おはようございます。
足がShortmanです。
昨年末、米元財務長官でハーバード大学教授の サマーズ氏は昨年末に景気後退の確率は40%と予想していた。
Bloomberg, 米景気後退の可能性は最大40%、軟着陸「極めて難しい」-サマーズ氏
その後約3か月を経過して、サマーズ氏は、インフレを抑制すべきなのに、誤った金融政策でより大きな景気後退を招くとして警鐘を鳴らしてきたが、とうとうリセッション(景気後退)は避けられないと判断したようだ。
Bloomberg, サマーズ氏、米リセッション不可避の見方が「コンセンサスに」
FRBはソフトランディングを狙うが、米国の物価上昇率の勢いはすごく、インフレ圧力は高まるばかり。そうなると大幅な利上げやバランスシートの縮小をしないといけない。そうなると景気後退リスクを高め、株価は下落する。
この利上げの副作用は避けられない。
ではどの程度の副作用で逃げ切るのか、薬を処方するFRB次第というところ。
エコノミストは、FRBはソフトランディングを目指しているが、結果は景気は後退はするが経済成長は維持するグロースリセッションになると予想。
Bloomberg, FRBが期待できる最善シナリオ「グロース・リセッション」が濃厚か
私なんかはFRBが利上げの痛み(副作用)で株価が下落することで、この秋に早々とひよって利上げを止めない限り、インフレ高進を止めるための大幅な利上げは、マイナス成長の景気後退を招くのでハードランディングになるのではないかと思う。
なぜならば、金融政策ではコロナの問題やウクライナの問題、それに関連した供給制限の問題を解決することはできないからだ。
予測は期待ではない。
可能性の検証だ。
2022年4月4日週の概況:
先週のドル円はほぼ動かずというレベル。先々週1日(金)好評の3月の米雇用統計や黒田日銀総裁の円安が「やや急」という発言などを受けて、週初4日(月)に122.25円の週間安値をマーク。その後、ブレイナードFRB理事が次回5月のFOMCで0.5%の利上げやバランスシート縮小決定・着手するという発言をしたとから、米国債利回りが上昇し週央から124円台を回復。その後、他のFRB理事らのタカ派的な発言やNY株価の上昇に合わせてドル円も上昇、8日(金)には週間高値となる124.67円まで上昇した。
2022年4月4日週の事前予想レンジ:
120.50円~125.50円
2022年4月4日週の実際のドル円:
122.25円~124.67円
2022年4月11日週のドル円予想:
今週も引き続き日米金利差を意識しながら、ウクライナ情勢や商品市況などに影響される展開。ドル円は底堅く推移。原油価格の下落が黒田総裁への円安圧力を和らげているが、FRB高官らのタカ派的な発言が相次いでおり、ドル高主導での円安になりそう。再び黒田ライン125.50円へのトライする動きがあってもおかしくない。
2022年4月11日週の予想レンジ:
122.00円~126.00円
定点観測:
ダウとドル円
.jpg)
ドル円と米2年債利回り
.jpg)
ドル・インデックスと米10年債利回り
.jpg)
VIX
.jpg)
金価格
.jpg)
原油価格
.jpg)
Shortman’s View:
シグナルは週足・月足で売りサインなので、長期的には売りも悪くないが、日足は消えてドル円は再び上昇中。黒田総裁率いる日銀が利上げをしない限り、インフレ率が上がるわ、円安は進行するわで我々の生活が苦しくなるばかり。いくら円安を口先介入して牽制しても、日米金利差の影響から、目先はドル高主導で125円台を再度目指す動きになろうかと。その際に日足に再度点滅したらドル円下落の転換点になるかも知れない。仕掛けるならそこがタイミング的には面白いかも知れない。
日足
-1024x545.jpg)
週足
-1024x545.jpg)
月足
-1024x544.jpg)
今週の米国経済指標:

Good Duck!
Shortman