が増えていることだ。』

これに加えて、先行き不透明感が強まった時、つまり、円高時の海外投資。

『このほか、日銀の大規模金融緩和政策などを背景に、日本の企業・投資家による対外投資が活発化していることも円の動きを小さくしている。先行き不透明感が強まったときに、これまでのように円が買われても、日本の企業や投資家が、それを好機と捉えて積極的に円を売り、対外投資を行うため、円高の動きが限定的となるのである。』

2)円と米ドルの動きに差が付かなくなっている・・・理由は?

『これは、日米インフレ率格差の縮小が背景かもしれない。長期的な為替相場の水準は、基本的には両国の物価上昇率の差が大きく影響する。過去にドル/円相場が長い間円高方向へのトレンドを続けてきたのは、米国の物価上昇率が日本の物価上昇率よりも平均的に高かったためだ。』
現在は?

『しかし、日米間の物価上昇率の差は、2000年から2012年までの平均が2.8%ポイントだったのに対し、アベノミクスが本格化した2013年以降は顕著に縮小し、1.0%ポイントまで急速に縮まっている。』

ただ、このまんま狭いレンジに収まっているはずもない。

世界的な景気後退になれば日本へ資金を還流させて円高になるかも知れないが、日本には魅力的な投資先が無いので、以前ほどは円を還流させるのは簡単では無いであろうと。

(・_・D フムフム

説得力がありますね。

そして、ここから佐々木さんの大胆な予想です。

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