為替週報(2022年4月25日)
来週からGWを控えて、今週27日(水)・28日(木)に開催される日銀金融政策決定会合には注目。現状維持が市場予想で、黒田総裁も円安肯定派なので安心して円売りができそうな環境。しかし、急激な円安を懸念して引き締めへの道筋などが示されると、円高へ急転する可能性もあるので注意したい。まぁ、その可能性は限りなくゼロに近いけど。
来週からGWを控えて、今週27日(水)・28日(木)に開催される日銀金融政策決定会合には注目。現状維持が市場予想で、黒田総裁も円安肯定派なので安心して円売りができそうな環境。しかし、急激な円安を懸念して引き締めへの道筋などが示されると、円高へ急転する可能性もあるので注意したい。まぁ、その可能性は限りなくゼロに近いけど。
昨日のNY株式市場は続落。3月の米CPI(消費者物価指数)が40年ぶりとなる最大の伸びを記録したが、食品とエネルギー価格を除くコアCPIの伸びが予想よりも弱く、買い先行の展開に。しかし、原油が再び上昇し100ドルを超えたことや、金融機関の決算を控えており値を下げた。
米露外相会談・米露首脳会談が中止され、経済制裁からロシア軍のウクライナへの全面的な侵略が起きている。24日にはリスク回避の円買いもあり週間安値となる114.39円まで下落。リスク回避の円買いから有事のドル買いの展開に。その後SWIFTやロシアとウクライナの交渉報道も加わり25日、週間高値となる115.76円まで上昇。
週初4日に週間安値となる114.90円をマークしたドル円は、先週1日に公表された1月の米月雇用統計の良好な結果を受けて、FRBのタカ派観測の高まりや、NY株式市場の底堅い動きを受けて、115円台をキープし、7日には40年ぶりの伸びを示した1月のCPIの結果を受けて週間高値となる116.33円まで上昇した。
昨日のNY為替市場は円売り。1月の米ISM非製造業景況指数や米週間新規失業保険申請件数が予想よりも強くドル買いに。また、BOE(英国中銀)の利上げやECB(欧州中央銀行)のタカ派姿勢も加わり円売りを支援した。ドル円は114.74円から114.99円まで上昇してそのまま高値圏で取引を終えた。
25日(火)・26日(水)でFOMCの開催を控えて前半は様子見。FOMCでは資産購入の縮小加速や利上げの加速に注目が集まると思われ、内容次第では株価が一段と下落する可能性があり、ドル円も円高方向へ向かうかも知れない。ただ、思ったほどの引き締めのスピード感がなければ短期的にリバウンドとなるかも知れない。
今週は年末のドル需要とオミクロン株を巡る過度な警戒感の後退からリスク選好の円売りが継続する可能性もあり、一時的な円安を想定。ただし、クリスマス休暇明けで流動性も戻り大きな変動は少ないであろう。
昨日のNY為替市場はドル買。米週間新規失業保険申請件数が52年ぶりと歴史的な低水準を記録したことや、10月の米PCEコアが31年ぶりの大幅な伸びとなり、早期利上観測が台頭しドル買に。公表された11月2~3日開催分のFOMC議事要旨で、メンバーの一部が資産購入縮小ペースの加速の支持が明らかになったこともドル買を支援した。
米感謝祭を前に急ピッチなドル円の上昇の反動からの売りが見込まれるものの、引き続きテーパリングの早期終了からの米利上げ期待の高まりを受けたドル買いが継続しそうだが、原油価格の下落による資源国通貨の下落の動きがあり、ドル円の一段高は望みが少なく、あっても一時的なものになるであろう。
先週公表の10月の米CPIの結果を受けてドル円は買い戻されたが、本日15日よりFRBのテーパリングが開始される。また、インフレ期待の高まりから将来的な利上げ観測を招き、これにより株価や不動産、商品価格等の資産価格の下落が今後見込まれるのでドル買いする馬鹿もいるが、今後はリスク回避なので先の一段の円売りは期待が薄そう。
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