おはようございます。
Shortmanです。
最近新型コロナウイルスの影響でかなり大変で、7月のFOMCの声明に関してメモを掲載するのを忘れておりました。
前回との比較。




予想通り金利の変更はなく、声明の中での大きな文面の変更は以下の通り。
景気物価の現状において、6月の声明にあった、「ウイルスと公衆衛生を守るために講じられた措置は、経済活動の急速な収縮と失業の急増を引き起こした。(The virus and the measures taken to protect public health have induced sharp declines in economic activity and a surge in job losses.)」という一文が削除され、新たに「新型コロナウイルスの感染拡大は、米国および世界中で多大な人的および経済的苦難をもたらたしている。経済活動と雇用は急速な落ち込みの後、ここ数カ月で幾分持ち直したが、年初の水準を大きく下回ったままだ。(Following sharp declines, economic activity and employment have picked up somewhat in recent months but remain well below their levels at the beginning of the year.)という一文が加えられた。
景気物価の見通しでは、新たに「経済の先行きは、ウイルスの行方に著しく左右されるだろう(The path of the economy will depend significantly on the course of the virus.)」という一文が加えられた。
景気は持ち直しているが、年初の水準には及ばず、今後の景気動向はウイルス次第ということ。
金融政策で新型コロナウイルスを治療できる訳ではないので。こんなニュースを見るとウイルス次第というのも理解できる。
ロイター, 米のコロナ死者16万人突破、9日間で1万人増 世界全体の約25%
ウイルス次第というのは日本も同じだろう。
Bloomberg, 東京都内の新型コロナ新規感染者は331人-3日ぶりに400人下回る
予防には手を洗うこととマスクしかないかなと。
2020年8月3日週のドル円概況:
先週末31日金曜日にマークした週間安値からの急反発の流れを引き継ぎ、週初3日月曜日に週間高値となる106.47円まで上昇。株高を背景にリスクオンな展開も想定されるが、リスクオン的な動きもある中でユーロなどが買われている。FRBによる追加緩和への期待もあるのか米国債利回りの低下が続いておりドル売りを支援し、6日木曜日には週間安値となる105.28円まで下落した。
2020年8月3日週の予想レンジ:
104.00円~106.50円
2020年8月3日週の実際のドル円:
105.28円~106.46円
2020年8月10日週のドル円予想:
今週も引き続き、ドルの地合いの悪さは継続すると想定されるので、106.50円前後を超えて上昇するのは難しいと考えます。理由としては米中関係の悪化、新型コロナウイルスの感染が再拡大していること、金融緩和が継続されていること。米国債利回りの低下など。
2020年8月10日週の予想レンジ:
104.00円~106.50円
定点観測:
ダウとドル円
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ドル円と米2年債利回り
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ドル・インデックスと米10年債利回り
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VIX
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金価格
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原油価格
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Shortman’s View:
新型コロナウイルスで景気が低迷しているので、生活が苦しくなっている人も多いので、7日の時点でトランプ大統領は追加経済対策法案で議会との合意が出来なかった場合、大統領令に署名して勝手にやるぞと宣言していた。
Bloomberg, トランプ氏、失業給付拡充の大統領令に署名の用意-協議こう着なら
残念ながら8日の時点で合意が得られず大統領令に署名した。
Bloomberg, トランプ氏、大統領令に署名-失業給付上乗せ延長や給与税猶予
背景には下院多数派の米民主党との政治的な駆け引きもあると思うし、議会を飛び越して経済対策を大統領権限を行うことに関して議論があるであろうが。今回の新型コロナウイルスの影響で、職を失ったりして生活が苦しい国民を助けるために、政治家やリーダーが素早く動く姿勢を打ち出すことは悪い話ではない。
マスクとかGo To キャンペーンとかそういう事じゃなんだよね(笑)
Good Duck!
Shortman