おはようございます。
Shortmanです。
先週は新型コロナウイルスの感染第2派を懸念して大きく下落した。
第2派とか何を今さら感が強いが、まぁ、マーケットで起きたことなのでしょうがない。
新型コロナウイルスの感染拡大を阻止する都市封鎖と都市封鎖の解除と経済活動再開の相反する行動の問題点は、突き詰めれば、既往症と高齢者の為に健常者が犠牲になる必要があるのかどうかの問題になると思う。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う死亡者数の増大は、社会的な社会保障費用を削減するという意味で、健常者の為政者や政策立案者からすると悪くない話だ。
どちらが良いのかわからないが、少数の為に大勢の未来ある人の生活を奪うのはどうかな・・・と感じている。
新型コロナウイルスの第2派に備えて、経済活動を控えて欲しい人もいれば、
ロイター, 米国の感染拡大傾向、措置講じなければ制御不能に=ファウチ所長
経済活動を再開したい人もいる。
ロイター, 米NEC委員長 「トランプ政権はコロナ第2波懸念せず」=WSJ
個人的にはそもそも集団免疫が構築されていない状態で、ちょこっと感染者数が減少したくらいで解除したらすぐに感染拡大が再開するのは分かっていたこと。なので、呼吸器や心疾患等の既往症のある方々や肥満の人や高齢者の活動を制限して経済活動を再開させるのが良いと思う。
もちろん技術進歩のおかげで遺伝子構造の解析や薬の分析も早く、早期の治療薬開発やワクチン開発に期待する人々も多い。しかし、急がば回れではないですが、地道に何が原因かという基礎的な部分をきちんと調べ上げた方が結果的に早く解決策が見つかる場合もあるような気がしています。
Shortman’s Viewにつづく・・・
2020年6月8日週のドル円概況:
前週のNY州での経済活動再開や5月の米雇用統計の結果を受けて、週初8日(月)に週間高値となる109.67円をマーク。その後は米中対立や全米での大規模デモが値念材料のまま、9日(火)・10日(水)で開催されるFOMCを前にポジション調整。10日(水)にFOMC声明が出て、金利は現状維持にとどまった。個人的に予想していたYCC(イールド・カーブ・コントロール)は導入されなかった。FRBは現状は様子見の政策姿勢だが、金利見通しで現在のゼロ金利が2022年末まで続くことが示され、景気停滞の長期化が見込まれドル売りに。翌日にはNY株が急反落しドル円も週間安値となる106.56円まで下落した。
2020年6月8日週の予想レンジ:
107.60円~110.10円
2020年6月8日週の実際のドル円:
106.56円~109.69円
2020年6月15日週のドル円予想:
日銀の金融政策決定会合が15日(月)・16日(火)で行われるが、日銀の政策は何をしてもマーケットへのインパクトはほとんど皆無なので考慮せず。FRBによるゼロ金利政策の維持、将来的なYCC導入余地、米中対立、香港情勢、新型コロナウイルス感染第2派、全米デモ等を考慮すると本格的な景気回復への期待は望めず、リスク・オフが継続しそうだ。
2020年6月15日週の予想レンジ:
105.30円~108.30円
定点観測:
ダウとドル円
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ドル円と米2年債利回り
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ドル・インデックスと米10年債利回り
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VIX
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金価格
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原油価格
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Shortman’s View:
研究とは常に「なぜ?」から始まる。
日本人集団・アジア人集団は国際的にみても何故か、新型コロナによる重症化・死亡率が少ない!
・同じウイルスなのに何故なのだろうか?
・集団による遺伝子多型の違いではないか?
・どのような人が重症化したり突然の悪化をきたすのか?
それを知るためには、下記のような様々な仮説に基づいた宿主(ヒト側)の研究が重要となってきます。
・世界最高峰の日本の医療システム?
・高いマスク着用率と手指衛生率 ?
・社会的距離の習慣?
・ロックダウンのタイミング?
・ウイルス側の違い?
・過去の類似ウィルスの流行?
・ウィルス受容体の低発現?
・BCG接種?
・併存疾患の違い?
・常用薬の違い?
出所:コロナ制圧タスクフォース
私も経済学的に、というか、統計学的にはそこがスタートだと思っていたし、今も思っている。
Y=αX1+βX2+γX3+………+u
このX1~XZまでの要因を調べる必要があるんだけど、これは様々なデータ・サンプル(感染者数や死亡者数、感染経路、回復率、感染者の血液、国籍、人種、性別、感染した国・・・)が無いとできない。でも、徐々に集まりつつある訳で、その結果ぼんやりと方向性が見えてくる。
なぜ日本人の人口当たりの死亡者数が少ないのか?
元々インフルエンザや花粉症対策でマスクをしていた人の割合が高いとか、抱き付いたりキスをしたりする人の割合が少ないとか、手洗いやうがいをする習慣の人の割が高いとか、お風呂に入る習慣があるとか、糖尿病の割合が少ないとか、血栓できにくいとか・・・とにかく外的な要因や内的な要因がどんな割合で貢献しているのかを調べ上げる必要がある。
そこがわからないでこの新型コロナウイルスと闘うのは、ガンになった原因を探らないでガンを切除するだけの外科療法と同じで、根本的な治療になっていない。
でも、動き出している。
ファクターXを探せ!, 山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信
注目しておこう。
Good Duck!
Shortman