為替日報(2021年7月29日)
昨日のNY為替市場はドル売り。FOMCでは予想通り金利は据え置きされた。景気回復は順調で、緩和縮小への期待から米長期金利上昇に伴うドル買いが一時強まったものの、パウエルFRB議長が会見で、FRBの金融緩和を辛抱強く維持する姿勢を再度表したことで金利が低下しドル買いが後退した。
昨日のNY為替市場はドル売り。FOMCでは予想通り金利は据え置きされた。景気回復は順調で、緩和縮小への期待から米長期金利上昇に伴うドル買いが一時強まったものの、パウエルFRB議長が会見で、FRBの金融緩和を辛抱強く維持する姿勢を再度表したことで金利が低下しドル買いが後退した。
新型コロナウイルス・デルタ株の感染拡大による景気先行き不透明感から欧米株価が大きく下げたことから、週明け19日(月)にはリスク回避の円買いの動きになり、ドル円は週間安値となる109.05円まで下落した。その後は売られ過ぎから買戻しも入り、ドル円は徐々に値を戻し23日(金)には週間高値となる110.54円まで上昇した。
昨日のNY為替市場は円売り。NY株が大幅反発したことを行けて、リスク回避の円買いが縮小し、ドルが買い戻された。ドル円は109.36円から109.96円まで上昇して、109.84円で取引きを終えた。ユーロドルは1.1788ドルから1.1756ドルまで下落して、1.1782ドルで取引を終えている。
先週に引き続き様子見ムードが漂う展開か。ドル高を支援する米インフレ期待の上昇やNY株高が落ち着きつつある中、日本は東京が4回目の緊急事態宣言となり景況感が悪化することや、ワクチン接種の遅れからインフレ期待が低下する一方で、アメリカは変異株による感染拡大が懸念されており、先週に引き続きレンジ相場を予想。
昨日のNY株式市場はまちまち。6月の米PPI(生産者物価指数)は予想を上回ったが、パウエルFRB議長の下院金融サービス委員会での証言を控え、金融緩和策が当面維持されるとの思惑からNY株価は上昇。議会証言でもインフレは一時的、労働市場の回復は不十分で、金融緩和策は継続されるとハト派姿勢が維持された。
ドル円は5日(月)に週間高値となる111.18円をマークした後、6月の米サービス業PMIや、米ISM非製造業景況指数が市場予想よりも弱かったことや、原油価格の急落を受けてリスク回避姿勢を強めながら週末に向けて値を下げ、8日(木)に週間安値となる109.52円まで下落した。
昨日のNY株式市場は反落。新型コロナウイルス変異株の流行が世界経済の回復を妨げるとの懸念から下落。米週間新規失業保険申請件数も予想よりも弱く米景気回復に対しても懐疑的見方が広がり終日軟調推移。ただ、NY株価が史上最高値付近ということもあり利益確定売りが出ているが、一時500ドル超下げにも半値戻すなど底堅さも見せている。
昨日のNY株式市場は反発。午後に6月15日・16日に開催のFOMC議事要旨が公表されることもありタカ派色を警戒して調整色が強まっていたが、公表されたFOMC議事要旨では特に警戒されていたようなタカ派色が強まらなかったことから安心感が広がり買い戻しに。
昨日のNY為替市場は円買い。6月の米ISM非製造業景況指数やサービス業PMI(改定値)が予想よりも弱かったことからNY株が下落して、米国債利回りが低下し、リスク回避の円買いとなった。ドル円は110.80円から110.53円まで下落して、110.62円で取引きを終えた。
NY株価が堅調に推移しておりドル円は上昇圧力が加わるものの、早期テーパリング期待の後退、米長期差利回りの低下もあり、それほど大きな上昇は無いと予想。7月6日(火)6月の米ISM非製造業景況指数や、7日(水)の6月のFOMC議事要旨の内容に注目。タカ派的なスタンスになるかどうか。
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