為替週報(2022年4月25日)
来週からGWを控えて、今週27日(水)・28日(木)に開催される日銀金融政策決定会合には注目。現状維持が市場予想で、黒田総裁も円安肯定派なので安心して円売りができそうな環境。しかし、急激な円安を懸念して引き締めへの道筋などが示されると、円高へ急転する可能性もあるので注意したい。まぁ、その可能性は限りなくゼロに近いけど。
来週からGWを控えて、今週27日(水)・28日(木)に開催される日銀金融政策決定会合には注目。現状維持が市場予想で、黒田総裁も円安肯定派なので安心して円売りができそうな環境。しかし、急激な円安を懸念して引き締めへの道筋などが示されると、円高へ急転する可能性もあるので注意したい。まぁ、その可能性は限りなくゼロに近いけど。
ドル円は週初11日に週間安値となる123.99円をマークした後、15日の週間高値となる126.68円をマーク。FRB高官らのタカ派的な発言が相次ぐ一方、黒田日銀総裁が日銀支店長会議で円安容認の発言をしたことから円安が加速した。今週も引き続き日米金利差を意識しながら、FRBの高官の発言が相次ぐこともありドル高主導を想定。
今週も引き続き日米金利差を意識しながら、ウクライナ情勢や商品市況などに影響される展開。ドル円は底堅く推移。原油価格の下落が黒田総裁への円安圧力を和らげているが、FRB高官らのタカ派的な発言が相次いでおり、ドル高主導での円安になりそう。再び黒田ライン125.50円へのトライする動きがあってもおかしくない。
日銀が28日(月)の午後に無制限連続指値オペを実施すると発表し、2015年8月12日以来、約6年7ヵ月ぶりとなる125.11円の週間高値まで急上昇した。その後は政府高官や財務官等の円安牽制発言、年度末の円買い、石油価格の下落もあり31日(木)には週間安値となる122.26円まで下落した。
目先としてドル円の上昇を止めるのは日銀の政策スタンスの変更しかない。ウクライナ情勢に多少は左右される展開はそのまま。円高になる要因は日銀の政策スタンスが変わらない場合、非現実的だが①ロシアが核兵器を利用するか、何らかの理由で②NY株価が大暴落することしかない。こうした場合は超円高もあり得るであろう。
先週のドル円は「0.25%の利上げは当局と市場のコンセンサスなので動かないであろう。」という私の予想を大きく超えて119円台まで上昇。しかし、「むしろ今後のスケジュール感に注目。日銀のスタンスは依然として円安維持なので、今週はドル円の一段の切り上げがあるかも知れない。」と警戒していたが、警戒していた方へ行ってしまった。
引き続きウクライナ情勢に左右される展開だが、15日(火)・16日(水)で開催されるFOMCの動向に注意。0.25%j利上げは当局と市場のコンセンサスなので動かないであろう。むしろ今後のスケジュール感に注目。日銀のスタンスは依然として円安維持なので、今週はドル円の一段の切り上げがあるかも知れない。
有事のドル買いとリスク回避の円買いが相殺していた。3日、パウエルFRB議長が下院議会証言で3月のFOMCで0.25%の利上げを示唆したことから週間高値となる115.80円まで上昇。その後4日、ロシア軍がウクライナのザポリージャ原発を砲撃したニュースが伝わると、ドル買・円買が生じ、週間安値となる114.66円まで下落。
米露外相会談・米露首脳会談が中止され、経済制裁からロシア軍のウクライナへの全面的な侵略が起きている。24日にはリスク回避の円買いもあり週間安値となる114.39円まで下落。リスク回避の円買いから有事のドル買いの展開に。その後SWIFTやロシアとウクライナの交渉報道も加わり25日、週間高値となる115.76円まで上昇。
引き続きウクライナ情勢に左右されそう。しかし、来月にFRBの利上げを控えて金利動向での駆け引きもあるので注意したい。ウクライナ情勢の悪化は円買い。FRB利上げ観測は目先ドル買いも、株価下落になれば円買い。ということで円高バイアスは買えない。
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