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為替週報(2021年9月27日)

おはようございます。
Shortmanです。

中国の話題の会社の件は先行きがよくわからん。

先週21日にこう書きました。

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市場の注目は中国の不動産会社、恒大集団(エバーグランデ)のデフォルト。

ロイター, 中国恒大デフォルト懸念広がる、影響の大きさなお不透明

単なる不動産屋のデフォルトなら問題無いが、それで済まずに中国経済全体に影響を及ぼし、さらには世界経済にも影響を及ぼすかも知れない。

不動産バブルを抑制するために中国政府が採用している不動産規制は、日本のバブル崩壊を招いた旧大蔵省の総量規制と同じだ。恒大集団の債務約33兆円、しかも恒大集団の債券が大量に含まれている高利回り仕組債への影響を考えるとリーマン・ショック級になるかも知れない。その割に市場は冷静な気がする。そう言えば、リーマン・ブラザーズ破綻の前も市場は平静だった気が…

注目は恒大集団の破綻・デフォルトは1社の問題ではなく、中国金融市場全体の問題になるであろう。そして、中国経済の景気回復の遅れから世界経済の成長鈍化にもつながるであろう。いやいやそれだけに止まらず、システミックリスクを引き起こすかもしれない。さすれば2008年のリーマン・ブラザーズ破綻の時と同様に世界経済に大打撃を及ぼすかも知れない。

と不安な面をまとめてみる。

一方でもしかしたら中国政府はギリギリで金融機関を救済する名目で、社債のデフォルトを回避させるかも知れない。

ロイター, 中国恒大社債、ブラックロックやHSBCなど大量購入=モーニングスター

こうした嗅覚の優れた投資家というか、インサイダーな投資家達が中国政府による救済に関する何らかの情報を得て、デフォルト懸念で叩き売りされている恒大集団の債券を買い続けているかも知れない。

まぁ、とりあえず23日の利払い期限の市場動向を見極めよう。

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その後こんなニュースが出て、

ロイター, 中国恒大の主要子会社、23日に利払いへ オフショア債に言及なし

さすがインサイダー!と思いました。

と同時に何故か金融市場は平穏でして、リーマンショックの時もそうでしたが、市場って何かが起こるまで意外に鈍いんですよね。

今度はこんなニュースが出てきました。

ロイター, 中国恒大、23日の利払い実行困難に 米時間で期限迫るも説明なし

まぁ、こんなニュースもリークされているので安心なのかも知れませんが、要注意です。

Bloomberg, 中国当局、中国恒大にドル建て債で目先のデフォルト回避を指示

とりあえず30日間はアンテナをビンビンに張って五感を研ぎ澄ましておきたい。

2021年9月20日週のドル円概況:

中国恒大集団(エバーグランデ)の債務問題が嫌気され、世界的に株式相場が大幅下落。22日(水)に週間安値となる109.11円まで下落した。22日はFOMCの声明が公表され、「もし想定通りに幅広く進展が続く場合、委員会は資産購入のペースの減速が近いうちに正当化される可能性がある」と次回11月の実施が示唆された。また、FOMCメンバーの金利予想で来年の利上げを予測するメンバーが2名増え、来年の金利引上げの期待が高まった。しかし、市場の反応はタカ派的ではなく無難に通過。むしろ、中国当局が中国恒大集団に対して、債務不履行を回避するよう指示したとの報道や、同社の人民元建の利払いが行われたことを好感して、リスク選好モードに。24日(金)には週間高値となる110.79円までドル円は上昇した。

2021年9月20日週の予想レンジ:

108.50円~111.00円

2021年9月20日週の実際のドル円:

109.11円~110.79円

2021年9月27日週のドル円予想:

中国恒大集団の債務問題への懸念が和らいでいることや、9月22日のFOMCの声明を受けて、ややタカ派的な展開となる可能性があり、ドル円は一時的に円安圧力が加わりそう。自民党総裁選の結果も注目が集まるところだが、ドル円に与える影響は小さいと思われる。もっとも中国恒大集団のドル建て債の利払いは実行されておらず、また子会社の資金繰りがショートしているとの報道もあり、リスク回避の円買いがいつ起きても不思議ではない。

2021年9月27日週の予想レンジ:

108.50円~111.50円

定点観測:

ダウとドル円

ドル円と米10年債利回り

ドル・インデックスと米10年債利回り

VIX

金価格

原油価格

Shortman’s View:

先週9月22日はFOMCの声明が公表されました。

FOMC Statement

いつものように前回(7月28日)の声明と比較をしておきましょう。

変更箇所は2か所でした。追加されたところは以下の部分。特に見通しに重要な記載。

景気物価の現状:

7月28日

The sectors most adversely affected by the pandemic have shown improvement but have not fully recovered. Inflation has risen, largely reflecting transitory factors.(「このパンデミックによって最も悪影響を受けた業種は改善を示したが、完全には回復していない。インフレ率は主に一時的な要因を反映し、上昇している。」)

9月22日

The sectors most adversely affected by the pandemic have improved in recent months, but the rise in COVID-19 cases has slowed their recovery. Inflation is elevated, largely reflecting transitory factors. (「このパンデミックによって最も悪影響を受けた業種はここ数カ月で改善したが、新型コロナウイルスの感染者増加により回復が遅れている。インフレ率は主に一時的な要因を反映し、高止まりしている。」)

景気物価の見通し

7月28日

Since then, the economy has made progress toward these goals, and the Committee will continue to assess progress in coming meetings. (「それ以来、経済はこれらの目標に向けて前進しており、委員会は今後の会合で引き続き進展を評価する」)

9月22日

Since then, the economy has made progress toward these goals. If progress continues broadly as expected, the Committee judges that a moderation in the pace of asset purchases may soon be warranted. (「それ以来、経済はこれらの目標に向けて前進している。もし想定通りに幅広く進展が続く場合、委員会は資産購入のペースの減速が近いうちに正当化される可能性があると判断する。」)

コロナの感染者数の増加で景気の回復に遅れがある。

インフレは一時的だけど高止まりしている。

経済情勢の進展がみられれば、テーパリング(資産購入縮小) がすぐにも正当化されるという文面が記載されたのは、11月の実施を予告したと言えよう。

これに加えて、今回のFOMCで重要なのはFOMCメンバーの金利予想。

前回6月16日の金利予想

来年の金利引上げは7名でした。

今回9月22日の金利予想

前回の7名から2名増えて9名に。

果たして来年金利を引き上げるのか?

恐らく引上げが確実になればバブルは崩壊してしまうであろう。

FRBが引き続きゾンビ政策を継続するのか否か…どうやら来年にはわかりそうです(^_-)

Good Duck!
Shortman

  

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