おはようございます。
Shortmanです。
この1年間の円安はなかなか理解が難しいが、現実の為替レートが円安なのだからその結果を受け入れなければいけない。個人的には112円程度で折り返すと思っていたが、テーパリングを前にどうやら115円から116円くらいまで上げそうだ。
そしてこの日銀の見通しは円安を誘導しそうだ。
Bloomberg, 日銀が21年度の成長率見通し引き下げ検討、物価も-関係者
製造業も生産拠点を海外へ移してるこの時代に、政府も日銀も時代錯誤も甚だしく、相も変わらず円安へ誘導したいのかと疑いたくなるが、この見通しは日本人の生活を一段と苦しくしそうだ。
参考:
ロイター, コラム:円安、今の日本には悲報か 輸入物価上昇に拍車
ロイター, コラム:円安の弊害と不都合な事実、競争力と賃金で後退する日本
日本経済の成長見通しが悪いことから円安へ為替が動き、サプライチェーンの寸断や商品価格の高騰でインフレが進行すると、日本の輸入コストはかなり上昇する可能背が高い。実質賃金がこの30年くらい上昇しない日本で物価が上がれば生活は一段と苦しくなろう。
参考:
ロイター, コラム:世界経済に物価上昇の逆風、政策引き締めや購買力低下も
コロナ対策に伴うバラマキによる財政悪化も円売り要因になりかねない。そんな事態に陥ればもう一段の円安も可能性として浮上してくる。
岸田内閣が日本経済をどう誘導するのか。
選挙後の日本は難しい舵取りを迫られそうだ。
しかし、中国のエバーグランデ(中国恒大)の破綻に伴う中国バブル崩壊が起きて世界的な金融ショックが生じてリスク回避の円高になるだろうし、11月からFRBがテーパリングを開始し始めれば、今までの流れが急激に逆回転するので、商品価格が下落し、株価も下落し円売りも収まるだろう。
参考:
ロイター, 焦点:中国指導部、景気減速でも不動産規制堅持 実行面で微調整も
今の円安は決して望ましくない。円高へ戻す神風が吹くかどうか…
2021年10月11日週のドル円概況:
週初11日(月)に週間安値となる112.13円をマークした後、米早期利上げ観測とNY株の持ち直しに連れてドル円はじりじりと値を上げ、15日(金)には週間高値となる114.46円まで上昇した。
2021年10月11日週の予想レンジ:
110.00円~112.50円
2021年10月11日週の実際のドル円:
112.13円~114.46円
2021年10月18日週のドル円予想:
引き続きリスク選好の円売りが続きそうであるが、勘ピュータは売りのシグナルが出てる。投機筋の円ショートが積み上がる中、テーパリングや商品価格の高騰に伴うリスクも認識され始め、そろそろ頭が重くなる頃であろう。
参考:
ロイター, 〔需給情報〕IMM通貨先物、ドル買い越しが前週の高水準維持
瓜の漬物仕込み時!
2021年10月18日週の予想レンジ:
112.00円~115.00円
定点観測:
ダウとドル円
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ドル円と米10年債利回り
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ドル・インデックスと米10年債利回り
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VIX
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金価格
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原油価格
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Shortman’s View:
株高も、原油を筆頭に商品価格高も、仮想通貨高も、円売りもテーパリングが終わればすべて終わる。
サブプラム問題が騒がれ始めた2007年に当時の米シティグループのCEOが述べた言葉。
音楽が鳴っているうちは、踊り続けなければならない。
今夏の音楽はFRBに低金利と資産購入。
グローバルなバブル崩壊の引き金を引くのはやはりFRBか。
米国とは別にバブルが崩壊しつつある。
出所が出所だけに信じたくなくなるが、意外にも的を得てるかも(^_-)
ZakZak,【断末魔の中国】世界の金融・株式市場震撼「恒大発」大恐慌 連鎖倒産すでに数百社、市場は「金欠」状態 中国政府は見捨てる方向へ
中国が米FRBのよりも先に世界経済をボコボコにして、バブル後の覇権を握ろうとしてるのか?
準備が整いつつある。
NEWSポストセブン, 中国指導部 恒大集団の経営危機で軍・警察に「第1級厳戒態勢」を発令
中国共産党は強い。
どんな世界恐慌が来ようが中国国民を力でコントロールできるのだから、何が起きても平気。
しかし、西洋諸国はそうはいかない。
中国で大規模なデフォルトが起きたらFRBはテーパリングはできんだろう。
レバレッジを最大に膨らませてる金融システムの下で米国はどうするのか。
またFRBが主導して、民間の債務を国の債務に置き換えるのか?
さすれば政府が米政府の財政赤字もさらに膨らむであろう。
そんな事態に陥ればドル安・円高なんだが、日本は米国の属国。米国債を買って運命共同体で共倒れか笑
Good Duck!
Shortman