為替週報(2021年5月31日)
週末のPCEコア・デフレーターが予想よりも大幅に強かったことから、バイデン大統領の6兆円の予算案もあり、インフレ抑制に向けた早期テーパリング期待が再び高まる可能性がある。米長期債利回りの上昇や、バイデン大統領の増税案を嫌気してNY株が下落する可能性もあり、111円を超えて大きく上昇するのは難しい。
週末のPCEコア・デフレーターが予想よりも大幅に強かったことから、バイデン大統領の6兆円の予算案もあり、インフレ抑制に向けた早期テーパリング期待が再び高まる可能性がある。米長期債利回りの上昇や、バイデン大統領の増税案を嫌気してNY株が下落する可能性もあり、111円を超えて大きく上昇するのは難しい。
昨日のNY為替市場はドル買い。NY株高とバイデン米大統領が6兆ドルの予算提案との報道から米長期金利が上昇しドル買い優勢。ドル円は109.22円から109.92円まで上昇して、109.84円で取引を終えた。ユーロドルは1.2180ドルから1.2211ドルの狭いレンジでの取引となり、1.2195ドルで取引を終えている。
昨日のNY為替市場はドル買い。4月の米PCEデフレータが週末に公表されるのを控えて様子見ムードが漂っている中で、クオールズ米FRB副議長がテーパリングに言及したこともあり、ややドル買いが強まった。ドル円は108.87円から109.18円まで上昇して、109.14円で取引を終えた。
昨日のNY為替市場はドル売り。5月の米消費者信頼感指数と4月の米新築住宅販売件数が市場予想よりも弱かったことからドル売りに。ドル円は109.07円から108.70円まで下落して、108.77円で取引を終えた。ユーロドルは1.2266ドルから1.2227ドルまで下落して、1.2249ドルて取引を終えている。
テーパリング観測に注目が集まっており、ドル円はやや底堅い可能性がある。注目は4月の米PCEデフレーターで高い伸びを予想。しかし、市場は既に織り込み済であるので、ドル円が大きく上昇する余地は乏しい。またFRB高官らの発言にも注意しておきたい。仮想通貨(暗号資産)の動向に不透明感があり、センチメントの悪化への警戒が必要。
昨日のNY株式市場は続落。仮想通貨(暗号資産)の急落がセンチメントを悪化させ下落。4月27日・28日開催のFOMCの議事要旨が公表され、仮に速やかな経済成長が継続した場合、大規模緩和を見直す可能性が示唆されたが、インフレは一時的との見方を支持する方向に変わりはなく、下げ幅を縮小している。
昨日のNY為替市場はやや円売り。4月の米住宅着工件数が予想よりも弱かったこと、イエレン財務長官がインフラ計画を実施するためには法人増税が必要だと理解を求めたこと、インフレへの強い警戒感からNY株が下落し、リスク回避モードに。ドル円は108.84円から109.02円まで上昇して、108.89円で取引を終えた。
米インフレ圧力や早期テーパリング期待からドル円は底堅く推移する可能性があるが、19日(水)に公表予定の4月27日・28日開催分のFOMC議事要旨を見る必要があるが、基本的にFRBはインフレを一過性と見ていることから、早期テーパリング期待は早過ぎると思えるので上値追いは限定的と見ている。
米4月の生産者物価指数(PPI)が予想より強かったが、全体の伸び率は3月実績値よりも低く、前日の米4月の消費者物価指数の予想外の上昇は一時的との見方が優勢でドル買いは縮小した。ドル円は109.69円から109.41円まで下落して、109.47円で取引を終えた。
昨日のNY為替市場はドル買い。4月の米消費者物価指数(CPI)が前月比0.8%上昇となり2008年以来の大幅な伸び率を記録。さらに変動の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIは前月比0.9%もの上昇となり、1982年以来の大きな伸びを記録したことから、市場はインフレ警戒を強めFRBのよる利上げ期待が高まりドル買いに。
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