為替週報(2020年6月29日)
今週も世界各地の地政学的なリスクが燻ぶる中、経済活動再開に伴う新型コロナウイルス感染拡大や貿易戦争等への懸念から、先週同様にリスク・オフが継続しそう。但し、リスク・オフでドルと円が買われた場合、ドル需要から欧州通貨や資源国通貨売り・ドル買いが円買いを相殺してしまう為、ドル円はやや円安方向へ流されることもありうる。
今週も世界各地の地政学的なリスクが燻ぶる中、経済活動再開に伴う新型コロナウイルス感染拡大や貿易戦争等への懸念から、先週同様にリスク・オフが継続しそう。但し、リスク・オフでドルと円が買われた場合、ドル需要から欧州通貨や資源国通貨売り・ドル買いが円買いを相殺してしまう為、ドル円はやや円安方向へ流されることもありうる。
昨日のNY為替市場はドル買い。IMFによる世界経済見通しの引下げや、全米各地で広がる感染者数の拡大に加え、米国がEUや英国などからの輸入品に対し新関税を検討しているとの報道から、リスク回避でドル買いが進んだ。ドル円は106.57円から107.07円まで上昇して、107.05円で取引を終えた。
昨日のNY為替市場は、ジョンソン英首相がパンデミック対策の制限を緩和するとの方針を打ち出したことでポンド買い・ドル売りに。さらに6月の米製造業PMI速報値が予想よりも弱く、ドル売りに拍車がかかった。ドル円は107.00円から106.07円まで下落して、106.53円で取引を終えた。
経済活動再開を歓迎する動きもあるが、今週も全米での差別抗議デモ、中印の衝突や北朝鮮情勢などの地政学的なリスク、米中対立や香港情勢への懸念、歯止めが掛からない新型コロナウイルス感染拡大への懸念など、先週同様に本格的な景気回復への期待は望めず、リスク・オフが継続しそう。
昨日のNY株式市場はまちまち。週間新規失業保険申請件数が予想よりも弱く、労働市場の回復には時間が掛かるとの懸念や、テキサス州をはじめ各州でウイルス感染者数が連日増加していることから第二派を警戒した売りと、6月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数や5月の米景気先行指数が予想よりも強かったことからの買いが拮抗した。
昨日のNY為替市場は円買。パウエルFRB議長の下院金融委員会での証言から、ゼロ金利政策や資産購入が長期間継続する事が示唆され、ドル売り優勢。ドル円は107.43円から106.95円に下落して、107.01円で取引を終えた。ユーロドルは1.1249ドルから1.1207ドルまで下落して、1.1242ドルで取引を終えている。
日銀の金融政策決定会合が15日・16日で行われるが、日銀の政策は何をしてもマーケットへのインパクトはほとんど皆無なので考慮せず。FRBによるゼロ金利政策の維持、将来的なYCC導入余地、米中対立、香港情勢、新型コロナウイルス感染第2派、全米デモ等を考慮すると本格的な景気回復への期待は望めず、リスク・オフが継続しそうだ。
昨日のNY為替市場は円買い。景気回復の遅れや新型コロナウイルスの感染第2波を警戒しリスク回避モードに。円買い・ドル買い・ユーロなど売りも、ドルと円では円買い優勢。ドル円は107.10円から106.58円まで下落して、106.87円で取引を終えた。
昨日のNY株式市場はまちまち。FOMCを前に利益確定の売り先行。FOMCの声明では市場予想通りFFレートの誘導目標は据え置きで、2022年まで実質ゼロ金利が続くとの予想が示された。FOMC後には一時上昇に転じたが、YCCが導入されず小幅下落。一方のナスダックは高値更新。
トランプ氏が大統領になること、英国がEUを離脱することを予測し、実際その通りになった訳だ。なぜわかるのか?情報を操作し世論を自分の都合の良いように誘導する政治的な勢力がいる。その政治勢力は変化によって己たちの既得権益を失いたくないが故に、大衆心理を誘導して世論を己に都合良く操作しようとする。
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