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為替週報(2021年6月28日)

おはようございます。
Shortmanです。

先日のFOMCでタカ派的と受け止められたが、パウエルFRB議長の必死の火消しで株価は持ち直している。

ロイター, 米株S&P最高値、ナイキ急騰 物価高進は想定内

しかし、FRBの政策スタンスの変更で市場が右往左往するのは非常に問題だと感じている。

以前からFRBがバブルを創ってはバブルを崩壊させていると書いているが、恐らくFRBもそうしたくてしている訳ではない。

FRBが掲げる2つのマンデートである「雇用の最大化」と「物価の安定」の内、少なくとも「雇用の最大化」は中央銀行の仕事であるとは直感的に感じない。むしろそれは政治の仕事である気がしてならない。

本来政治がすべきことを中央銀行にその責務を押し付けている結果、景気変動の振れ幅を拡大させているのではないだろうか。

また、米インフレ率の上昇がメディアを騒がし、FRBのタカ派的な政策スタンスへの変更を促している訳だが、インフレを安定化させようとするFRBの政策もまた、インフレの過度な変動をもたらしかねない。

パウエルFRB議長は必死に火消しに回り、今回もバブル崩壊を回避した。

しかし、それは延命に過ぎない。

「雇用の最大化」や「物価の安定」の為に、NY株価や米国の不動産価格の急落を回避しようとFRBが政策運営を行えば行うほど、市場メカニズムは損なわれ、資産価格の調整が大きく起こり得る可能性(危険性)を増幅させている。

行き過ぎた価格の上昇、それが資産であれインフレであれ、神の手、つまり、市場メカニズムを通じて適正な水準まで下落する。

FRBが英知を集結して対応したところで、絶対不可避なのだと思っている。タカ派的な匂いをちらつかせて株価が下がれば、インフレは一時的でテーパリングはまだ先で、金利引上げはそのさらに先だと言う。

これは明らかに延命行為だ。

延命が長ければ長いほど想像を超えた調整が起きる。

Bloomberg, 「ブラック・スワン」の著者、住宅価格は最大45%下落も

『(ベストセラーとなった著書「ブラック・スワン」で2008年の金融危機を予言したナシーム・ニコラス・)タレブ氏は、ビットコインと住宅価格の上昇はどちらも2020年3月以降の「イージーマネー」メカニズムによるものだと論じ、従って住宅価格は約25-45%下落する可能性があるとの見解を示した。ビットコインについても影響を示唆した。』

全くその通りであろう。

恐らくFRBは頭を抱えているはずだ。

資産価格の暴落か、通貨の暴落か、それとも劇的なインフレの上昇か、あるいはその全てか…

時間的に延命は出来ても、いつまでも延命は出来ない。

それはインフレ率の上昇が物語っている。

新型コロナウイルスの出現で延命できたので、政策的な対応を考える猶予が少しだけ与えられたが、解決策を講じるのはもはや中央銀行ではない。それはまさに政治の役割だ。今後10年ほどは政治家が国を運営するという本来の役割に回帰すべきタイミングだと思うし、そうしなければならないほどの大きな調整が今後来るであろう。

いつまでも国の経済運営を中央銀行に任せきりでは政治家は要らん。

2021年6月21日週のドル円概況:

先週のタカ派的なFOMCの結果に繁盛した株価下落を背景に、ドル円は21日(月)に週間安値となる109.70円まで下落した。緩和的な金融政策の維持からリスク選好地合いになりクロス円が上昇する中、相次ぐFRB高官等のタカ派的な発言が米長期金利の上昇を招きドル円も上昇し、24日(木)には週間高値となる111.11円まで上昇した。ただパウエルFRB議長が予防的な利上げはないと慎重なスタンスを伝えている。

2021年6月21日週の予想レンジ:

109.00円~110.80円

2021年6月28日週の実際のドル円:

109.70円~111.11円

2021年6月28日週のドル円予想:

先週のリスク選好の地合いを引き継ぐ相場展開が想定される。資源国通貨高・ドル安・円安の力関係で大きな円高には進行していない。今週も引き続きこの流れを引き継ぐと思われます。ただ、現状でドル高・円安という可能性は低く、円安方向へ大きく動くことはなさそう。

2021年6月21日週の予想レンジ:

109.80円~111.80円

定点観測:

ダウとドル円

ドル円と米10年債利回り

ドル・インデックスと米10年債利回り

VIX

金価格

原油価格

Shortman’s View:

これは良い投資であった。

Bloomberg, パナソニックがテスラ全株式を売却、約4000億円-有価証券報告書

『パナソニックは保有する米電気自動車(EV)メーカー、テスラの全株式を今年3月末までに売却した。同社が25日に関東財務局へ提出した有価証券報告書で明らかになった。売却額は約4000億円になるという。』

24億円の投資が4,000億円超え。

Wow!

2020年度のナソニックの売上(連結)は6兆6,988億円で税引前利益2,608億円。

テスラへのたった24億円の出資が4,000億円に大化けした訳だ。

しかし、高値で売ってその金で米ソフトウエア大手のブルーヨンダーの買収か…高い買い物にならなければ良いけど。

Good Duck!
Shortman

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