おはようございます。
Shortmanです。
為替との関係は直接は無いが、今後影響が出てくるので注目している。
NHK, “第4波に入りつつある” 尾身会長 新型コロナ 全国の感染状況
『衆議院厚生労働委員会に出席した尾身会長は全国の感染状況について「重大なリバウンドの山に向かっていることは間違いなく、いわゆる第4波に入りつつあるという言い方で差し支えない」と述べました。』
公表されている感染者数からわかっているので慌てないが、
『また、変異ウイルスの拡大について「関西で広がるイギリス株が首都圏に来ることはほぼ間違いない。早晩、東京でもイギリス株が主流になる可能性があるし、同時に別の変異株が出てくることは折り込みずみだ」と述べ、監視を強めるとともに感染防止対策の徹底を呼びかけることが重要だと指摘しました。』
第四波が拡大、変異株が急拡大。
この先には二番底のリスク・・・
ロイター, コラム:コロナ第4波本格化なら景気二番底も、PCRパスポートで活路
『政府が新型コロナウイルスの感染拡大抑止に手を焼いている。緊急事態宣言の解除から1カ月でまん延防止等重点措置(まん防)の発令に直面した大阪府のように、飲食店への営業時間短縮要請だけでは感染の波を抑え込むのが困難なことが明白になった。この拡大傾向が全国に波及し、感染拡大の第4波が本格的に到来すれば、サービス産業の雇用悪化をトリガーに日本経済が「二番底」に落ち込みかねない。』
その意味でワクチンへの期待は大きい。
一方アメリカはワクチン接種が急拡大し、景気が拡大しつつある。
ロイター, 米雇用統計、3月は7カ月ぶり大幅増 失業率6%に改善
感染者数が減少に向かいそうな米国と、感染者が拡大しそうな日本。
こうした米国との差が注目されつつある。
Bloomberg, 世界経済にリスク「危険なほどのばらつき」-回復基調でも
長期金利の差が拡大してドル高・円安傾向に向かったドル円は、今度は二番底リスクで円安に向かうのか?それとも景気後退で円高に向かうのか?
この部分が非常に重要なので、少なからず感染者数には注意を払っておきたいところだ。
2021年3月29日週のドル円概況:
週初29日(月)に週間安値となる109.36円をマークしたドル円は、バイデン大統領が計画している米大型インフラ投資への期待や、好調な米経済指標、米長期金利の高止まり、さらには欧州圏での感染拡大が続いていることからユーロ売りが続き、31日(水)には週間高値となる110.96円まで上昇した。その後も高値警戒感からドル売りも見られているが、好調な米雇用統計やインフラ投資への期待感かあら110円台半ばで先週の取引を終えている。
2021年3月29日週の予想レンジ:
108.00円~109.50円
2021年3月29日週の実際のドル円:
109.36円~110.96円
2021年4月5日週のドル円予想:
先週同様に米大型インフラ投資への期待感やワクチン普及のスピード、雇用の拡大、出口戦略に向けての議論の拡大が見込まれる米国と、依然として終息の兆しを見せない欧州圏との対比から、米ドルが買われ易い環境が続く。今週も引き続きその流れを受けて、ドル円の上昇余地がある。一時的に110円を超える勢いが出る可能性もあるであろう。但し、米雇用統計の改善を受けて、再び出口戦略の話題が焦点になる可能性もあり、上値もそろそろ限界かも知れない。
2021年4月5日週の予想レンジ:
109.00円~111.50円
定点観測:
ダウとドル円
.jpg)
ドル円と米10年債利回り
.jpg)
ドル・インデックスと米10年債利回り
.jpg)
VIX
.jpg)
金価格
.jpg)
原油価格
.jpg)
Shortman’s View:
コロナ禍でバブルが生じ、 二極化、つまり貧富の差が進んでいるという。
ロイター, 焦点:コロナで溢れるマネー、「低成長バブル」で際立つ日本の二極化
バブルは中央銀行の政策が原因だと思う。
4日(金)の為替レポートの記事を再掲しておく。
******************************************************************
毒者の皆様は全く気にしないであろうニュース。
ロイター, 日銀当座預金、3月末の残高は522兆円で初の500兆円超え=日銀
『日銀が2日発表した3月のマネタリーベースによると、日銀当座預金の3月末の残高は522兆5703億円となり、初めて500兆円を突破して過去最高を更新した。マネタリーベースは643兆6096億円でこちらも過去最高。新型コロナウイルス対応オペや国庫短期証券の買い入れ増などで押し上げられている。』
ん?
『マネタリーベースは、市中に出回っている現金と金融機関が日銀に預けている当座預金の合計値で、日銀が供給する通貨を表す。』
マネタリーベース=市中現金+日銀当座預金
643兆6,096億円=市中現金+522兆5,703億円
市中現金=643兆6,096億円ー522兆5,703億円=121兆393億円
政府が国債を発行する。その国債を市中銀行が引き受けて、日銀が買いオペで市中から国債を購入する。日銀から銀行へ現金が渡るが、その現金を銀行は使い道が無いので、つまり、貸付に全額を回すのではなく、日銀の当座預金に預けている。
物価を適度に上昇させて、景気を改善させるには、市中に現金が回らないといけないのだが、どれほど回っているのか?と疑問に思い調べてしました。。
日本銀行券発行高と貨幣流通高が伸びないといけないのだが、

グラフを見る限り・・・

(オレンジはマネタリーベース、青は日銀保有の長期国債残高、ピンクが日銀当座預金残高、紫が日銀券発行、緑が貨幣流通高を表しています。)
Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
日本銀行券発行高の伸び方は、マネタリーベース、日銀保有の長期国債残高、日銀当座預金残高の3つの伸びに比べたら微々たるもの。貨幣流通高に至っては与謝野晶子、失礼、誤差の範囲。
そしてここ数年は日銀当座預金残高が長期国債保有残高に並ぶほど急伸。
ますます民間銀行が貸出を手控えていることが伺える。
これでは景気は良くならんし、インフレもなかなか自力では上昇しないであろう。
それよりも貸付を閉めていることで、重篤な副作用として、不動産価格の下落が起きかねない気がしている。
杞憂であって欲しいが。
******************************************************************
こうした政策の副作用が将来の資産価格の暴落と思っているが、現在進行形の副作用は貧富の差の拡大とも言える。
いやいや本当に嫌な世界だ。
Good Duck!
Shortman