為替週報(2021年11月29日)
テーパリングが加速しており、状況に応じてはより迅速な金融正常化、つまり利上げを期待したドル買いがあるかも知れないが、テーパリング縮小や利上げの株価へのマイナスインパクトが出ており、さらいは南アフリカの新型コロナウイルスのオミクロン株の影響拡大を懸念し、市場のセンチメントはリスク回避帝的に。これ以上の上昇は期待できない。
テーパリングが加速しており、状況に応じてはより迅速な金融正常化、つまり利上げを期待したドル買いがあるかも知れないが、テーパリング縮小や利上げの株価へのマイナスインパクトが出ており、さらいは南アフリカの新型コロナウイルスのオミクロン株の影響拡大を懸念し、市場のセンチメントはリスク回避帝的に。これ以上の上昇は期待できない。
昨日のNY為替市場はドル買。米週間新規失業保険申請件数が52年ぶりと歴史的な低水準を記録したことや、10月の米PCEコアが31年ぶりの大幅な伸びとなり、早期利上観測が台頭しドル買に。公表された11月2~3日開催分のFOMC議事要旨で、メンバーの一部が資産購入縮小ペースの加速の支持が明らかになったこともドル買を支援した。
昨日のNY為替市場はドル買い。パウエルFRB議長の再任を受けて来年2022年の利上げ期待が高まり、ドル買いが加速した。ドル円は114.94円から115.19円まで上昇し、115.16円で取引を終えた。ユーロドルは1.1240ドルから1.1271ドルまで上昇して、1.1250ドルで取引を終えている。
米感謝祭を前に急ピッチなドル円の上昇の反動からの売りが見込まれるものの、引き続きテーパリングの早期終了からの米利上げ期待の高まりを受けたドル買いが継続しそうだが、原油価格の下落による資源国通貨の下落の動きがあり、ドル円の一段高は望みが少なく、あっても一時的なものになるであろう。
先週公表の10月の米CPIの結果を受けてドル円は買い戻されたが、本日15日よりFRBのテーパリングが開始される。また、インフレ期待の高まりから将来的な利上げ観測を招き、これにより株価や不動産、商品価格等の資産価格の下落が今後見込まれるのでドル買いする馬鹿もいるが、今後はリスク回避なので先の一段の円売りは期待が薄そう。
昨日のNY株式市場は反落。10月の米PPI(生産者物価指数)が予想通りも高水準のままであったことから、インフレを警戒した売りに押された。さらに、マスク氏のテスラ株10%売却報道もあり、史上最高値付近からの利益確定売りに押されて終日軟調推移となった。
テーパリング開始も、パウエルFRB議長が早期利上げを否定していることからドルのさらなる買いが生じていない。今週は米消費者物価指数の公表もあり、大きく伸びを示せば早期利上げ期待論が再燃するかも。ただ、原油価格に落ち着きも見られ、インフレへの影響もそろそろ落ち着く頃かなと。その意味でドル円の一段の上昇は難しいであろう。
昨日のNY為替市場は10月の米ADP雇用統計や10月の米ISM非製造業景況指数が予想よりも強くドル買い優勢。しかし、FOMCでは市場予想通り利上げなし、テーパリング開始となったが、早期利上げを示唆する発言がなくドルの買戻しもここまで。ドル113.72円から114.22円まで上昇して、114.01円で取引を終えた。
昨日の衆議院選挙の結果や先週のNY株式市場の株価の戻りを受けて円安に少しは戻されるかも知れないが、、先週に引き続き、既にドル高はピークスと判断し、欧州通貨や資源国通貨の買いの流れで円が上昇し続けるのは難しいかも知れないという判断を維持する。
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