おはようございます。
Shortmanです。
世界最大の運用ファンドが素晴らしいリターン。
Bloomberg, GPIFの運用収益率プラス25.15%、内外株高で過去最高-20年度
この数字は有名なヘッジファンドよりも優秀なリターンだと思います。

出所: GPIF
天晴!
しかし、この素晴らしいリターンをもたらしたのは安倍元総理。
今から7年前、2014年の記事。
ロイター, 安倍首相、GPIF運用見直しの「前倒し指示」=政府筋
安倍元総理の相場観に天晴!
あまりGPIFをネタにすることは無いのですが、2019年8月21日のレポート。この後にGPIFの水野さんが退任されて公認のGSの方が就いてこのリターン。
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皆さんの年金の話。
ファンドってのは大きくなればなるほど動きが制限されるし、リスクが生じる状況に陥ると大損もする。
Bloomberg, GPIF水野氏、全資産クラスで損失の危険-市場のシンクロに警鐘
『水野氏は米カリフォルニア州サクラメントで、GPIF(運用資産額約1兆5000億ドル=約159兆円)が過去3カ月の間に株式と債券、為替ポジションで損失を出したことを明らかにした。』
株式、債券、為替・・・全損。
いくらの損失を出したのか知りたいところだが、それは本題ではない。
リスクがシンクロする状況なので、プライベートエクイティなどの投資を増やす。
『国内株式と国内債券を合わせると、今年3月末時点でGPIFの運用資産全体の半分以上を占めるが、多くの日本債の利回りがマイナスとなり、日経平均株価も過去3カ月で約3%下落した。GPIFはプライベート資産などに積極的に投資することで、伝統的な投資対象と相関性のないリターンを得ることを目指している。オルタナティブ資産の基本ポートフォリオに占める割合の上限は5%に設定されている。』
しかし、考えることは皆同じ。
『水野氏は、公開市場と必ずしも相関性がないのは明らかという理由からプライベート資産やプライベート投資をどこも増やそうとしており、参加者と取引が混み合う「クラウディッド・トレード」の様相が強まっていると指摘した。』
その結果、そんなに儲からない(苦笑)
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その時はマイナスでしたが、そのマイナスを取り返してお釣りが出るほどの爆発ぶり。
やはりリスク無くしてリターン無しだなと思う今日この頃でした。
2021年6月28日週のドル円概況:
前々週末に公表された5月の米PCEデフレータが予想よりも弱く、米長期債利回りが低下したことを背景に、月末30日(金)に週間安値となる110.41円まで下落した。しかし、6月の米ADP雇用統計の結果が予想よりも強かったこと、堅調なNY株価や原油先物価格を背景としたリスク選好ムードに加えて、米FRB高官達の相次ぐタカ派的な発言、米週間新規失業保険申請件数の良好な結果や、米下院で7150億ドル規模のインフラ投資計画法案が可決されたこと等も加わり、2日(金)には週間高値となる111.65円までドル円は上昇した。注目された6月の米雇用統計は、力強い雇用者増となったが、平均時給が市場予想よりも弱く、早期テーパリング観測が後退したことや、米独立記念日で3連休となることからポジション調整で111円台前半で取引を終えている。
2021年6月28日週の予想レンジ:
109.80円~111.80円
2021年6月28日週の実際のドル円:
110.41円~111.65円
2021年7月5日週のドル円予想:
NY株価が堅調に推移しておりドル円には上昇圧力が加わるものの、早期テーパリング期待の後退、米長期差利回りの低下もあり、それほど大きな上昇は無いと予想。7月6日(火)6月の米ISM非製造業景況指数や、7日(水)の6月のFOMC議事要旨の内容に注目。タカ派的なスタンスになるかどうか。
2021年7月5日週の予想レンジ:
109.80円~111.80円
定点観測:
ダウとドル円
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ドル円と米10年債利回り
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ドル・インデックスと米10年債利回り
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VIX
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金価格
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原油価格
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Shortman’s View:
熱海の土石流発生は悲惨な出来事でしたし、衝撃的な動画がニュース番組から流れ、本当に怖い出来事だと思いました。
毎日新聞, 熱海土石流 高速「泥流型」数分で街のむ 上流部の開発が関係か
なんてヘッドラインを見て「人災か…」と思いながら熱海の土石流の件を調べていたところ、ちょっと違うのでは?と思うところがありますね。
まず事件発生現場を調べようとGoogleで探していると…

地図上に「熱海市にて土砂災害」の赤い印が。
でも次のニュースを見たら違和感が。
毎日新聞, 熱海土石流 静岡県が「起点」のドローン撮影動画を公開
静岡県が公開した土石流発生場所のドローン撮影を見てあることに気が付く。

「えっ、家がすぐ隣やん」
Googleの地図の表記場所と違うのでは?という疑問が生じるので、詳しく。
Googleの地図画像。

Googleの画像にはソーラーパネルが確認できないのでYahooのを利用する。
Yahooの地図画像。
画像の右側から、①カーブした道路、②カーブした道路脇の民家、③崩れた場所に残された造成後の部分と道路、④左上に見えるソーラーパネル。

ネットでは造成地に設置されているソーラーパネルを批判している方もいたが、その場所とは今のところ違って、土石流の発生現場はその右隣って感じですね。
まぁ、造成地というところでは変わりは無いですが。
結論的に何が言いたいかと言うと、大手メディアの情報はもちろん決して鵜呑みにしてはダメですが、個人が発信するある種の感情に基づく裏取りしかしていないお粗末な情報にも注意が必要ってことです。
常に自分の頭で疑問に思い、自分で調べることが大切だと思います。
Good Duck!
Shortman