おはようございます。
Shortmanです。
アメリカ経済を支えるのは個人消費なので小売売上高はとても大切な指標。
それが悪かった。
Bloomberg, 米小売売上高、予想以上の大きな減少-インフレや感染拡大が逆風
『昨年12月の米小売売上高は10カ月ぶりの大きな減少率となった。新型コロナウイルスの感染が広がる中でインフレも高進し、消費への逆風が強まったことが示唆された。』
コロナウイルスの感染拡大とインフレ高進が原因か?
Bloomberg, 米ミシガン大消費者マインド悪化、過去10年で2番目の低水準
『1月の米ミシガン大学消費者マインド指数(速報値)は、前月比で予想より大幅な低下となった。インフレの急上昇や、新型コロナウイルスのオミクロン変異株に対する懸念が重しとなった。』
消費者のマインドの低下を見る限りそのようだ。
コロナウイルスのせいで会食や外出はままならない中、インフレで消費がさらに落ち込む。
景気を落とさないことを口実に金融緩和を行い株価や資産価格を釣り上げてきたが、インフレ高が確認されると一般市民の生活が破壊され、そうした政策の正当性が失われる。
利上げで景気後退は避けれないがインフレを先に抑え込まないといけない。
その後株価の大暴落が起きて再び量的緩和…そこでインフレが収まっていれば良いけど。
もう経済システムが破壊されるまで量的緩和を続けざるを得ない。
(Shortman’s Viewに続く…)
2022年1月10日週の概況:
10日(月)に週間高値となる115.84円をマークしたドル円は、パウエルFRB議長やブレイーナドFRB理事の議会証言があったものの、既に市場は3月利上げを織り込み済なこともあり、株価下落や地政学的なリスクの高まりを受けて、週末14日(金)に週間安値となる113.47円をマークするなどほぼ右肩下がりの展開となった。
2022年1月10日週の予想レンジ:
113.50円~116.50円
2022年1月10日週の実際のドル円:
113.47円~115.84円
2022年1月17日週のドル円予想:
再来週にFOMCを控える中、インフレ圧力が強まっている日本での金融政策の対応が注目されている。17日・18日開催予定の日銀金融政策決定会合で緩和措置の縮小・利上げが打ち出されたら一段の円高に進むかも知れない(黒田日銀総裁の「物価2%に距離、欧米のように政策修正に動くことはない」という発言を考えると、その可能性は少ないが…)。
2022年1月17日週の予想レンジ:
112.00円~115.00円
定点観測:
ダウとドル円
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ドル円と米2年債利回り
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ドル・インデックスと米10年債利回り
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VIX
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金価格
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原油価格
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Shortman’s View:
景気後退はもう避けれないと個人的には思いますが…
ハーバード大教授のサマーズ元米財務長官は何度も警鐘を鳴らしています。
Bloomberg, サマーズ氏、拝金主義はインフレの原因でない-景気後退リスク高める
『サマーズ元米財務長官はホワイトハウスが高インフレの原因について誤った認識を抱いていると指摘し、インフレを「企業の拝金主義」のせいにしようとすると、価格高騰を抑制するのにリセッション(景気後退)に陥らざるを得なくなるリスクを高めるだけだと述べた。』
う~ん、もう避けれないと思うけど。
『さらに、ポール・ボルカー氏が1970年代に連邦準備制度理事会(FRB)議長に就任した後に起こったインフレ沈静に必要な「劇的な経済縮小に似た状況」を回避できる可能性はまだあるとの認識を示した。』
無理でしょ!
本当は彼もわかっているはず。
Good Duck!
Shortman