おはようございます。
Shortmanです。
海外へ生産拠点を移し為替リスクも軽減して努力を続ける日本企業にもかかわらず、円安しか貿易産業支援が思いつかない官僚と政治家。ここまで貿易赤字が続き、経済が低迷し、円安と商品高でインフレが起こりつつあるのに未だに円安進行の日銀。
Bloomberg, 貿易収支は7カ月連続赤字、原油高で輸入の高い伸び続く-2月
頼みの綱は経常収支だが…
ロイター, 経常収支が1年半ぶり赤字転落、原油高で貿易悪化 暦年でも黒字縮減
ロイター, 経常収支が8年ぶり赤字幅、過去最大に迫る1兆円超 原油高が直撃
これを見ただけで円が売られる理由もわかる。
実質賃金は上昇せず、高い税率でビジネスは行い難く、規制緩和はゆっくりしか進まず、少子高齢化の問題も解決せず、英語も話せず、バブル崩壊後失われた30年が継続中のジャパン。
外国人から見て、日本はもはや全くもって魅力的ではない。
このコラムよく読むべし。
ロイター, コラム:影を潜める円の逃避買い、過去と異なる市場環境
先週取り上げたが、このコラムも再度よく読むべし。
ロイター, コラム:日本経済に痛撃、資源高騰による貿易赤字拡大と円安のスパイラル=佐々木融氏
今、日銀のやるべきことはインフレに対応した「金利引上げ」だ。
その結果、強い円こそ強い日本経済復活には必要だ。
資源が無い日本でインフレが進みのであれば、円安は致命的だ。
2022年3月14日週の概況:
先週のドル円は「0.25%の利上げは当局と市場のコンセンサスなので動かないであろう。」という私の予想を大きく超えて119円台まで上昇。しかし、「むしろ今後のスケジュール感に注目。日銀のスタンスは依然として円安維持なので、今週はドル円の一段の切り上げがあるかも知れない。」と警戒していたが、警戒していた方へ行ってしまった。理由はFOMCでの今後の政策金利見通し。今年末の金利見通しの中央値が1.857%(1.75%-2.00%)と、仮に毎回の利上げ幅が0.25%ずつであれば、年内の全ての会合での利上げを想定していることが明らかとなった。週初14日(月)に週間安値となる117.29円をマークしたドル円は、週末18日(金)に週間高値となる119.39円まで上昇した。
2022年3月14日週の事前予想レンジ:
117.29円~119.39円
2022年3月14日週の実際のドル円:
114.63円~117.35円
2022年3月21日週のドル円予想:
ウクライナ情勢に左右される展開はそのまま・FOMCでの利上げの影響がNY株式市場に出てくればドル円の上昇は一服か。ただし、停戦合意となればドル円は上方向にオーバーシュートするかも知れない。
2022年3月21日週の予想レンジ:
117.80円~120.20円
定点観測:
ダウとドル円
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ドル円と米2年債利回り
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ドル・インデックスと米10年債利回り
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VIX
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金価格
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原油価格
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Shortman’s View:
基本的に資源というものは価格が上がると採掘コストを賄えるので、これまでの価格では不採算だった採掘場所でも採算が合うので供給量が増えて、価格は落ち着く。
北海油田もしかり、シェールオイルやシェールガスもそうだ。レアメタルもそうだ。
欧州の天然ガスのロシアへの依存度が高いことが問題だが、今回の件で天然ガスなどの価格が上昇し、新たな可能性も広がりつつある。
ロイター, 焦点:ウクライナ侵攻で逆風一転、欧州最大級ガス田が増産機運
ロシアへの依存度を下げ、ビジネスとしても採算が合う。
行わない手はない。
Good Duck!
Shortman