為替週報(2021年9月27日)
中国恒大集団(エバーグランデ)の債務問題が嫌気され、世界的に株式相場が大幅下落。22日(水)に週間安値となる109.11円まで下落した。22日はFOMCの声明が公表され、「もし想定通りに幅広く進展が続く場合、委員会は資産購入のペースの減速が近いうちに正当化される可能性がある」と次回11月の実施が示唆された。
中国恒大集団(エバーグランデ)の債務問題が嫌気され、世界的に株式相場が大幅下落。22日(水)に週間安値となる109.11円まで下落した。22日はFOMCの声明が公表され、「もし想定通りに幅広く進展が続く場合、委員会は資産購入のペースの減速が近いうちに正当化される可能性がある」と次回11月の実施が示唆された。
昨日のNY為替市場は円買い。8月の米住宅着工件数は市場予想よりも強くドル買いが一時優勢になるも、中国の恒大集団(エバーグランデ)の信用不安から中国経済への不安を強めており、市場はリスク回避の雰囲気が強まっていることから円買いに。ドル円は109.47円から109.19円まで下落して、109.21円で取引きを終えた。
今週は21日・22日にFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催されます。市場注目は11月2日・3日のFOMCでテーパリングの開始決定が既に示唆されています。この件は市場は既に織込み済ですが、FOMCメンバーの金利予測(ドットチャート)に注目が集まりそうです。特に金利引上げのタイミングを見極めようとして注目されています。
昨日のNY為替市場はドル売り。8月の米CPI(消費者物価指数)が予想よりも弱く、インフレ上昇の一服感を示したことからドル売りに。ドル円は110.13円から109.53円まで下落して、109.678円で取引きを終えた。ユーロドルは1.1846ドルから1.1800ドルまで下落して、1.1804ドルで取引を終えている。
8月の米雇用統計が予想よりも悪かったことを受けてドル円は弱含みの展開になるも、自民党総裁選(後の経済対策)への期待感から日本株が大幅に上昇したことを支援材料に円安へ。8日に週間高値の110.44円まで上昇した。その後NY株下落に伴う米長期金利の低下もありドル円は再び軟化。9日に週間安値となる109.61円まで下落した。
月末の8月31日に週間安値となる109.57円まで下落したが、ドルのショートカバーや、リスク選好ムードに日本の解散総選挙への期待から翌9月1日には週間高値となる110.41円まで上昇した。その後は、8月の米ADP雇用統計や8月の米雇用統計が予想よりもかなり弱くテーパリング期待が後退し再び109円台へ下落した。
昨日のNY為替市場はドル買い。8月の米消費者信頼感指数が予想よりも弱かったことから序盤はドル売りであったが、月末に絡むフィキシングや、ECB(欧州中央銀行)高官のタカ派発言からドルが買い戻された。ドル円は109.59円から110.08円までじょすほうして、110.01円で取引きを終えた。
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